WBC米大陸ヘビー級王座決定戦

デオンテイ・ワイルダー対ケルビン・プライスの試合内容

北京オリンピックでヘビー級の銅メダルを獲得したデオンテイ・ワイルダーが地域タイトルをかけてケルビン・プライスと激突するヘビー級ホープ対決です。全勝の快進撃を続ける両雄の楽しみな対決ですね。

試合は、鋭い左ジャブを突きながら右ストレートを狙うケルビン・プライスに対して、デオンテイ・ワイルダーはガードを高く構えて力強い左ジャブで応戦する展開で始まります。どちらの左ジャブもすさまじい破壊力ですね。

「お互いに右が当たれば、試合が終わりそうな展開だね。前に出ながら右ストレートを叩き込みたいワイルダー、距離を保ちながらカウンターを打ち込みたいプライス。ヘビー級らしい緊張感のある試合だなあ」とヘビー級ホープ対決に興味津々の管理人。

2ラウンドに入ると、ケルビン・プライスがいきなり左フックを強振して、デオンテイ・ワイルダーを揺さぶります。一方のデオンテイ・ワイルダーも右ストレートを強振して応戦。どちらもエンジンがかかってきましたね。

3ラウンドに入ると、ケルビン・プライスが左ジャブを連打して主導権を握ろうとします。攻勢を強めるケルビン・プライスは、デオンテイ・ワイルダーをロープに下がらせて、右ストレートを狙います。

しかし、デオンテイ・ワイルダーがケルビン・プライスのパンチをかわし、右フックを強振。このパンチがケルビン・プライスの顔面をとらえ、ケルビン・プライスが一瞬フラフラになります。

「おおお、すげえ！あれだけ短い距離でパンチを効かすことができるんだ」とデオンテイ・ワイルダーの破壊力に驚く管理人。右が当たれば、倒れそうな感じがガンガン伝わってくるボクサーですね。

「プライスは少し距離を取って、ダメージを回復したほうがいいんじゃないかな？」と思っていると、デオンテイ・ワイルダーが思い切りよく踏み込んで、右ストレートをケルビン・プライスのテンプルへ叩き込みます。

【Photo:The Ring Magazine】

次の瞬間、ケルビン・プライスが崩れ落ち、デオンテイ・ワイルダーがダウンを奪います。ケルビン・プライスは必死に起き上がろうとしますが、レフェリーが試合をストップして、勝負あり。デオンテイ・ワイルダーが3ラウンドTKO勝ちを飾りました。

ヘビー級らしい壮絶なKO決着でしたね。デオンテイ・ワイルダーは体の線こそ細いですが、破壊力は圧巻です。「右が当たれば、試合が終わる雰囲気」がヘビー級らしくて、目が離せない緊張感がありますね。

会心の勝利で、全勝全KOの戦績を26に伸ばしたデオンテイ・ワイルダー。ヘビー級の覇権奪還に燃えるアメリカ期待のホープですね。対戦相手がタフになってくる、これからが本当の勝負になりそうです。

デオンテイ・ワイルダー対ケルビン・プライスの試合結果