WBCシルバー・スーパーライト級王座決定戦
前WBA世界スーパー ライト級チャンピオン |
アミール・カーン(イギリス) 戦績:29戦26勝18KO3敗 |
WBOランキング6位 | カルロス・モリナ(アメリカ) 戦績:18戦17勝7KO1分 |
アミール・カーン対カルロス・モリナの試合内容
復活をかけるアミール・カーンが無敗のカルロス・モリナと激突する注目の再起戦です。不本意な2連敗で崖っぷちに追い込まれてしまったアミール・カーンは、番狂わせを狙うカルロス・モリナを退け、再起戦を白星で飾ることができるでしょうか?
試合は、スピードで上回るアミール・カーンが鋭い左ジャブを連打しながらプレッシャーをかけ、カルロス・モリナに右ストレートと左フックを打ち込む展開で始まります。アミール・カーンは立ち上がりから積極的に攻撃していますね。
一方、スピード、身長、リーチで劣るカルロス・モリナは、相打ちを覚悟で力強いフックを打ち込み、アミール・カーンの攻撃を止める作戦。カルロス・モリナはめちゃめちゃ勇敢な作戦で勝負しています。
2ラウンド中盤には、カルロス・モリナの右ストレートがアミール・カーンの顔面をとらえ、アミール・カーンの動きが一瞬止まります。アグレッシブなボクシングを貫くアミール・カーンですが、ときどきクリーンヒットを許していますね。
「カーンは中間距離でパンチを集めるかと思ったんだけど、思ったより踏み込んでパンチを打ち込んでるね。距離が詰まると、モリナがパンチを当てるチャンスも増えるんで、大きいパンチは注意したいよ」とアミール・カーンのボクシングに注目する管理人。
4ラウンドに入ると、スピードで上回るアミール・カーンが手数を増やし、鋭いコンビネーションブローをカルロス・モリナに叩き込みます。我慢しているカルロス・モリナですが、顔面が真っ赤に染まり始めました。
【Photo:The Ring Magazine】
「モリナがカーンのスピードについていけなくなってきたね。モリナは必死に耐えているんだけどなあ。このまま打たれ続けると、ダメージの蓄積で勝負できなくなっちゃうんで、一か八か勝負に行きたいよ」とカルロス・モリナのボクシングに注目する管理人。
カルロス・モリナはアミール・カーンの打ち終わりを狙って、パンチを打ち込みますが、アミール・カーンがフットワークとブロックを駆使して、クルーンヒットを許しません。
7ラウンドに入ると、アミール・カーンが距離を取り、ディフェンスを大事に戦う作戦に切り替えます。アミール・カーンはカルロス・モリナの反撃を察知して、警戒しながら戦っているようです。
「距離を取られると、モリナは最も苦しい展開だね。カーンの手数が減ってきたんで、勝負に行きたいところだけど、ダメージが深くて動けないのかな?耐えて後半まで持ち込んだんだけどなあ」とカルロス・モリナの奮起に期待する管理人。
カルロス・モリナは必死に反撃のチャンスを呼び込もうと前進を続けますが、アミール・カーンが主導権を握る展開が続き、10ラウンド終了後、カルロス・モリナのキズを確認したレフェリーが試合をストップ。アミール・カーンが10ラウンド終了TKO勝ちで再起を飾りました。
アミール・カーンのスピードがカルロス・モリナの勢いを封じ込めた試合でしたね。バランスやペース配分の悪さが目立ち、まだまだ本調子と言えない印象を受けましたが、勝ったことで、最も必要な自信を取り戻すことができたのではないでしょうか?
アミール・カーンに関しては、とにかく自信を取り戻すことが最優先になりそうです。リング上の落ち着きさえ取り戻すことができれば、ボクシングのセンスはピカイチなので、王座を奪還するチャンスは自然にやって来ると思います。次戦は結果だけでなく内容にも注目したいですね。
アミール・カーン対カルロス・モリナの試合結果
試合結果 | アミール・カーンが10ラウンド終了TKO勝ちで再起戦に勝利。 |