WBO世界フライ級タイトルマッチ

ブライアン・ビロリア対オマール・ニーニョの試合内容

2階級制覇チャンピオンのブライアン・ビロリアが、2階級制覇を目指すオマール・ニーニョを迎えて2度目の防衛戦を行います。ブライアン・ビロリアとオマール・ニーニョは過去に2度対戦して、結果はブライアン・ビロリアの1敗1無効試合。第3戦が因縁の決着戦になります。

「ハワイアン・パンチ」のニックネームを誇る強打のブライアン・ビロリアにとって、オマール・ニーニョはプロ初黒星を喫した因縁の相手です。再戦はオマール・ニーニョが試合後の薬物テストの結果、陽性となり、無効試合となりましたが、内容は12ラウンド引き分けでした。

つまり、ブライアン・ビロリアは一度もオマール・ニーニョに勝っていないんです。初防衛戦でジョバンニ・セグラを撃破して実力を証明したブライアン・ビロリア。宿敵のオマール・ニーニョを打ち破り、評価を高めることができるでしょうか？因縁の決着戦の幕が開けます。

試合は、お互いが積極的に左ジャブを突くスリリングな展開で始まります。ブライアン・ビロリアは左ジャブから右ストレートと左フック、オマール・ニーニョは左ジャブから左右のフックを狙っていますね。

「ビロリアもニーニョも真っ向から勝負してるよ。正面の打ち合いはパンチ力で上回るビロリアにとって有利なんで、ニーニョはもう少し左右に動きながらパンチを上下に散らしてかく乱したいね」と両者の作戦に注目する管理人。距離が近いので、どちらのパンチも当たりそうですね。

3ラウンドに入ると、オマール・ニーニョが積極的にパンチを出して、ブライアン・ビロリアにプレッシャーをかけます。一方のブライアン・ビロリアはバックステップして距離を取りながらカウンターを狙います。

「ニーニョが勝負に出てきたね。このまま主導権を握れるかな？」と思っていると、4ラウンド残り1分、ブライアン・ビロリアが強烈な右ストレートから左フックの返しをオマール・ニーニョのアゴに叩き込みます。

一瞬、動きが止まるオマール・ニーニョ。「効いた！ビロリア、チャンスだよ」と叫ぶ管理人。猛然と襲いかかるブライアン・ビロリアは、クリンチをしようとするオマール・ニーニョにパンチを叩き込み、ロープへ追い詰めてラッシュします！

オマール・ニーニョは必死に耐えましたが、ダメージは深いですね。ブライアン・ビロリアは5ラウンドの立ち上がりにも左フックを叩き込み、オマール・ニーニョを後退させます。ブライアン・ビロリアの強打がオマール・ニーニョのテクニックを上回り始めましたね。

中盤はブライアン・ビロリアのペースで進み、迎えた9ラウンド残り1分。ブライアン・ビロリアがオマール・ニーニョの顔面に右ストレートを叩き込み、オマール・ニーニョがヨロヨロとロープへ後退します。

一気に勝負を決めたいブライアン・ビロリアは、右ストレートと左フックを連打！最後はオマール・ニーニョがよろめいたところで、セコンドがレフェリーにストップを要請し、勝負あり。ブライアン・ビロリアがオマール・ニーニョに9ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。

ブライアン・ビロリアの強打が宿敵のオマール・ニーニョを粉砕した試合でしたね。オマール・ニーニョも懸命に盛り返そうとしたのですが、ブライアン・ビロリアが精度の高いカウンターでオマール・ニーニョに反撃を許さなかった内容でした。

勝ったブライアン・ビロリアは、WBAチャンピオンのエルナン・マルケスと対戦する可能性が浮上しています。「フライ級最強」と管理人の評価が最も高いエルナン・マルケスと強打のブライアン・ビロリアが激突すれば、KO必至の打撃戦になりそうですね。実現してほしいなあ。

ブライアン・ビロリア対オマール・ニーニョの試合結果