WBO世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | オルランド・サリド(メキシコ) 戦績:53戦39勝27KO11敗2分1無判定 |
挑戦者 | ミゲール・ガルシア(アメリカ) 戦績:30戦全勝26KO |
オルランド・サリド対ミゲール・ガルシアの試合内容
全勝の快進撃を続けるミゲール・ガルシアがタフで経験豊富なオルランド・サリドに挑戦する注目の世界タイトルマッチ。雑草チャンピオンのオルランド・サリドとエリート挑戦者のミゲール・ガルシアが激突する楽しみな新旧対決ですね。
試合は、開始と同時に飛び出し、体を振りながら距離を詰めようとするチャンピオンのオルランド・サリドに対して、初の世界タイトル挑戦となる挑戦者のミゲール・ガルシアが左ジャブを突きながら距離を保とうとする展開で始まります。
「予想通りの立ち上がりだね。サリドが接近戦で戦えるかどうかがポイントになりそうだぞ」と思っていると、1ラウンド中盤、オルランド・サリドが距離を詰めようとした瞬間、ミゲール・ガルシアが鋭いワンツーを叩き込み、オルランド・サリドからダウンを奪います。
【Photo:The Ring Magazine】
「はやっ!めっちゃコンパクトなワンツーだよ。サリドは序盤からかき回して主導権を握りたいところだったんだけど、出鼻をくじかれちゃったね。ダメージはどうだろう?」とダウンしたオルランド・サリドのダメージに注目する管理人。
ダウンを奪われたオルランド・サリドは再開後、距離を詰めて挽回しようとしますが、1ラウンド終了間際、ミゲール・ガルシアの左フックを浴びて、再びダウンを奪われてしまいます。
「いやー、タフなサリドが簡単に倒れちゃったなあ。ダメージが深い証拠だね」と試合の行方に注目する管理人。1ラウンドで2度のダメージを奪われたオルランド・サリドは最も苦しい立ち上がりになってしまいましたね。
2ラウンドに入ると、ダウンを奪われたオルランド・サリドがポイントを奪い返すため、勝負に出ます。一方のミゲール・ガルシアはオルランド・サリドのダメージを確認しながら距離を保ち、中間距離から右ストレートを打ち込んで応戦します。
【Photo:The Ring Magazine】
「サリドはこのまま進むとジリ貧になることがわかってるんで、ダメージが蓄積する前に勝負に行ってるね。さすがは経験豊富なサリドだよ」と思っていると、3ラウンド1分すぎ、ミゲール・ガルシアが右アッパーを突き上げ、3度目のダウンを奪います。
「なにっ!タイミング抜群のアッパー!ガルシアはめちゃめちゃ当て勘がいいなあ」とエリート挑戦者のアッパーに拍手を送る管理人。ミゲール・ガルシアはオルランド・サリドを呼び込んで、ガードをすき間から完璧なカウンターを叩き込みましたね。
「このダウンは大きいなあ。サリドが盛り返そうと必死に頑張ろうとした直後だもんね。サリドはいよいよ苦しくなってきたよ」と挑戦者が予想以上に圧倒する展開に驚く管理人。ミゲール・ガルシアは4ラウンドにもダウンを奪い、完全に主導権を握りました。
中盤以降は、オルランド・サリドの反撃を警戒するミゲール・ガルシアがフットワークを使いながら、中間距離からパンチを打ち込む展開が続きます。オルランド・サリドはパンチを被弾しながらも必死に距離を詰めていますが、パンチを叩き込むことはできません。
ミゲール・ガルシアが深追いすることなく、冷静に戦いながら迎えた8ラウンド終盤。オルランド・サリドの頭がミゲール・ガルシアの鼻を直撃し、ミゲール・ガルシアが鼻を骨折してしまいます。
ドクターが試合の続行を不可能と判断し、偶然のバッティングによって、勝敗は負傷判定となります。結果は3人のジャッジすべてが大差でミゲール・ガルシアを支持。ミゲール・ガルシアがオルランド・サリドに8ラウンド負傷判定勝ちを飾り、世界タイトルを奪取しました。
【Photo:The Ring Magazine】
スーパースター候補のミゲール・ガルシアが百戦錬磨のオルランド・サリドを圧倒した試合でしたね。1ラウンドに2度のダウンを奪ったミゲール・ガルシアは、初の世界タイトル挑戦と思えない落ち着いたボクシングで完全に試合を支配しました。
試合前は、もっとオルランド・サリドが距離を詰める可能性があると思っていたのですが、ミゲール・ガルシアは、序盤にワンツー、中盤になると右アッパーを使いながら、オルランド・サリドが得意とする接近戦を全く許すことなく試合を進めましたね。
全勝のまま世界タイトルを奪取したミゲール・ガルシア。今後は、試合運びのうまさを残しながら、どれだけ攻撃的なボクシングに移行してファンの心を惹き付けることができるかどうかがビッグマッチ実現のカギを握りそうですね。超楽しみな若きチャンピオンの誕生です!
オルランド・サリド対ミゲール・ガルシアの試合結果
試合結果 | ミゲール・ガルシアが8ラウンド負傷判定勝ち。初の世界戦で世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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