NABO北米ウェルター級王座決定戦(10回戦)
前NABF北米 ウェルター級チャンピオン |
ショーン・ポーター(アメリカ) 戦績:19戦全勝14KO |
WBC世界スーパー ウェルター級24位 |
アルフォンソ・ゴメス(メキシコ) 戦績:30戦23勝12KO5敗2分 |
ショーン・ポーター対アルフォンソ・ゴメスの試合内容
全勝の快進撃を続ける次世代の世界チャンピオン候補のショーン・ポーターと2度の世界タイトル挑戦経験を持つタフなアルフォンソ・ゴメスが激突します。世界タイトル挑戦を視野に入れた新旧サバイバルマッチですね。
試合は、お互いが左ジャブを突きながら距離を測定し、右ストレートと左右のフックを狙う展開で始まります。ベテランのアルフォンソ・ゴメスが前へ出て、新鋭のショーン・ポーターが左右に動きながら応戦する立ち上がりです。
自慢のスピードとパンチの切れ味で勝負するショーン・ポーター。抜群のタフネスと粘り強い連打で勝利を引き寄せようとするアルフォンソ・ゴメス。正反対の特徴を持つ新旧のボクサーが序盤から激しい主導権争いを展開しています。
一進一退の攻防が続き、迎えた5ラウンド。試合が大きく動きます。ショーン・ポーターが強烈な右ストレートを連打し、アルフォンソ・ゴメスの動きを止めると、すかさずボディーへパンチを集めて、アルフォンソ・ゴメスをロープに追い詰めます。
「ポーターのパンチのスピードがゴメスの経験を上回り始めたかな?ゴメスは序盤のオーバーペースが影響して少しずつスピードが落ちてきてるみたい。ポーターはこのまま主導権を握りたいね」と両者のボクシングに注目する管理人。
立ち上がりは打ち合いに応じていたショーン・ポーターですが、接近戦にめっぽう強いタフなアルフォンソ・ゴメスのボクシングを警戒して、出入りのスピードを生かしたボクシングに切り替えてきましたね。
一方、悲願の世界タイトル奪取へ向けて、絶対に負けられないアルフォンソ・ゴメスは、被弾を覚悟で距離を詰め、遅れながらもパンチを打ち返して応戦します。粘り強いボクシングで、主導権を引き寄せようとしていますね。
簡単に主導権を握らせないアルフォンソ・ゴメスの粘り強いボクシングに対して、ショーン・ポーターはスピードを駆使してジワリジワリとペースを握ろうとします。試合後半に入り、少しずつアルフォンソ・ゴメスの動きが鈍ってきましたね。
試合終盤は、スピードで上回るショーン・ポーターがフットワークを使って大きく前後左右に動き、ベテランのアルフォンソ・ゴメスにパンチを打ち込む展開が続きます。上下に打ち分けるコンビネーションが効果的ですね。
疲れの見え始めたアルフォンソ・ゴメスも必死に応戦していますが、パンチによるダメージの蓄積と序盤から勝負に出たオーバーペースの影響で、ショーン・ポーターのスピードに遅れをとるシーンが目立つようになってきました。
試合はショーン・ポーターのペースで進み、最終ラウンド終了のゴング。判定の結果、ショーン・ポーターがアルフォンソ・ゴメスに10ラウンド判定勝ちを飾り、新旧サバイバルマッチに勝利しました。
ショーン・ポーターのスピードがアルフォンソ・ゴメスの粘り強さを上回った試合でしたね。新鋭のショーン・ポーターにとって、ベテランのアルフォンソ・ゴメスはフィジカル的にもメンタル的にもタフな相手だったと思いますが、見事に乗り切りました。
タフな強豪を撃破して連勝を20に伸ばしたショーン・ポーター。ウェルター級にしては小柄なボクサーですが、ティモシー・ブラッドリーを彷彿とさせるパワフルな連打とスピードが魅力です。世界タイトル挑戦を視野に入れたショーン・ポーターに今後も注目しましょう。
ショーン・ポーター対アルフォンソ・ゴメスの試合結果
試合結果 | ショーン・ポーターが10ラウンド判定勝ちで新旧対決に勝利。苦しい試合を乗り越え、連勝を20に伸ばしました。 【公式ジャッジの採点結果】
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