WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | ギジェルモ・リゴンドー(キューバ) 戦績:10戦全勝8KO |
挑戦者 | ロバート・マロクィン(アメリカ) 戦績:23戦22勝15KO1敗 |
ギジェルモ・リゴンドー対ロバート・マロクィンの試合内容
アマチュア最高峰のテクニックを武器にプロのリングで全勝の快進撃を続けるギジェルモ・リゴンドーが、世界タイトル初挑戦のロバート・マロクィンを迎えて4度目の防衛戦を行います。激戦区のチャンピオンに君臨するギジェルモ・リゴンドーに注目ですね。
試合は、ガードを高く構えて距離を詰めながら力強いパンチを打ち込もうとする挑戦者のロバート・マロクィンに対して、チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーが右ジャブを突きながら距離を測り、左ストレートと左アッパーのカウンターで応戦する展開で始まります。
「お、マロクィンが立ち上がりから積極的に攻撃に出てる。距離が近いんで、どっちのパンチが当たってもおかしくない展開になりそうだぞ」と序盤の攻防に興味津々の管理人。ロバート・マロクィンがサウスポーのギジェルモ・リゴンドーに対して、真っ向勝負を挑んでいますね。
一進一退の攻防が続き、迎えた3ラウンド中盤。試合が動きます。ロバート・マロクィンの突進に対して、バックステップで距離を取ろうとするギジェルモ・リゴンドー。次の瞬間、ロバート・マロクィンがロングの左フックを強振し、ギジェルモ・リゴンドーのテンプルをとらえます。
一瞬、体が沈むギジェルモ・リゴンドー。「あ、効いた!」と思った次の瞬間、ロバート・マロクィンが距離を詰めて、左右のフックを連打しようとします。しかし、ギジェルモ・リゴンドーがクリンチして、追撃を回避します。
「いやー、惜しい!マロクィンは絶好のチャンスだったんだけどなあ。追撃させない技術と経験は、さすがリゴンドーだね」と両者に拍手を送る管理人。4ラウンドに入ると、ロバート・マロクィンが勝負に出ますが、ギジェルモ・リゴンドーが距離を取って、ダメージ回復に努めます。
「リゴンドーは上手にダメージを回復したね」と思っていると、5ラウンド開始30秒、ロバート・マロクィンが左ジャブを突いた瞬間、ギジェルモ・リゴンドーが左ストレートのカウンターをロバート・マロクィンのアゴに叩き込み、ダウンを奪います。
「絶妙のカウンター!狙っていたリゴンドーの左ストレートが炸裂したね」と改めてギジェルモ・リゴンドーの技術に驚く管理人。ダメージはそれほど深くありませんが、タイミングは抜群でした。もう少し呼び込むことができれば、試合が終わっていたかもしれませんね。
試合中盤に入ると、ダウンを奪われたロバート・マロクィンがポイントを奪い返そうと反撃を試みますが、ギジェルモ・リゴンドーが距離を取りながら右ジャブとカウンターを狙うボクシングに徹して、主導権を渡しません。
「うーん、マロクィンのパンチが当たらないなあ。このままだとジリ貧になるんで、強引に勝負に行けるといいんだけど、リゴンドーのカウンターが厄介だもんね。どうすれば、いいんだろう?」と途方に暮れる管理人。
9ラウンド、ロバート・マロクィンが再びロングの左フックをギジェルモ・リゴンドーのテンプルにクリーンヒットさせ、ギジェルモ・リゴンドーの腰が沈むシーンがありましたが、ギジェルモ・リゴンドーがロバート・マロクィンに抱きつき、クリンチで追撃を回避します。
その後は、ギジェルモ・リゴンドーのペースで進み、迎えた12ラウンド。逆転を狙い、前へ出ようとするロバート・マロクィンに対して、ギジェルモ・リゴンドーが左ストレートから右フックのカウンターを叩き込み、2度目のダウンを奪います。
「これは決まったかな?」と思ったのですが、ロバート・マロクィンが必死に立ち上がって、KO負けを拒否。12ラウンド終了まで粘ります。勝敗は判定に持ち込まれ、ギジェルモ・リゴンドーがロバート・マロクィンに勝利。4度目の防衛に成功しました。
ギジェルモ・リゴンドーのテクニックがロバート・マロクィンの良さを消し去った試合でしたね。ただ、過去の試合と違って、ギジェルモ・リゴンドーがロバート・マロクィンの左フックをまともにもらってしまい、ピンチに陥るシーンがありました。
クリンチで追撃を回避し、抜群の対応力を証明したギジェルモ・リゴンドーですが、素人の目から見て、それほど強いパンチじゃなかった気がするので「チャンピオンクラスのパンチをもらったときに耐えられるかどうか」にすごく興味がわいてきました!
4度目の防衛に成功し、プロデビューからの全勝を11に伸ばしたギジェルモ・リゴンドー。切望するビッグマッチに向けて、希望と課題が見え隠れした防衛戦でした。今後、対戦相手が強くなるはずなので、本当の評価はそれからになりそうですね。
ギジェルモ・リゴンドー対ロバート・マロクィンの試合結果
試合結果 | ギジェルモ・リゴンドーが12ラウンド大差の判定勝ち。2度のダウンを奪い、4度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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