WBAインターコンチネンタル・ウェルター級王座決定戦
前WBA世界スーパー ライト級チャンピオン |
マルコス・マイダナ(アルゼンチン) 戦績:34戦31勝28KO3敗 |
元WBC米大陸 ウェルター級チャンピオン |
ヘスス・ソト・カラス(メキシコ) 戦績:37戦26勝17KO7敗3分1無効試合 |
マルコス・マイダナ対ヘスス・ソト・カラスの試合内容
アルゼンチンが誇る強打者のマルコス・マイダナとメキシコが誇る人気ボクサーのヘスス・ソト・カラスが激突するKO必至のウェルター級決戦。好戦的なボクシングを貫くファイター対決を制して、タイトル挑戦を引き寄せるボクサーはどちらでしょうか?
試合は、大柄なヘスス・ソト・カラスが体ごと突進し、マルコス・マイダナにプレッシャーをかける展開でスタート。一方のマルコス・マイダナはガードをガッチリと固めて、ヘスス・ソト・カラスのパンチをブロックし、打ち終わりを狙って反撃しています。
「マイダナもソト・カラスも立ち上がりからエンジン全開だね。どっちも真っ向から力で相手をねじ伏せるタイプなんで、目の離せない打撃戦になりそうだぞ。どっちが倒れてもおかしくないよ」と試合の行方に注目する管理人。
いつもは自分からガンガン懐へ飛び込んで左右のフックを振り回すマルコス・マイダナですが、この試合は大柄なヘスス・ソト・カラスが相手なので、左ジャブと右ストレートのカウンターを多用しているようです。
【Photo:The Ring Magazine】
一方のヘスス・ソト・カラスは、懐へ飛び込んで得意の左ボディーブローを狙っています。良くも悪くも大振りなので、マルコス・マイダナのカウンターをまともにもらう場面がありますが、ヘスス・ソト・カラスは我慢してマルコス・マイダナにパンチを打ち込んでいますね。
「予想通りの我慢比べになってきたね。さあ、どっちが力勝負を制するかな?」と思っていると、5ラウンド終了直後、左ジャブを打ったヘスス・ソト・カラスに対して、マルコス・マイダナが右ストレートで応戦!両者、めちゃめちゃエキサイトしていますね。
中盤に入ると、少しずつディフェンスの差が出始めます。ガードを固めて、直撃を防ごうとするマルコス・マイダナに対して、ヘスス・ソト・カラスはまともに被弾する場面が増え、顔面が腫れ上がってきました。
「マイダナは左ボディーブローを完全に嫌がっているね。ソト・カラスは顔面のダメージが心配だなあ。どっちも余裕はなくなってきたね。さあ、ここからが本当の勝負だよ」と思い始めた7ラウンド終了間際。試合が大きく動きます。
前へ出ながら左右のフックを上下に打ち分けるヘスス・ソト・カラスに対して、マルコス・マイダナが強烈な右ストレートをヘスス・ソト・カラスの顔面へ叩き込み、ヘスス・ソト・カラスがそのまま後ろへダウンします。
「これは効いた!立ち上がったソト・カラスのダメージはどうだろう?」とヘスス・ソト・カラスの状態を確認する管理人。ダウンから立ち上がり、7ラウンドを耐え抜いたヘスス・ソト・カラスですが、ダメージはかなり深いですね。
8ラウンドに入ると、一気に勝負を決めたいマルコス・マイダナが自慢の強打を振り回し、攻撃を強めます。強烈な右ストレートを連打し、ヘスス・ソト・カラスをロープへ追い詰め、パワフルなパンチを上下に打ち分けます。
最後は、ヘスス・ソト・カラスが防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップ!マルコス・マイダナがヘスス・ソト・カラスに8ラウンドTKO勝ちを飾り、強打者対決で存在感をアピールしました。
【Photo:The Ring Magazine】
マルコス・マイダナが怒涛の連打でヘスス・ソト・カラスを仕留めた試合でしたね。左右のフックのイメージが強かったマルコス・マイダナですが、売れっ子トレーナーのロバート・ガルシアの指導を受け、左ジャブから右ストレートのワンツーに磨きをかけているようです。
また、ガードをガッチリ固めて、弱点のボディーを必死に守ろうとする姿も印象的でした。決して器用なボクサーと言えないマルコス・マイダナですが、自慢の強打を生かしながら、2階級制覇を成し遂げるための進化を確認できる試合だったと思います。
ヘスス・ソト・カラス戦をクリアしたことで、マルコス・マイダナは世界タイトル挑戦に一歩近づきました。「誰のタイトルに挑戦するか」が2階級制覇を達成するカギとなりそうです。打ち合うと無類の強さを発揮するマルコス・マイダナの今後に注目しましょう。
マルコス・マイダナ対ヘスス・ソト・カラスの試合結果
試合結果 | マルコス・マイダナが8ラウンド43秒TKO勝ち。 |