WBA世界フェザー級暫定王座決定戦
ランキング2位 | ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国) 戦績:21戦20勝15KO1無効試合 |
ランキング6位 | パトリック・ハイランド(アイルランド) 戦績:27戦全勝12KO |
ハビエル・フォルトゥナ対パトリック・ハイランドの試合内容
高いボクシング技術を誇る無敗サウスポーのハビエル・フォルトゥナとタフな全勝ファイターのパトリック・ハイランドが激突するWBA世界フェザー級暫定王座決定戦です。対照的なボクシングが持ち味の両雄。初の世界タイトルを手にするボクサーはどちらでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰め、得意の右ストレートを狙うパトリック・ハイランドに対して、サウスポーのハビエル・フォルトゥナが距離を取りながら左ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。
サウスポーのハビエル・フォルトゥナは、持ち味のスピードとサウスポーのメリットを最大限に生かして戦うため、思い切り半身で構えていますね。待ちのボクシングというわけでなく、チャンスがあれば、自分から攻めることもできるタイプです。
【Photo:The Ring Magazine】
一方のパトリック・ハイランドは、基本に忠実なボクシングを得意とするファイターです。ガードを固めて左ジャブを突きながら距離を詰め、右ストレートから回転の速い連打を上下に打ち分けるボクシングを得意としています。
「序盤は、スピードで上回るフォルトゥナが有利に試合を進めている印象だね。ハイランドはパンチを打って、ガードが空いたところを狙われる苦しい展開だなあ。ハイランドは、どうやって反撃するかな?」と両者の作戦に注目する管理人。
試合中盤に入ると、パトリック・ハイランドが、ハビエル・フォルトゥナがパンチを打ってきたところへ、相打ち覚悟でパンチを打ち込む作戦を実行します。アイルランド伝統の勇敢さが伝わってくるパトリック・ハイランドの戦いぶりです。
【Photo:The Ring Magazine】
「ハイランドはスピード差を克服しようと、必死に戦っているんだけど、なかなかクリーンヒットを奪えないね。フォルトゥナはポジショニングがすごくいいなあ。ハイランドはボディーすら当てさせてもらえないもん」とハビエル・フォルトゥナに拍手を送る管理人。
パトリック・ハイランドが距離を詰めようとすると、ハビエル・フォルトゥナが素早くポジションを変えてパンチが届かない距離へ移動。パトリック・ハイランドは、ハビエル・フォルトゥナの動きを見てしまって、パンチが出ない悪循環に陥っているようです。
試合は、ハビエル・フォルトゥナがパトリック・ハイランドの攻撃をかわしながら、コツコツとパンチを当てる展開が続き、12ラウンド終了のゴング。採点の結果、ハビエル・フォルトゥナがパトリック・ハイランドに判定勝ちを飾り、初の世界タイトルを奪取しました。
【Photo:The Ring Magazine】
ハビエル・フォルトゥナのスピードとテクニックが、パトリック・ハイランドのボクシングを完全に封じ込めた試合でしたね。まだ23歳ですが、ポジショニングと試合運びのうまさが印象的でした。
一方、パトリック・ハイランドにとっては、悔しい結果になってしまいました。相打ちを狙ったり、サウスポーにスイッチしたり、何とか局面を打開しようとしたのですが、ハビエル・フォルトゥナは相性が最も悪いタイプだったかもしれませんね。
無敗で世界タイトル奪取に成功したハビエル・フォルトゥナ。終盤「スタミナに不安があるのかな?」と思いましたが、スピードと技術は目を見張るものがありますね。いろんな意味で「力を抜いて戦うタイプのボクサー」なのかな?
ハビエル・フォルトゥナ対パトリック・ハイランドの試合結果
試合結果 | ハビエル・フォルトゥナが12ラウンド判定勝ち。初の世界タイトル獲得に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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