IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:26戦25勝14KO1敗 |
挑戦者 | ショーン・ポーター(アメリカ) 戦績:23戦22勝14KO1分 |
デボン・アレキサンダー対ショーン・ポーターの試合内容
待望のビッグマッチを狙うIBF世界ウェルター級チャンピオンのデボン・アレキサンダーが、無敗のショーン・ポーターを迎えた初防衛戦。テクニシャンのデボン・アレキサンダーか?パワフルな攻撃が魅力のショーン・ポーターか?超激戦区ウェルター級の将来を占うビッグマッチの幕が開けます。
試合は、思い切りよく飛び込み、左右のフックを狙う挑戦者のショーン・ポーターに対して、チャンピオンのデボン・アレキサンダーがサウスポーから放たれる右ジャブで距離をキープしながら、カウンターを狙う展開で始まります。ショーン・ポーターの積極的な攻撃が目立ちますね。
「ポーターがめちゃめちゃ積極的だね。逆に、アレキサンダーはポーターが体ごと押し込んでくるんで、戦いづらそうだなあ。ポーターは、アレキサンダーが唯一の黒星を喫したティモシー・ブラッドリーの打ち出したら止まらない感じに似てるね。さあ、どっちが主導権を握るかな?」とスリリングな序盤に大興奮の管理人。どちらのパンチも当たる距離で戦っていますね。
【Photo:Showtime】
ショーン・ポーターが積極的に攻撃し、デボン・アレキサンダーを巻き込む展開が続き、迎えた3ラウンド開始直後。ショーン・ポーターの右ストレートがデボン・アレキサンダーの顔面をとらえ、デボン・アレキサンダーがバタバタと後退します。
「うわっ、めっちゃ効いた!」と思った瞬間、ショーン・ポーターがデボン・アレキサンダーに襲いかかり、強烈なパンチを上下に打ち分けます。クリンチで耐えようとするデボン・アレキサンダーですが、ショーン・ポーターがクリンチを振りほどき、追撃!3ラウンド終了間際に強烈な左フックを叩き込みます。デボン・アレキサンダーは何とかダウンを拒否しましたが、ダメージは深いですね。
4ラウンドに入ると、デボン・アレキサンダーがショーン・ポーターの突進を止めるため、踏ん張ってパンチを打ち込み、応戦します。デボン・アレキサンダーはめちゃくちゃ苦しい状況だと思うのですが、「パンチじゃないと止まらない」と感じて、すぐに作戦を実行できるところはさすがですね。お互いに一歩も引かない打撃戦が繰り広げられています。
【Photo:Showtime】
「アレキサンダーも苦しいと思うけど、ポーターもオーバーペースを覚悟で立ち上がりから攻め込んだ影響で苦しいはずだよ。終盤勝負になりそうだなあ」と熱戦の行方に注目する管理人。ショーン・ポーターが頭から飛び込んでくるので、デボン・アレキサンダーは顔面を数か所カットしているようです。ショーン・ポーターもまぶたの上をカットしています。
試合終盤は、お互いが足を止めてパンチを交換する展開が続きます。デボン・アレキサンダーは距離を取ってカウンターを打ち込みたいと思うのですが、ショーン・ポーターが必死で距離を詰め、パンチを振り回すので、乱打戦に巻き込まれている印象です。ショーン・ポーターの頭が何度もぶつかっていることも、デボン・アレキサンダーがリズムを狂わされている原因かもしれませんね。
試合は最後の最後まで、ショーン・ポーターが距離を詰め、デボン・アレキサンダーのリズムを崩す展開が続き、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがショーン・ポーターを支持。ショーン・ポーターがデボン・アレキサンダーに12ラウンド判定勝ちを飾り、無敗のまま初の世界タイトル奪取に成功しました。
【Photo:Showtime】
ショーン・ポーターのパワフルなボクシングが、デボン・アレキサンダーのテクニックを封じ込めた試合でしたね。ショーン・ポーターが立ち上がりからオーバーペースを覚悟で攻め込む展開は全く予想していなかったので、めちゃくちゃ驚きました。少し戦い方は違いましたが、ティモシー・ブラッドリーがデボン・アレキサンダーに勝った試合を参考にしたのかな?
一方、無念の王座陥落となったデボン・アレキサンダーは痛恨の黒星です。フロイド・メイウェザーの対戦候補にリストアップされていたデボン・アレキサンダーがショーン・ポーターに敗れたことで、ビッグマッチの構図が変わってくるかもしれないですね。いやー、ビックリです!
積極的なボクシングで頂点をつかんだショーン・ポーター。無敗の快進撃を続ける「ショータイム」の未来にビッグマッチの可能性が広がった劇的な王座獲得劇でした。他団体のチャンピオンに勝って王座統一に成功すれば、フロイド・メイウェザー戦が見えてくるかもしれませんね。
デボン・アレキサンダー対ショーン・ポーターの試合結果
試合結果 | ショーン・ポーターが12ラウンド判定勝ち。世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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