3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | ウラディミール・クリチコ(ウクライナ) 戦績:62戦59勝51KO3敗 |
挑戦者 | フランチェスコ・ピアネタ(イタリア) 戦績:29戦28勝15KO1分 |
ウラディミール・クリチコ対フランチェスコ・ピアネタの試合内容
圧倒的な強さで防衛を重ねるウラディミール・クリチコがサウスポーのフランチェスコ・ピアネタと激突する3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ。ウラディミール・クリチコとフランチェスコ・ピアネタが主戦場にしているドイツで行われる注目のヘビー級対決ですね。
3本のベルトを手にする「ヘビー級最強」のウラディミール・クリチコが盤石の防衛に成功するのでしょうか?無敗のフランチェスコ・ピアネタが初の世界戦でタイトル奪取に成功するのでしょうか?決戦の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、ウラディミール・クリチコの強打がいきなり火を噴く展開でスタートします。開始のゴングと同時に飛び出したウラディミール・クリチコが開始20秒、左ジャブをちょこんと突いて、すかさず右ストレートを叩き込みます。
「うぎゃ、危ない!終わったかと思っちゃったよ」とウラディミール・クリチコの先制攻撃に驚く管理人。ウラディミール・クリチコが開始直後からいきなり右ストレートを打ち込んだ試合は久しぶりではないでしょうか?
いきなり大砲を叩き込み、主導権を握ったウラディミール・クリチコ。一方のフランチェスコ・ピアネタは、ウラディミール・クリチコの強打を警戒して、ガードでガッチリと顔を覆っています。フランチェスコ・ピアネタはガードが外せなくなっちゃいましたね。
「いやー、ピアネタにとって、最悪の立ち上がりになっちゃったなあ。本来は、もっとパンチが出るボクサーなんだけど、こりゃ、苦しくなりそうだぞ。逆に、ウラディミールは、好きなように攻撃している感じだね」と両者のボクシングに注目する管理人。
ウラディミール・クリチコが完全に主導権を握り、迎えた4ラウンド残り1分。ウラディミール・クリチコの右ストレートがフランチェスコ・ピアネタのガードの真ん中を突き抜け、おでこを直撃!フランチェスコ・ピアネタが後ろに崩れ落ちます。
【Photo:The Ring Magazine】
「クリチコの一方的な展開になってきちゃったなあ。ダウンから立ち上がったピアネタのダメージはどうだろう?ピアネアはダメージが深くなる前に玉砕覚悟で勝負したいよ」とフランチェスコ・ピアネタの状態を確認する管理人。ダメージはかなり深そうですね。
5ラウンドに入ると、フランチェスコ・ピアネタが飛び込んでフックを狙いますが、ウラディミール・クリチコが冷静に対処し、迎えた5ラウンド50秒。ウラディミール・クリチコが左フックを叩き込み、2度目のダウンを奪います。
悲願のタイトル奪取に執念を燃やすフランチェスコ・ピアネタは、6ラウンドが始まると、再び玉砕覚悟で勝負に出ます。しかし、ウラディミール・クリチコが強烈なワンツーとボディーブローで押し戻します。ウラディミール・クリチコのボディーブローはめっちゃ珍しいですね。
「ウラディミールが試しながら、試合をしてる感じになってきたね」と思っていると、6ラウンド残り20秒、強烈な右ストレートから左フックを返し、3度目のダウンを奪います。「ぎょえー、めっちゃ効いた」と思わず叫んでしまう破壊力です。
必死に立ち上がったフランチェスコ・ピアネタですが、ダメージを確認したレフェリーが試合をストップ。ウラディミール・クリチコが3度のダウンを奪う完璧な勝利で、3本のヘビー級のベルトの防衛に成功しました。
ウラディミール・クリチコの強さばかりが目立った完璧な防衛戦でした。右ストレートから左フックを返したり、左ボディーブローを打ち込んだり、やりたいことをすべて試して、最終的に倒しきった圧巻の内容でした。
フランチェスコ・ピアネタのVTRをチェックしたとき「ウラディミールが意外と苦手なタイプかも」と思ったのですが、完全に予想が外れちゃいました。何もできずに終わり、試合後に涙を流す姿がめっちゃ切なかったです。立ち上がりにもらった右ストレートがすべてだったかもしれませんね。
文句のつけようのないパーフェクトな防衛で、存在感を強烈にアピールしたウラディミール・クリチコ。女優のヘイデン・パネッティーアさんと婚約後、初の試合は「ウラディミール、強すぎる!」と改めて感じた盤石の防衛戦でした。おめでとうございます!
ウラディミール・クリチコ対フランチェスコ・ピアネタの試合結果
試合結果 | ウラディミール・クリチコが6ラウンドKO勝ち。統一タイトルの防衛に成功しました。 |