WBA・WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | ダニー・ガルシア(アメリカ) 戦績:25戦全勝16KO |
挑戦者 | ザブ・ジュダー(アメリカ) 戦績:51戦42勝29KO7敗2無効試合 |
ダニー・ガルシア対ザブ・ジュダーの試合内容(前編)
超激戦区スーパーライト級の2本のベルトを持つ全勝チャンピオンのダニー・ガルシアが、2階級制覇の実績を誇るサウスポーのザブ・ジュダーと激突する大一番。将来のビッグマッチを左右する注目の新旧対決です。
思い切りのいい強打を武器に快進撃を続けるダニー・ガルシアが防衛に成功するのでしょうか?それとも、経験とスピードを兼ね備えたベテランのザブ・ジュダーが王座返り咲きを果たすのでしょうか?激戦区の未来を左右する新旧対決の幕が開けます!
試合は、頭の位置を小刻みに変えながら右ジャブを突き、左ストレートを打ち込むタイミングを確認する挑戦者のザブ・ジュダーに対して、チャンピオンのダニー・ガルシアが右ストレートを上下に打ち分ける展開で始まります。
【Photo:Showtime】
「ジュダーは出入りのスピードでかき回して、左ストレート、左アッパーを狙う作戦かな?一方のガルシアは、力強い右ストレートを打ち込んでプレッシャーをかける作戦みたい。めっちゃ緊張感のある立ち上がりだなあ」と両者の作戦に注目する管理人。立ち上がりは、お互いに相手の武器を警戒しながら戦っている印象です。
2ラウンドに入ると、ダニー・ガルシアが手数を増やし、ザブ・ジュダーにプレッシャーをかけます。一方のザブ・ジュダーは、ダニー・ガルシアの圧力を回避するため、左右に大きく動きながら右ジャブを連打します。
序盤は、ザブ・ジュダーがスピードを生かしながらダニー・ガルシアの強打と勢いをいなす展開が続き、迎えた4ラウンド。ダニー・ガルシアがロングの右アッパーのボディブローを連打し、ザブ・ジュダーのフットワークを止めようとします。
「お、ナイス作戦!パンチを当ててジュダーのリズムを崩す意味でも、長丁場を考えてスタミナを削る意味でも、自分が空回らないようにする意味でもめっちゃ有効だよ。ジュダーが嫌がってるね」とダニー・ガルシア陣営の作戦に拍手を送る管理人。
ダニー・ガルシアが攻撃の目線を変えて迎えた5ラウンド終盤。ダニー・ガルシアのコンパクトな右ストレートがザブ・ジュダーの顔面にクリーンヒットし、ザブ・ジュダーの足がもつれます。
【Photo:Showtime】
「なぬっ!それほど強烈なパンチじゃなかったと思うんだけど、ガルシアのピンポイントで急所に当てる技術はすごいなあ」とチャンピオンに大きな拍手を送る管理人。思い切りパンチを振り回すイメージのダニー・ガルシアですが、パンチの当て勘が本当にいいですね。
6ラウンドに入ると、ダニー・ガルシアがザブ・ジュダーに猛然と襲いかかり、パワフルな右ストレートを顔面とボディに連打します。一方のザブ・ジュダーは攻撃を回避するため必死にクリンチ。ダメージの影響で、足が思うように動かないようです。
6ラウンド中盤には、ダニー・ガルシアが再び右ストレートを叩き込み、ザブ・ジュダーの足がもつれます。一気に攻め込むダニー・ガルシア。しかし、ザブ・ジュダーがカウンターの左ストレートをダニー・ガルシアの顔面に叩き込み、ギリギリのところで耐え抜きます。
「いやー、すごい試合になってきたよ!ジュダーのカウンターの左ストレートがなければ、ガルシアが一気に攻め落としていたかもしれないね。少し浅かったけど、ガルシアに警戒心を与えることができたみたい。ジュダーはよく耐えたなあ」と白熱の攻防に大興奮の管理人。
ザブ・ジュダーのスピードがダニー・ガルシアをかき回してスタートした注目の新旧対決。試合が進むにつれて、全勝チャンピオンのダニー・ガルシアのギアが上がり始め、試合は両者のプライドが激しくぶつかり合う後半へ突入します。
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