WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | テーパリット・ゴーキャットジム(タイ) 戦績:20戦18勝11KO2敗 |
挑戦者 | 名城信男(日本) 戦績:23戦18勝12KO4敗1分 |
名城信男選手とテーパリット・ゴーキャットジムの試合内容
世界タイトル奪還に燃える名城信男選手が「日本人キラー」の異名を誇るテーパリット・ゴーキャットジムに挑戦するWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ。名城信男選手は「負ければ引退」を公言し、進退をかけて大一番に挑みます。
背水の陣でリングへ上がる30歳の名城信男選手が3度目の世界タイトル獲得に成功するのでしょうか?それとも、23歳のテーパリット・ゴーキャットジムが3度目の防衛に成功するのでしょうか?
両者がグローブを合わせた瞬間、名城信男選手が大きな声で「お願いします」と気合いを入れ、会場に詰めかけたファンが大きな拍手で盛り上げます。名城信男選手の進退をかけた決戦の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、お互いが左ジャブを突きながら、右ストレートと左右のフックを狙う展開で始まります。名城信男選手もテーパリット・ゴーキャットジムも打ち合いを得意とするファイターですが、立ち上がりは相手の戦力を分析しているようですね。
2ラウンドに入ると、試合は一気にヒートアップ!名城信男選手とテーパリット・ゴーキャットジムが手数を増やし、真っ向からパンチを交換します。同じタイプのボクサーが「どっちが強いか」を決める、わかりやすい展開になってきました。
中盤はテーパリット・ゴーキャットジムが先手先手でパンチを打ち込む展開が続きます。名城信男選手も上下にパンチを散らしながら応戦していますが、パンチが空を切るシーンが目立つようになってきました。
試合前は「序盤から足を止めた打ち合いになるかも」と予想していたのですが、テーパリット・ゴーキャットジムが予想以上に離れて戦っています。名城信男選手はボディーから食いついて、テーパリット・ゴーキャットジムのリズムを崩したいですね。
「パンチの種類はテーパリットが一枚上手かな?名城選手はコンパクトなパンチを上下に散らしながら、主導権を握りたいね。後手に回らず、こっちから仕掛けたいよ」と名城信男選手の応援に力が入る管理人。
試合終盤は、世界チャンピオン返り咲きに執念を燃やす名城信男選手が自分から前へ出て、パンチを打ち込みます。一方のテーパリット・ゴーキャットジムもパンチを出して応戦。どちらが倒れてもおかしくない展開になってきました。
ラスト3ラウンドは、お互いがフラフラになりながらパンチを交換する壮絶な消耗戦。劣勢だった名城信男選手が執念で盛り返し、試合終了を告げるゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は2人がテーパリット・ゴーキャットジム、1人が引き分け。テーパリット・ゴーキャットジムが名城信男選手に12ラウンド判定勝ちを飾り、3度目の防衛に成功しました。
自分の距離とリズムを大切に戦ったテーパリット・ゴーキャットジムが名城信男選手の夢を打ち砕いた試合でしたね。9ラウンド以降、凄まじい追い上げを見せた名城信男選手ですが、世界タイトル奪取まで、あと一歩届きませんでした。
試合後に公言通り、引退を発表した名城信男選手。終盤の怒涛の追い上げで、ポイントを取り戻しただけに本当に悔しい敗北だと思いますが、最後の最後まで「勝利への執念」を教えてくれたボクシングに大きな拍手を送りたいです。
勝ったテーパリット・ゴーキャットジムは、世界戦で日本人ボクサーに3連勝。「日本は大好き。次も日本人と戦いたい」とアピールしているので、佐藤洋太選手か亀田大毅選手にぜひ立ち上がってほしいです。接戦だっただけに、悔しいなあ。
名城信男選手とテーパリット・ゴーキャットジムの試合結果
試合結果 | テーパリット・ゴーキャットジムが12ラウンド2-0の判定勝ち。敗れた名城信男選手は引退を表明しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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