WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦
元3階級制覇 チャンピオン |
ウンベルト・ソト(メキシコ) 戦績:68戦58勝34KO7敗2分1無効試合 |
WBC世界 スーパーライト級4位 |
ルーカス・マティセ(アルゼンチン) 戦績:33戦30勝28KO2敗1無効試合 |
ウンベルト・ソト対ルーカス・マティセの試合内容
4階級制覇を目指してスーパーライト級へ参戦してきたウンベルト・ソトとアルゼンチンが誇る強打者のルーカス・マティセが激突する注目の好カードです。実力者対決を制して、世界タイトル挑戦へ近づくボクサーはどちらでしょうか?
試合は、ガードを固めて距離を詰め、自慢の強打を上下に打ち分けるルーカス・マティセに対して、ウンベルト・ソトが左アッパーや左フックを中心に回転の速い連打で応戦する展開で始まります。1ラウンドからすばらしい攻防が繰り広げられていますね。
「パワーはマティセが一枚上だけど、連打の速さはソトが一枚上かな?まともに真っ向から打ち合うと、マティセのパワーが生きるんで、ソトは左に回り込みながら、手数で勝負したいね。得意のボディーブローを打てると理想的だよ」と試合の行方を見守る管理人。
2ラウンドに入ると、ルーカス・マティセがプレッシャーを強め、強烈なパンチをウンベルト・ソトに叩き込みます。負けん気の強いウンベルト・ソトは足を止めて打ち合いに応じますが、ルーカス・マティセのパワーに押されて、ロープを背負う場面が目立ちますね。
【Photo:The Ring Magazine】
「明らかに体格差が出てるよ。これまでの対戦相手は、ソトのクリーンヒットが決まれば後退したんだけど、マティセは構わず前に出て打ち返してるもんな。しかも、マティセがボディーを打ち始めたんで、ソトが後手に回ってるよ」とパワーの違いを感じ始める管理人。
必死に食い下がろうとするウンベルト・ソトに対して、ルーカス・マティセが上下にパンチを打ち分けながら後退させるシーンが続き、迎えた5ラウンド残り10秒。ルーカス・マティセの強烈な右フックがウンベルト・ソトの顔面を打ち抜き、ウンベルト・ソトがヨロヨロと後退します。
「めちゃめちゃ効いた!マティセ、チャンスだよ」と思った瞬間、ルーカス・マティセがウンベルト・ソトに襲いかかり、追撃の右ストレートをウンベルト・ソトの顔面に叩き込みます!
後ろに崩れ落ちるウンベルト・ソト。何とかダウンから立ち上がり、ラウンド終了のゴングに救われたウンベルト・ソトですが、ダメージが深く、続行不可能と判断したセコンドがレフェリーに棄権を申し入れます。
その結果、ルーカス・マティセがウンベルト・ソトに5ラウンド終了TKO勝ちを飾り、実力者対決に勝利しました。敗れたウンベルト・ソトは約4年ぶりの黒星を喫し、連勝が14でストップしました。
壮絶な打撃戦でしたね!ルーカス・マティセのパワーがウンベルト・ソトのテクニックを粉砕した試合だったと思います。「無冠の帝王」と呼ばれるルーカス・マティセは、この勝利で9月8日(日本時間9月9日)に初の世界タイトル挑戦のチャンスを手にしました。
世界的に評価の高く、これまで一度もKO負けがなかったウンベルト・ソトを撃破したことで、ルーカス・マティセの評価が相対的に上昇しそうですね。悲願の世界タイトル獲得へ向けて駒を進めたルーカス・マティセの次戦に注目しましょう。壮絶な我慢比べだったなあ。
ウンベルト・ソト対ルーカス・マティセの試合結果
試合結果 | ルーカス・マティセが5ラウンド終了TKO勝ち。 |