WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | コンパヤック・ポープラムック(タイ) 戦績:49戦46勝31KO3敗 |
挑戦者 | アドリアン・エルナンデス(メキシコ) 戦績:27戦24勝15KO2敗1分 |
コンパヤック・ポープラムック対アドリアン・エルナンデスの試合内容
強打が魅力のコンパヤック・ポープラムックと連打が持ち味のアドリアン・エルナンデスが再び拳を交える因縁の再戦。立場と開催地を入れ替えて、両雄が10か月ぶりに激突する楽しみなリマッチですね。
コンパヤック・ポープラムックとアドリアン・エルナンデスの初戦は2011年12月にタイで開催されました。当時はアドリアン・エルナンデスがチャンピオン、コンパヤック・ポープラムックが挑戦者。結果はコンパヤック・ポープラムックの10ラウンドKO勝ちでタイトルが移動しました。
10か月ぶりにセットアップされたリマッチの舞台はメキシコ。敵地に乗り込んだチャンピオンのコンパヤック・ポープラムックが連勝を飾るのでしょうか?それとも、アドリアン・エルナンデスが王座返り咲きを果たすのでしょうか?因縁の再戦が幕を開けます。
試合はお互いが左ジャブを突きながら距離を詰め、右ストレートを狙う展開で始まります。チャンピオンのコンパヤック・ポープラムックは力強い右ストレート、挑戦者のアドリアン・エルナンデスは右ストレートから左フックの返しを上下に打ち分けています。
「ものすごい打ち合いで始まったね。どっちも12ラウンド戦うことを考えてないのかも。KO決着になりそうだぞ」とプライドがぶつかり合うリマッチに拍手を送る管理人。どちらも「倒してやるぞ」というすさまじい気迫が感じられる立ち上がりです。
2ラウンドに入ると、チャンピオンのコンパヤック・ポープラムックが右ストレートを連打して主導権を握ろうとします。敵地に乗り込んだチャンピオンのコンパヤック・ポープラムックは、序盤で主導権を握ってアドリアン・エルナンデスのリズムを崩そうという作戦でしょうか?
一方、アドリアン・エルナンデスは地元ファンの声援を受け、手数で応戦。強烈な連打を上下に打ち分け、簡単に主導権を渡しません。特に、連打の終わりに叩き込む左ボディーブローが効果的ですね。
一進一退の攻防が続き、迎えた3ラウンド終盤。試合が大きく動きます。アドリアン・エルナンデスが強烈な右ストレートをコンパヤック・ポープラムックの顔面に叩き込み、コンパヤック・ポープラムックがロープに後退したところで、左ボディーブローを突き刺し、ダウンを奪います。
4ラウンドに入ると、ダウンを奪われたコンパヤック・ポープラムックがポイントを奪い返すため、勝負に出ます。一方、アドリアン・エルナンデスも真っ向から手数で応戦。壮絶な打ち合いになってきました。
「一撃のパワーはコンパヤックのほうが上回ってる印象だけど、パンチのバリエーションと連打はエルナンデスが一枚上手だね。どっちの攻撃が上回るかな?」と大熱戦に大きな拍手を送る管理人。
5ラウンドはどちらもフラフラになりながらパンチを出し続け、迎えた6ラウンド。大熱戦に終止符が打たれます。6ラウンド開始と同時に、アドリアン・エルナンデスが強烈なアッパーを連打し、コンパヤック・ポープラムックをロープに追い詰めます。
一気に勝負に出るアドリアン・エルナンデスは得意のボディーブローを連打。コンパヤック・ポープラムックの意識を下に集中させ、強烈な右フックを顔面に叩き込みます!無防備でパンチをもらったコンパヤック・ポープラムックはその場に崩れ落ちます。
10カウント以内に立ち上がったコンパヤック・ポープラムックですが、レフェリーが試合をストップし、勝負あり。アドリアン・エルナンデスがコンパヤック・ポープラムックに6ラウンドTKO勝ちを飾り、失った世界タイトルの奪還とリベンジに成功しました。
手に汗握る壮絶な打撃戦でしたね!パンチの数と種類で上回るアドリアン・エルナンデスが、コンパヤック・ポープラムックのパワフルな連打を封じ込め、勝利を手にしました。上下に力強いパンチを打ち分けられる技術は、アドリアン・エルナンデスの大きな魅力ですね。
WBC世界ライトフライ級と言えば、2階級制覇を目指す日本の井岡一翔選手が1位にランクされています。いずれ対戦する可能性があるので、これからも注目したいと思います。メキシカン特有のボディーブローは要注意ですね。
コンパヤック・ポープラムック対アドリアン・エルナンデスの試合結果
試合結果 | アドリアン・エルナンデスが6ラウンドTKO勝ち。タイトル奪取とリベンジに成功しました。 |