WBOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦

ウィルフレド・バスケス・ジュニア対ジョナサン・オケンドの試合内容

世界チャンピオン返り咲きを狙うウィルフレド・バスケス・ジュニアと初の世界タイトル挑戦を狙うジョナサン・オケンドが拳を交えるプエルトリカン対決。手数が多く、パンチを当てる感覚に優れたボクサー同士の楽しみな激突ですね。

試合は、ジョナサン・オケンドが積極的に距離を詰めてパンチを上下に打ち分け、ウィルフレド・バスケス・ジュニアがディフェンスを大事にしながら距離を取り、カウンターを狙う展開で始まります。

「おおお、オケンドがいきなり勝負に出てるね。バスケス・ジュニアはディフェンスを重視しながら戦ってるみたい。オケンドはこのまま主導権を握ることができるかな？」と予想外の立ち上がりに驚く管理人。

2ラウンドに入っても、ジョナサン・オケンドの猛攻は止まらず、力強いパンチをウィルフレド・バスケス・ジュニアに叩き込みます。ウィルフレド・バスケス・ジュニアはガードをしてブロックしていますが、プレッシャーをかなり感じているようです。

立ち上がりからエンジン全開で主導権を握ってしまおうとするジョナサン・オケンド。「バスケス・ジュニアはパンチで止めないと、一気に持っていかれちゃうんじゃないかな？」と思い始めた3ラウンド終盤。ウィルフレド・バスケス・ジュニアが強烈な右ストレートのカウンターをジョナサン・オケンドの顔面に叩き込みます。

「あ、効いた！」と思った瞬間、ウィルフレド・バスケス・ジュニアが追撃の右ストレートを狙いますが、ジョナサン・オケンドがダッキングしてパンチをかわし、ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。

「バスケス・ジュニアは少しずつタイミングをつかんできたかな？カウンターの数が増えてきたね。オケンドはここからが本当の勝負だよ」と両者に声援を送っていると、4ラウンド中盤、ジョナサン・オケンドがウィルフレド・バスケス・ジュニアをロープへ詰めて、強烈な右フックをボディーに叩き込みます。

一瞬、腰が落ちるウィルフレド・バスケス・ジュニア。追撃を狙うジョナサン・オケンドですが、ウィルフレド・バスケス・ジュニアはガードを固めながら打ち終わりにパンチを返して反撃。一進一退の激しい攻防が繰り広げられています。

5ラウンドに入ると、ジョナサン・オケンドがウィルフレド・バスケス・ジュニアにプレッシャーをかけ、主導権を握ります。しかし、残り10秒、ジョナサン・オケンドがウィルフレド・バスケス・ジュニアをロープに詰めて連打しようとしたところで、ウィルフレド・バスケス・ジュニアが得意の左フックのカウンターを叩き込みます。

一瞬、動きが止まるジョナサン・オケンドはすぐにクリンチをしてピンチを脱出しようとしますが、ウィルフレド・バスケス・ジュニアがクリンチを振りほどき、右フックを叩き込みます。ラスト15秒で、形勢が逆転しましたね。

6ラウンドに入ると、ジョナサン・オケンドが主導権を渡さないため、強引に前進します。一方、ウィルフレド・バスケス・ジュニアはジョナサン・オケンドの打ち終わりにカウンターを狙って反撃。お互いにパンチを打ち込む、すさまじい消耗戦になってきました。

「前半が終わった時点で、バスケス・ジュニアもオケンドもめっちゃ疲れてるよ。さあ、どっちが主導権を握るかな？」と熱戦に大興奮していると、7ラウンド40秒、ウィルフレド・バスケス・ジュニアがジョナサン・オケンドをコーナーへ詰めて力強い連打を上下に打ち分けます。

ジョナサン・オケンドは連打に耐えてコーナーから脱出しますが、残り50秒、再びウィルフレド・バスケス・ジュニアがジョナサン・オケンドをコーナーへ詰めて強烈な右ストレートを連打！我慢しきれなくなったジョナサン・オケンドがリングにヒザを突きます。

試合はこのまま10カウントを迎え、勝負あり。壮絶な我慢比べの末、ウィルフレド・バスケス・ジュニアがジョナサン・オケンドに7ラウンドKO勝ちを飾り、プエルトリカン対決に勝利しました。

ウィルフレド・バスケス・ジュニアがジョナサン・オケンドの攻撃に耐え抜き、勝負どころで見事に仕留め切りましたね。立ち上がりからオーバーペースを覚悟で勝負に出たジョナサン・オケンドの猛攻に耐え、勝利を引き寄せるところは、さすがウィルフレド・バスケス・ジュニアだと思います。

一方、敗れたジョナサン・オケンドはあと一歩でした。攻撃力は目を見張るものがあったので、敗れはしましたが、いずれ世界戦に出場してくるかもしれませんね。「プエルトリコの底力」を感じた壮絶な打撃戦でした。

ウィルフレド・バスケス・ジュニア対ジョナサン・オケンドの試合結果