WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ

アルツール・アブラハム対メディ・ブラドゥラの試合内容

一撃必殺の強打と鉄壁のガードを兼ね備えたアルツール・アブラハムがアグレッシブなボクシングを得意とするメディ・ブラドゥラを迎えて初防衛戦を行います。2階級制覇に成功したアルツール・アブラハムがどんなボクシングを披露してくれるか楽しみですね。

試合は、左ジャブを突きながら右ストレートを上下に打ち分ける挑戦者のメディ・ブラドゥラに対して、チャンピオンのアルツール・アブラハムがガードをガッチリ高めて、メディ・ブラドゥラの打ち終わりを狙って反撃する展開で始まります。

2ラウンドに入ると、チャンピオンのアルツール・アブラハムが積極的にパンチを打ち込む展開となり、挑戦者のメディ・ブラドゥラも真っ向から応戦。どちらが倒れてもおかしくないパワフルなボクシングが続いています。

4ラウンドに入ると、どちらも思い切り体重を乗せたパンチを打ち込みます。メディ・ブラドゥラは積極的に勝負を仕掛けていますが、アルツール・アブラハムが鉄壁のガードでブロックし、クリーンヒットを許しません。

一方、アルツール・アブラハムのパンチは、ラウンドが進むにつれてメディ・ブラドゥラのブロックを打ち破るシーンが目立つようになります。アルツール・アブラハムがジワリジワリと主導権を握り始めましたね。

「ブラドゥラは必死にパンチを打ち込もうとしているんだけど、アブラハムのガードがめちゃめちゃ強固なんで、パンチが届かないね。ブラドゥラは苦しくなってきたなあ」と思い始めた7ラウンド。チャンピオンのアルツール・アブラハムが攻勢を強めます。

ガードを固めて距離を詰め、力強いアッパーを連打！メディ・ブラドゥラがタフなので、耐え抜いていますが、目の周りをカットしてしまい、出血を気にしながら戦う苦しい展開を強いられています。

8ラウンドに入ると、アルツール・アブラハムがさらにプレッシャーを強め、最後はメディ・ブラドゥラのダメージとキズを確認したレフェリーが試合をストップ。アルツール・アブラハムがメディ・ブラドゥラに8ラウンドTKO勝ちを飾り、初防衛に成功しました。

アルツール・アブラハムが真っ向からパワーでメディ・ブラドゥラをねじ伏せた試合でしたね。一撃の破壊力と鉄壁のガードの健在ぶりを目にして「アブラハムは打ち合ったら、やっぱり強いなあ」と改めて確認した初防衛戦でした。

アルツール・アブラハム対メディ・ブラドゥラの試合結果