WBA暫定世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ブライアン・バスケス(コスタリカ) 戦績:28戦全勝14KO |
挑戦者 | ホルヘ・ラシエルバ(メキシコ) 戦績:55戦41勝27KO8敗6分 |
ブライアン・バスケス対ホルヘ・ラシエルバの試合内容
内山高志選手の対抗チャンピオンとして日本人のボクシングファンが注目するブライアン・バスケスが、4度目の世界タイトル挑戦となるベテランのホルヘ・ラシエルバを挑戦者に迎えて、暫定タイトルの初防衛戦を行います。
試合は、悲願の世界タイトル奪取を目指す挑戦者のホルヘ・ラシエルバが左ジャブを積極的に連打しながら前進し、左右のフックを振り回す展開で始まります。
一方、チャンピオンのブライアン・バスケスは左右に構えをスイッチしながら、ホルヘ・ラシエルバのパンチを回避し、得意の左フックを上下に打ち分けて応戦。序盤から激しい主導権争いが続いています。
「ラシエルバが立ち上がりからエンジン全開で勝負を仕掛けてきたね。バスケスは少し戸惑っているみたいだけど、チャンスになると一気にパンチをまとめて応戦してるよ。どっちも負けん気が強いなあ」と両者のボクシングに注目する管理人。
序盤は、ホルヘ・ラシエルバがブライアン・バスケスにプレッシャーをかける展開で始まりましたが、中盤に入ると、ブライアン・バスケスがホルヘ・ラシエルバのボディーにパンチを集めて、スタミナを奪う作戦に持ち込みます。
24歳のブライアン・バスケスと34歳のホルヘ・ラシエルバ。ラウンドが進むにつれて、10歳の年齢差がスタミナの差になって出始めてきたようです。立ち上がり元気の良かったホルヘ・ラシエルバが少しずつ失速してきましたね。
試合中盤は、体力と馬力で上回るブライアン・バスケスがホルヘ・ラシエルバを体ごと押し込んでボディーブローを叩き込む展開が続き、迎えた6ラウンド中盤。ブライアン・バスケスの強烈な右アッパーがホルヘ・ラシエルバのアゴを打ち抜きます。
「あ、効いた!」と思わず叫ぶ管理人。ホルヘ・ラシエルバは何とか耐えましたが、一瞬動きが止まる強烈なカウンターでしたね。序盤はフックを多用していたブライアン・バスケスが中盤に入ってアッパーを使い始めました。
7ラウンド以降は、必死に前へ出てポイントを取り戻そうとする挑戦者のホルヘ・ラシエルバに対して、チャンピオンのブライアン・バスケスがカウンターを打ち込む展開が続き、迎えた9ラウンド。試合が大きく動きます。
これまで下がっていたブライアン・バスケスが自分からプレッシャーをかけ始め、9ラウンド中盤、左のボディーブローから左フックを顔面へ返して、ダウンを奪います。最初のボディーブローが効いたようです。
苦悶の表情を浮かべながら立ち上がるホルヘ・ラシエルバ。一気に勝負を決めたいブライアン・バスケスは試合再開後、すぐにホルヘ・ラシエルバに襲いかかり、再び強烈なボディーブローを叩き込みます。
ボディーに大きなダメージを負ったホルヘ・ラシエルバが再び崩れ落ち、勝負あり。ブライアン・バスケスがホルヘ・ラシエルバに9ラウンドTKO勝ちを飾り、暫定タイトルの初防衛に成功しました。
ブライアン・バスケスのパワフルなボクシングが、ホルヘ・ラシエルバの執念を打ち破った試合でしたね。ブライアン・バスケスにとって、決して楽な内容ではありませんでしたが、全勝を続けるブライアン・バスケスの勢いや特徴を確認できた試合だったと思います。
ブライアン・バスケスが初防衛に成功したことで、内山高志選手とブライアン・バスケスの王座統一戦が現実味を帯びてきました。日本人ボクサーと対戦する可能性があるので、今後もブライアン・バスケスの動向に注目ですね。
ブライアン・バスケス対ホルヘ・ラシエルバの試合結果
試合結果 | ブライアン・バスケスが9ラウンド1分45秒TKO勝ち。暫定タイトルの初防衛に成功しました。 |