WBA世界バンタム級王座統一戦
チャンピオン | 亀田興毅(日本) 戦績:29戦28勝17KO1敗 |
暫定チャンピオン | ウーゴ・ルイス(メキシコ) 戦績:32戦31勝28KO1敗 |
亀田興毅選手とウーゴ・ルイスの試合内容
WBA世界バンタム級チャンピオンの亀田興毅(かめだ・こうき)選手が暫定チャンピオンのウーゴ・ルイスを迎えて王座統一戦を行います。亀田興毅選手が勝っても、ウーゴ・ルイスが勝っても5度目のタイトル防衛です。ついに2人の王者が激突する日がやってきましたね。
サウスポーの亀田興毅選手が出入りのスピードを生かしたボクシングで王座を統一するのでしょうか?それとも、ウーゴ・ルイスが自慢の強打を炸裂させてタイトルをメキシコに持ち帰るのでしょうか?決戦のゴングが鳴り響きます。
試合は、暫定チャンピオンのウーゴ・ルイスがジワリジワリと距離を詰め、チャンピオンの亀田興毅選手が前後左右に動きながら飛び込んで左ストレートと右フックを狙う展開で始まります。ウーゴ・ルイスが予想通り、立ち上がりから出てきましたね。
「実際にリングで並んでみると、ルイスは大きいな。でも、フットワークのスピードは亀田選手のほうが一枚上手じゃない?ロープに詰められると連打が飛んでくるんで、亀田選手はリングの中央で戦いたいね」と亀田興毅選手のボクシングに注目する管理人。
立ち上がりを観戦する限り、一撃の破壊力はウーゴ・ルイスのほうが上手な印象ですが、スピードは亀田興毅選手が上回っているようです。亀田興毅選手としては、リングを広く使って的を絞らせず、パンチを出しながらポイントを奪う展開に持ち込みたいですね。
右ストレートを上下に打ち分けながら距離を詰めようとするウーゴ・ルイス。ガードを固めながら打ち終わりを待って反撃に転じる亀田興毅選手。序盤はどちらも戦力を分析しながら戦っている印象です。
「亀田選手はルイスのパンチが見えてるね。しっかりガードできているんで、ここからはもう少し手数を増やしてパンチを打ち込みたいなあ。どっちも決定打がないだけに、リードパンチを含めた手数でポイントが動きそうな展開だぞ」と両者の手数に注目する管理人。
中盤に入ると、亀田興毅選手が踏み込んでボディーブローを狙い、そのまま返しの右フックを打ち込む作戦を実行しようとします。しかし、ウーゴ・ルイスは右ストレートをボディーに叩き込み、亀田興毅選手が飛び込んでくるとアッパーで迎撃。クリーンヒットを当てさせてもらえません。
「ボディーから食いついて顔面へ右フックの作戦はナイスだよ。でも、なかなか当てさせてくれないな。さすがはルイスだよ。亀田選手はルイスの強打をしっかりブロックできているんで、手数で上回ることができればポイントを取れると思うんだけどなあ。頑張れ、亀田選手!勝負だよ」と亀田興毅選手の応援に力が入る管理人。
ラウンド中盤は一進一退の攻防が続き、迎えた10ラウンド。亀田興毅選手がウーゴ・ルイスの左足の外側に踏み込み、みぞおちを狙ってボディーブローを連打します。ウーゴ・ルイスが露骨に嫌な顔をしていますね。
「ナイス連打!アッパーを得意とするルイスの真っ正面じゃなくて、サイドからボディーを狙う作戦は絶妙だよ!苦しい時間帯でこれだけの動きができるもんな。亀田選手が濃密な練習を重ねている証拠だね。このまま主導権を握りたいよ」と大きな声援を送る管理人。
11ラウンド終了間際には、亀田興毅選手がボディーブローを連打し、ウーゴ・ルイスの意識を下に向けさせておいて、左ストレートから右フックの返しを叩き込みます!苦しい終盤に入って、亀田興毅選手のクリーンヒットが目立つようになりましたね。
試合は、どちらも最後までパンチを打ち合う一進一退の攻防が続き、終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、採点の結果、2人が亀田興毅選手、1人がウーゴ・ルイスを支持。亀田興毅選手がウーゴ・ルイスに判定勝ちを飾り、王座統一に成功しました。
いやー、息詰まる序盤から気迫がぶつかり合った終盤まで目の離せない大熱戦でしたね。亀田興毅選手は体力的にも精神的にも苦しい終盤で真価を発揮し、王座統一に成功しました。特に、10ラウンドの頭脳的なボディーブローは試合の行方を左右する見事な攻撃だったと思います。
強打のウーゴ・ルイスを迎えて王座統一に成功した亀田興毅選手。「フィジカルの強さだけじゃなくて、メンタルの強さが増してきたね。体力的に苦しい終盤で勝負できるところは進化の証だよ」と大きな拍手を送りたくなる王座統一戦でした。進化を続ける亀田興毅選手に2013年も期待しましょう!
亀田興毅選手とウーゴ・ルイスの試合結果
試合結果 | 亀田興毅選手が12ラウンド判定勝ちで王座統一に成功。5度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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