WBCシルバー・ウェルター級王座決定戦(10回戦)
| WBC同級1位 | ルイス・カルロス・アブレグ(アルゼンチン) 戦績:35戦34勝28KO1敗 |
| WBC同級5位 | アントニン・デカリエ(カナダ) 戦績:28戦27勝8KO1敗 |
ルイス・カルロス・アブレグ対アントニン・デカリエの試合内容
高いKO率を誇るルイス・カルロス・アブレグが母国アルゼンチンでアントニン・デカリエと激突する世界前哨戦です。ルイス・カルロス・アブレグは世界タイトル挑戦経験を持つアントニン・デカリエを撃破し、母国のファンに存在感をアピールできるでしょうか?
試合は、フットワークを使いながら距離を保ち、左ジャブを突くルイス・カルロス・アブレグに対して、アントニン・デカリエが右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。アントニン・デカリエはルイス・カルロス・アブレグの左ジャブを出させない作戦ですね。
3ラウンドに入ると、ルイス・カルロス・アブレグが左ジャブの数を増やし、前進しながらアントニン・デカリエにプレッシャーをかけます。アントニン・デカリエはカウンターを狙う作戦なので、手数勝負になると、ルイス・カルロス・アブレグが一枚上手なようです。
5ラウンドに入ると、ルイス・カルロス・アブレグがさらにプレッシャーを強め、手数を増やします。一方、アントニン・デカリエは下がりながらカウンターの右ストレートで応戦。パンチがヒットしているのですが、ルイス・カルロス・アブレグが迷わず前進を続けます。
「デカリエの右ストレートのカウンターが入ってるんだけどなあ。アブレグが構わず前進を続けるんで、どうしてもデカリエが後手に回っちゃうね。デカリエが自分から攻められるとおもしろいんだけど」と両者のボクシングに注目する管理人。
終盤に入ると、アントニン・デカリエが左ジャブを突きながら攻撃へシフトする回数が増えますが、ルイス・カルロス・アブレグが左ジャブで突き放し、右ストレートへつなげる手数のボクシングで応戦。主導権を渡しません。
お互いが攻撃にシフトして迎えた8ラウンド残り30秒。ルイス・カルロス・アブレグがアントニン・デカリエの顔面に右ストレートを叩き込み、アントニン・デカリエがダウン!コンパクトで強烈な右ストレートがさく裂しましたね。
フラフラになりながら立ち上がるアントニン・デカリエ。一気に勝負を決めたいルイス・カルロス・アブレグは試合再開と同時にアントニン・デカリエに襲いかかり、KOを狙います。
ところが、10秒を残したところで、レフェリーが両者の間に入り、試合をストップ。どうやら、終了10秒前の合図をラウンド終了のゴングと勘違いしたようです。めっちゃ珍しいシーンですね。
9ラウンドは、ルイス・カルロス・アブレグが深いダメージを負ったアントニン・デカリエにパンチを浴びせる場面が増えます。しかし、アントニン・デカリエはガードを固めて必死に耐え抜き、フラフラになりながらもダウンを拒否します。
地元ファンの大声援を受けるルイス・カルロス・アブレグは最終ラウンドもKOを狙って勝負に出ますが、アントニン・デカリエが必死に耐えて、試合終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられます。
結果は、3人のジャッジすべてがルイス・カルロス・アブレグを支持。ルイス・カルロス・アブレグが母国アルゼンチンでアントニン・デカリエに10ラウンド判定勝ちを飾り、世界前哨戦に勝利しました。
ルイス・カルロス・アブレグの手数が、アントニン・デカリエのテクニックを上回った試合でしたね。「アブレグが疲れてきたんで、終盤、デカリエが盛り返すかも」と思っていたのですが、8ラウンドのダウンが勝敗の分かれ目になりました。
勝ったルイス・カルロス・アブレグはすでに世界ランキング1位なので、近い将来、世界タイトルのチャンスがめぐってきそうです。強豪のティモシー・ブラッドリーに初黒星を喫した経験を生かして、世界タイトルを奪取できるか、今後も注目しましょう。
ルイス・カルロス・アブレグ対アントニン・デカリエの試合結果
| 試合結果 | ルイス・カルロス・アブレグが10ラウンド大差の判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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