WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦
元WBO世界スーパー フェザー級チャンピオン |
ローマン・マルチネス(プエルトリコ) 戦績:27戦25勝16KO1敗1分1 |
ランキング6位 | ミゲール・ベルトラン(メキシコ) 戦績:29戦27勝17KO1敗1無効試合 |
ローマン・マルチネス対ミゲール・ベルトランの試合内容
元世界チャンピオンのローマン・マルチネスと悲願の世界タイトル奪取を狙うミゲール・ベルトランが激突する王座決定戦です。エイドリアン・ブローナーの体重超過で空位になった世界タイトルを手にするボクサーはどちらでしょうか?
試合は、2度目の世界タイトル挑戦となるミゲール・ベルトランが左ジャブを突きながら鋭い右ストレート、左右のフックを上下に打ち分け、ローマン・マルチネスが力強い左右の左フックで応戦する展開で始まります。
「マルチネスもベルトランも1ラウンドから積極的にパンチを交換しているね。ベルトランが立ち上がりから強気で勝負しているんで、マルチネスが巻き込まれているみたい。どっちが倒れてもおかしくない展開だよ」と熱戦の予感に大拍手の管理人。
どちらも積極的にパンチを交換する激しい打撃戦が続き、迎えた4ラウンド。試合が大きく動きます。残り50秒、ミゲール・ベルトランがローマン・マルチネスのアゴに右ストレートを叩き込み、ローマン・マルチネスがヨロヨロと後退します。
「あ、効いた!」と思わず叫ぶ管理人。距離を詰めながら主導権を握ろうとするローマン・マルチネスに対して、ミゲール・ベルトランが一瞬のスキを突いて、絶妙な右ストレートを叩き込みましたね。
5ラウンドに入ると、ダメージを負ったローマン・マルチネスが自分から距離を詰めて勝負します。一方のミゲール・ベルトランはガードを固めてローマン・マルチネスの連打に耐え、打ち終わりを狙ってパンチを打ち返します。
5ラウンド終了間際、ミゲール・ベルトランは再び右ストレートをローマン・マルチネスの顔面へ叩き込み、ローマン・マルチネスの顔が跳ね上がります。ローマン・マルチネスは4ラウンドのダメージが抜け切れていないところにパンチをもらっちゃいましたね。
6ラウンド以降は、ローマン・マルチネスが果敢に接近戦を挑み、ミゲール・ベルトランがカウンターで応戦する展開が続きます。手数のローマン・マルチネスに対して、ミゲール・ベルトランは的確なパンチで応戦していますね。
一進一退の攻防が続き、迎えた11ラウンド。ミゲール・ベルトランがラビットパンチの反則を取られ、1ポイント減点されてしまいます。どちらに転んでもおかしくない接戦で、この減点は大きいかもしれませんね。
試合は、どちらも最後までパンチを出し続ける一進一退の攻防が続き、終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、2人がローマン・マルチネス、1人がミゲール・ベルトランを支持。ローマン・マルチネスが大接戦の末、王座返り咲きを果たしました。
ローマン・マルチネスもミゲール・ベルトランも最後までパンチを出し続けたエキサイティングな試合でしたね。勝ったローマン・マルチネスは、序盤に大きなダメージを負う苦しい展開でしたが、最後までパンチを連打し、前に出続けた姿勢が評価されたようです。
一方、ミゲール・ベルトランにとっては悔やまれる敗戦になってしまいましたね。ローマン・マルチネスにダメージを与えていただけに、もう少し自分から攻める姿勢があれば、結果は変わっていたかもしれません。
正直なところ、ミゲール・ベルトランが勝ってもおかしくない内容だったと思います。結果的に11ラウンドの減点が響き、敗れてしまいましたが、世界チャンピオンになってもおかしくない逸材ですね。きわどい判定だったので、リマッチがあるかな?
ローマン・マルチネス対ミゲール・ベルトランの試合結果
試合結果 | ローマン・マルチネスが12ラウンド2-1の判定勝ち。王座返り咲きを果たしました。 【公式ジャッジの採点結果】
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