WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | オースティン・トラウト(アメリカ) 戦績:24戦全勝14KO |
挑戦者 | デルビン・ロドリゲス(ドミニカ共和国) 戦績:34戦26勝14KO5敗3分 |
オースティン・トラウト対デルビン・ロドリゲスの試合内容
サウスポーの利点を生かした全勝チャンピオンのオースティン・トラウトが世界タイトル再挑戦となるデルビン・ロドリゲスを迎えて3度目の防衛戦を行います。テクニシャンのオースティン・トラウトと好戦的なデルビン・ロドリゲスの楽しみな対決ですね。
試合は、左ジャブを突きながらジワリジワリと距離を詰め、右ストレートと左右のフックを強振する挑戦者のデルビン・ロドリゲスに対して、チャンピオンのオースティン・トラウトが鋭い右ジャブから右ストレートを上下に打ち分ける展開で始まります。
【Photo:The Ring Magazine】
「トラウトは教科書のようなきれいなボクシングだよ。ロドリゲスは変則的な実戦派だね。特徴が全く違うボクサー同士、どっちが主導権を握るかな?」と両者のボクシングに注目する管理人。序盤は一進一退の攻防が続いています。
5ラウンドに入ると、デルビン・ロドリゲスが手数を増やしてプレッシャーを強め、オースティン・トラウトに襲いかかります。オースティン・トラウトもステップワークを使って距離を取りながら応戦しますが、デルビン・ロドリゲスのパンチがクリーンヒットする場面が増えてきました。
【Photo:The Ring Magazine】
「トラウトがロドリゲスの粘り強いボクシングに手を焼いてるなあ。トラウトは左右の動きを入れてポジションを変えながら戦いたいね。ロドリゲスはチャンスなんで、ある程度の被弾を覚悟で勝負したいよ」と中盤のヤマ場に注目する管理人。
8ラウンドに入ると、オースティン・トラウトが左ストレートをボディーブローに集めてデルビン・ロドリゲスの前進を止めようとします。この作戦が見事に的中!ダメージの影響でしょうか?打たれても必ず打ち返してきたデルビン・ロドリゲスの手数が減っていますね。
9ラウンド以降は、ボディーブローの影響で動きが鈍り始めた挑戦者のデルビン・ロドリゲスに対して、チャンピオンのオースティン・トラウトが上下にパンチを打ち分け、デルビン・ロドリゲスの突進を封じ込めようとします。
11ラウンド序盤、デルビン・ロドリゲスが強烈な右アッパーをオースティン・トラウトのみぞおちに叩き込み、オースティン・トラウトの動きが止まる場面がありましたが、その後はオースティン・トラウトが主導権を握り、オースティン・トラウト優勢のまま試合終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は3人のジャッジすべてがオースティン・トラウトを支持。全勝チャンピオンのオースティン・トラウトが世界タイトル奪取に執念を燃やすデルビン・ロドリゲスを退け、3度目の防衛に成功しました。
【Photo:The Ring Magazine】
オースティン・トラウトのテクニックがデルビン・ロドリゲスの突進力を上回った試合でしたね。デルビン・ロドリゲスの粘り強いボクシングに手を焼く場面もありましたが、サウスポーの利点を生かしたオースティン・トラウトのポテンシャルを実感できる内容だったと思います。
ビッグマッチを切望するオースティン・トラウト。サウル・アルバレスやミゲール・コットをはじめ、スーパーウェルター級は人気と実力を兼ね備えたスーパースターがたくさんいるので、今後はどれだけ印象的な防衛を重ねていけるかがポイントになりそうです。
オースティン・トラウト対デルビン・ロドリゲスの試合結果
試合結果 | オースティン・トラウトが12ラウンド3-0の大差の判定勝ち。3度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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