WBC世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | アントニオ・デマルコ(メキシコ) 戦績:31戦28勝21KO2敗1分 |
挑戦者 | エイドリアン・ブローナー(アメリカ) 戦績:24戦全勝20KO |
アントニオ・デマルコとエイドリアン・ブローナーの試合内容
長身サウスポーのアントニオ・デマルコが2階級制覇を目指すエイドリアン・ブローナーの挑戦を受ける3度目の防衛戦。堅実なボクシングが持ち味のアントニオ・デマルコと若きスーパースターのエイドリアン・ブローナーが激突する大一番です。
試合は、右ジャブを突きながら左ストレートを上下に打ち分けるチャンピオンのアントニオ・デマルコに対して、全勝の快進撃を続ける挑戦者のエイドリアン・ブローナーがアントニオ・デマルコのパンチをよけながらコンパクトなパンチで応戦する展開で始まります。
「デマルコもブローナーも真っ向勝負だね。パンチを上下に散らしたり、細かいフェイントを入れたり、主導権を握るためのものすごい駆け引きが繰り広げられているよ。めっちゃ楽しいなあ」と序盤の主導権争いに大興奮の管理人。
2ラウンドに入ると、挑戦者のエイドリアン・ブローナーが一段ギアをあげて、多彩なパンチで攻撃を仕掛けます。アントニオ・デマルコの右ジャブに左フックを合わせたり、打ち終わりを狙って鋭い右ストレートを打ち込んだり、エンジンがかかってきましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
4ラウンドに入ると、アントニオ・デマルコが主導権を渡さないよう、自分から距離を詰め、接近戦でプレッシャーをかけようとします。一方のエイドリアン・ブローナーはショートの右アッパーを中心にコンパクトなパンチを連打。確実に急所を打ち抜く的確なパンチです。
「ブローナーは、6割か7割くらいのパワーでパンチを打っていると思うんだけど、全部が急所を打ち抜くんで、タフなデマルコの動きが止まってきてるよ。すごい攻撃だなあ」とエイドリアン・ブローナーのボクシングに大きな拍手を送る管理人。
5ラウンドに入ると、エイドリアン・ブローナーが攻勢を強め、アントニオ・デマルコにパンチを浴びせます。エイドリアン・ブローナーのパンチがいろいろなリズムと角度から飛んでくるので、アントニオ・デマルコがどうしていいのか、困っている印象です。
【Photo:The Ring Magazine】
6ラウンド終盤には、エイドリアン・ブローナーの強烈なボディーブローがアントニオ・デマルコを襲い、アントニオ・デマルコの動きが止まります。何とかダウンを拒否したアントニオ・デマルコですが、顔面もボディーもダメージが蓄積してきましたね。
エイドリアン・ブローナーが完全に主導権を握り、迎えた8ラウンド。2階級制覇を目指す若きスーパースターがラウンド開始直後からプレッシャーをかけ、試合を決めにいきます。
上下にパンチを打ち分けながら、アントニオ・デマルコを後退させます。「ブローナーが倒しに出てるね。倒し切れるかな?」と思っていると、8ラウンド1分30秒、急所を打ち抜くコンビネーションから最後はスマッシュ気味の左アッパーを突き上げ、ダウンを奪います。
【Photo:The Ring Magazine】
「全部、急所に当ってるよ。すごいなあ。ダウンしたデマルコはもう限界じゃないかな?」とアントニオ・デマルコのダメージを確認しようとした瞬間、セコンドが棄権を申し入れ、勝負あり。エイドリアン・ブローナーが8ラウンドTKO勝ちを飾り、2階級制覇を成し遂げました。
若きスーパースターのエイドリアン・ブローナーが、長身サウスポーのアントニオ・デマルコを一蹴した内容でしたね。アントニオ・デマルコを一蹴した事実が、エイドリアン・ブローナの実力と潜在能力の高さを物語っていると思います。
圧巻の強さで2階級制覇を達成したエイドリアン・ブローナー。「最強」の階段を駆け上がり始めた若きスーパースターに「まだ23歳でしょ?スタミナに磨きがかかれば、鬼に金棒だなあ」と大きな拍手を送った衝撃の内容でした。ペース配分さえ間違わなければ、まだまだ連勝が続きそうですね。
アントニオ・デマルコとエイドリアン・ブローナーの試合結果
試合結果 | エイドリアン・ブローナーが8ラウンドTKO勝ち。全勝のまま2階級制覇に成功しました。 |