IBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | タボリス・クラウド(アメリカ) 戦績:24戦全勝19KO |
挑戦者 | バーナード・ホプキンス(アメリカ) 戦績:62戦52勝32KO6敗2分2無効試合 |
タボリス・クラウド対バーナード・ホプキンスの試合内容
最年長でボクシングの世界タイトルを獲得した記録を持つバーナード・ホプキンスが記録更新をかけて全勝チャンピオンのタボリス・クラウドに挑戦します。48歳1か月のバーナード・ホプキンスは、自らが樹立した46歳4か月の記録を大幅に更新することができるでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながらジワジワと距離を詰めるチャンピオンのタボリス・クラウドに対して、大記録の更新を狙う挑戦者のバーナード・ホプキンスが距離を保ちながら細かいフェイントを入れ、得意の右ストレートを狙う展開で始まります。
「ホプキンスはいつも通りの立ち上がりだけど、クラウドは戦いづらそうだね。クラウドがめっちゃ警戒してるよ。打つと打たれそうな感じがするだろうなあ。ホプキンスと向かい合ったボクサーにしかわからない感覚なんだろうね」と独特の緊張感に息をのむ管理人。
【Photo:The Ring Magazine】
2ラウンドに入っても、同じような展開が続き、会場に詰めかけたボクシングファンから早くもブーイングが飛んでいます。「はやっ!」と思わず口にする管理人。ブーイングに慣れているバーナード・ホプキンスは全く気にすることなく戦っていますね。
序盤は、タボリス・クラウドがバーナード・ホプキンスを警戒し、ほとんどパンチを打たない展開が続きます。バーナード・ホプキンスは、いきなりの右ストレートを打ち込んだり、左ジャブを連打したりしながら、タボリス・クラウドを空回りさせていますね。
「ホプキンスのペースになり始めてるよ。ホプキンスはスタミナを温存しながらポイントを奪う理想的な展開だね。クラウドは、体のどこでもいいんで、パンチを当てられるといいんだけどなあ。小さく、速い連打でリズムを作りたいね」と試合の流れに注目する管理人。
6ラウンド中盤、偶然のバッティングで、タボリス・クラウドが左まぶたをカット。ポイントで劣勢のタボリス・クラウドは、試合ストップを警戒して、攻撃の姿勢を強めます。タボリス・クラウドらしい連打がようやく出始めましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
パンチの回転数が上がり始めたタボリス・クラウドに対して、バーナード・ホプキンスは先手先手でパンチを打ち込みます。タボリス・クラウドが反撃しようとするところで、すぐに離れ、的を絞らせません。バーナード・ホプキンスらしい老かいなボクシングです。
「さすが、ホプキンス!勝負どころを完全に把握してるよ。クラウドは攻撃に出ようとすると、いなされて、堂々巡りになってるね。クラウドも必死にパンチを当てようとしてるんだけどなあ。ホプキンスにしかできない駆け引きがたまらないよ」と「戦う伝説」に大きな拍手を送る管理人。
試合終盤になると、バーナード・ホプキンスのスタミナが少しずつ落ち始め、動きが小さくなりますが、タボリス・クラウドの突進をカウンターと左ジャブの連打で食い止めながら、主導権を渡しません。これだけ左ジャブを突くバーナード・ホプキンスは久しぶりですね。
【Photo:The Ring Magazine】
試合は、バーナード・ホプキンスがタボリス・クラウドをいなす展開が続き、12ラウンド終了のゴング。採点の結果、3人のジャッジすべてがバーナード・ホプキンスを支持。バーナード・ホプキンスが12ラウンド判定勝ちで世界タイトルを奪取し、大記録の更新に成功しました。
信じられない大記録が再び樹立されましたね!バーナード・ホプキンスの老かいすぎるボクシングを前に、タボリス・クラウドが12ラウンドずっと縮こまりながら戦っている印象を受けました。向かい合ったボクサーにしかわからない雰囲気が、対戦相手を萎縮させるかな?
48歳1か月で世界タイトル奪取に成功したバーナード・ホプキンス。前回の46歳4か月で世界タイトルを奪取したときに「破られることがない記録じゃないかな?」と思ったのですが、自分で更新しちゃいましたね。「戦う伝説」の新しい伝説が誕生した記念すべきタイトルマッチでした。
タボリス・クラウド対バーナード・ホプキンスの試合結果
試合結果 | バーナード・ホプキンスが12ラウンド判定勝ち。48歳1か月で世界タイトル奪取のボクシング新記録を樹立しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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