WBCインターナショナル・NABO北米ヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョナサン・バンクス(アメリカ) 戦績:31戦29勝19KO1敗1分 |
挑戦者 | セス・ミッチェル(アメリカ) 戦績:27戦25勝19KO1敗1分 |
ジョナサン・バンクス対セス・ミッチェルの再戦の試合内容
劇的なKO勝利で存在感を強烈にアピールしたジョナサン・バンクスと衝撃のKO負けでプロ初黒星を喫したセス・ミッチェルがダイレクトリマッチで決着をつける注目のヘビー級バトル。再戦を制して、タイトル戦線に生き残るボクサーはどちらでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら慎重に距離を詰めるセス・ミッチェルに対して、ジョナサン・バンクスが距離を取りながら右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。セス・ミッチェルは初戦と違って、めちゃめちゃディフェンスを大事に戦っていますね。
「ミッチェルは勝ちにこだわる作戦だね。『連敗は絶対にしたくない』って気持ちが伝わってくるよ。ミッチェルが踏み込まないんで、バンクスも意外に戦いにくいんじゃないかな?」と思っていると、2ラウンド残り30秒、セス・ミッチェルが右アッパーから右フックを叩き込み、ジョナサン・バンクスからダウンを奪います。
【Photo:Showtime】
「なぬっ!初戦と全く逆の展開だよ。再戦は、ミッチェルが2ラウンドでダウンを奪ったね。最後の右フックはラビッド・パンチ気味だったけど、直前の右アッパーが効いてたかも。ミッチェルは精神的に楽に戦うことができるかな?」とセス・ミッチェルの攻撃に注目する管理人。
ダウンから立ち上がったジョナサン・バンクスの状態を確認する限り、ダメージはあまりないようです。3ラウンドに入ると、ポイントを奪われたジョナサン・バンクスが攻撃を強め、積極的にパンチを打ち込みます。
「ミッチェルは初戦の悪いイメージが残ってるかな?もっと攻めてもいいと思うんだけど、攻め込めないね」と思っていると、3ラウンド残り30秒、ジョナサン・バンクスが強烈な左フックを叩き込み、セス・ミッチェルがフラフラになります。
「うぎゃ、めっちゃ効いた!初戦と同じ光景だよ」と思った瞬間、ジョナサン・バンクスが攻勢を強め、強烈な右フックを叩き込みます。セス・ミッチェルは必死にクリンチをして耐え抜きましたが、ダメージはかなり深いですね。
【Photo:Showtime】
「バンクスが一気に攻めるかな?」と思った4ラウンド。セス・ミッチェルがダメージを負いながら、左ジャブからコンパクトな右ストレートを打ち込み、ジョナサン・バンクスを突き放します。セス・ミッチェルはコンパクトなパンチを連打することで、ジョナサン・バンクスの追撃を防ぎましたね。
一進一退の激しい攻防が続き、迎えた5ラウンド。試合は再び静かな心理戦になります。左ジャブを連打するセス・ミッチェルに対して、ジョナサン・バンクスは右ストレートのカウンターを狙いますが、セス・ミッチェルがあまりパンチを出さないので、ジョナサン・バンクスの手数も必然的に少なくなっているようです。
終盤に入っても、お互いがお互いの強打を警戒する展開が続きます。お互いに決定打を打ち込めないまま進み、試合終了のゴング。強打を誇るヘビー級ボクサー対決の再戦の勝敗は、3人のジャッジに委ねられます。
【Photo:Showtime】
採点の結果、3人のジャッジすべてがセス・ミッチェルを支持。セス・ミッチェルがジョナサン・バンクスに12ラウンド判定勝ちを飾り、リベンジに成功しました。敗れたジョナサン・バンクスは悔しい敗戦です。
セス・ミッチェルが「攻撃に行きたい気持ちを抑えながら勝ちに徹した試合」でしたね。ジョナサン・バンクスのカウンターを警戒して攻撃を控えたセス・ミッチェル。セス・ミッチェルがディフェンスを大事に戦ったことで攻撃のチャンスが減ったジョナサン・バンクス。どちらにとっても我慢が続いた行き詰まる内容でした。
連敗を止め、ヘビー級のタイトル戦線に生き残ったセス・ミッチェル。今すぐウラディミール・クリチコへ挑戦すると、かなり厳しい結果が待っているような気がするので、勝負は2014年の後半以降になるでしょうか?「ミッチェルは経験と自信が手に入れば、もっと覚醒すると思うんだけどなあ」と思った注目のリマッチでした。
ジョナサン・バンクス対セス・ミッチェルの再戦の試合結果
試合結果 | セス・ミッチェルが12ラウンド判定勝ち。リベンジを果たし、トップ戦線に踏みとどまりました。 【公式ジャッジの採点結果】
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