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合計6度のダウン!ハッサン・ヌダム・ヌジカム対ピーター・クイリンの全勝対決

WBO世界ミドル級タイトルマッチ

チャンピオン ハッサン・ヌダム・ヌジカム(フランス)
戦績:27勝全勝17KO
挑戦者 ピーター・クイリン(アメリカ)
戦績:27勝全勝20KO

ハッサン・ヌダム・ヌジカム対ピーター・クイリンの試合内容

全勝チャンピオンのハッサン・ヌダム・ヌジカムと全勝挑戦者のピーター・クイリンがWBO世界ミドル級タイトルをかけて激突します。ハッサン・ヌダム・ヌジカムが勝てば初防衛、ピーター・クイリンが勝てば初の世界タイトル奪取です。

試合は、立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられるエキサイティングな展開でスタートします。左ジャブから回転の速い連打で攻撃するチャンピオンのハッサン・ヌダム・ヌジカムに対して、挑戦者のピーター・クイリンはガードを固めながら、強烈な右ストレートと左フックで応戦します。

「ヌジカムもクイリンもめちゃめちゃ身体能力が高いボクサーだね。手数はチャンピオンのヌジカム、パワーは挑戦者のクイリンって感じかな?さあ、ヌジカムの連打が上回るか、クイリンの一撃が炸裂するか、どっちに転ぶかな?」と激しい打撃戦に大興奮の管理人。

序盤はチャンピオンのハッサン・ヌダム・ヌジカムが手数でポイントを奪う展開が続き、迎えた4ラウンド開始10秒。ピーター・クイリンの左アッパーがハッサン・ヌダム・ヌジカムの顔面をとらえ、ハッサン・ヌダム・ヌジカムがロープへ吹っ飛びます。

「うわ、めっちゃ効いた!クイリンのパンチもすごいけど、ヌジカムもよく耐えたね」と思っていると、ピーター・クイリンが猛然と襲いかかり、4ラウンド50秒、強烈な左フックでハッサン・ヌダム・ヌジカムからダウンを奪います。

ダウンを奪うピーター・クイリン
【Photo:The Ring Magazine

「すげえ!クイリンの一発はとんでもない破壊力だな」と全勝挑戦者の強打に脱帽の管理人。ダウンしたハッサン・ヌダム・ヌジカムの状態を確認すると、ダメージはありますが、動けないほどのダメージではないようです。

自慢の強打で試合を決めようとするピーター・クイリン。打ち合いながら追撃を回避しようとするハッサン・ヌダム・ヌジカム。「お、このままラウンド終了かな?」と思い始めた残り40秒、ピーター・クイリンの左フックが再びハッサン・ヌダム・ヌジカムを襲い、2度目のダウンを奪います。

左フックを打ち込むピーター・クイリン
【Photo:The Ring Magazine

「すごい左フックだね。体の柔らかいヌジカムじゃなかったら、立ち上がれないダウンだよ。クイリンは一発で試合の流れを変えることができる典型的なワンパンチ・アーティストだね」とピーター・クイリンの強打と絶妙なタイミングに大きな拍手を送る管理人。

5ラウンドに入ると、2度のダウンを奪われたハッサン・ヌダム・ヌジカムが大きく左右に動きながら回転の速いパンチを出して反撃。一発で決めようとする意識の強いピーター・クイリンに対して「打って離れるボクシング」でピンチを乗り切ります。

「2度のダウンを奪われたヌジカムだけど、上手く回復しながら戦ってるよ。このままのペースで進めば、2度のダウンで失ったポイントを取り戻せるんじゃないかな?」とハッサン・ヌダム・ヌジカムの驚異の回復ぶりに驚く管理人。

ところが、6ラウンド終盤、ピーター・クイリンの左フックがまたしても炸裂し、6ラウンドだけで2度のダウンを奪います。6ラウンドのダウンは、どちらもパンチが効いたというより、蓄積したダメージの影響で踏ん張りきれなかった印象です。

7ラウンド以降は、合計4度のダウンを奪われたチャンピオンのハッサン・ヌダム・ヌジカムがポイントを挽回するため、積極的に手数を出して攻撃する展開が続きます。一方のピーター・クイリンは一発狙いのため、手数が少なくポイントを奪われてしまいます。

試合終盤はハッサン・ヌダム・ヌジカムが盛り返して迎えた最終ラウンド。ポイントで劣勢のハッサン・ヌダム・ヌジカムが勝負に出ます。しかし、またしてもピーター・クイリンの左フックがハッサン・ヌダム・ヌジカムを襲い、5度目のダウンを奪います。

5度目のダウンを奪ったピーター・クイリン
【Photo:The Ring Magazine

ピーター・クイリンは試合終了間際にも右ストレートでダウンを奪い、勝負あり。合計6度のダウンを奪ったピーター・クイリンが粘るハッサン・ヌダム・ヌジカムの追撃を退け、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。敗れたハッサン・ヌダム・ヌジカムはプロ初黒星です。

合計6度のダウンシーンが生まれたすさまじい激闘でしたね。6度のダウンを奪ったボクサーはピーター・クイリンでしたが、ダウンを奪ったラウンド以外は、ハッサン・ヌダム・ヌジカムのスピードと手数に苦しむ展開が続く珍しい試合内容でした。

世界タイトル奪取に成功したピーター・クイリン
【Photo:The Ring Magazine

勝ったピーター・クイリンはもちろん、敗れたハッサン・ヌダム・ヌジカムの才能や身体能力の高さに大きな感銘を受けたボクシングファンも多いのではないでしょうか?

個人的に勝ったピーター・クイリンより、敗れたハッサン・ヌダム・ヌジカムのボクシングが印象に残りました。プロ初黒星を喫してしまいましたが、めちゃめちゃエキサイティングなボクサーですね。

全勝対決を制して、見事に世界タイトルを奪取したピーター・クイリン。「一撃強打」に秘めたボクシングの美学を貫き、どこまで全勝記録を伸ばすことができるのか、めっちゃ楽しみです。ボクシングがすごくわかりやすいので、間違いなく人気は出そうですね。

ハッサン・ヌダム・ヌジカム対ピーター・クイリンの試合結果

試合結果 ピーター・クイリンが12ラウンド大差の判定勝ち。6度のダウンを奪い、タイトル奪取に成功しました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 115-107
  • 115-107
  • 115-107
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