WBC世界ライト級暫定王座決定戦
ランキング1位 | 荒川仁人(日本) 戦績:27戦24勝16KO2敗1分 |
ランキング3位 | オマール・フィゲロア(アメリカ) 戦績:22戦21勝17KO1分 |
荒川仁人選手とオマール・フィゲロアの試合内容
悲願の世界タイトル奪取を狙うサウスポーの荒川仁人選手が、敵地アメリカへ乗り込み、無敗のオマール・フィゲロアと激突するWBC世界ライト級暫定王座決定戦。荒川仁人選手が、初戴冠を誓った大一番は、世界中のボクシングファンを熱狂させる、すさまじい激闘になりました。
試合は、開始と同時に猛然と襲いかかってくるオマール・フィゲロアに対して、荒川仁人選手が足を止めて力強いパンチで応戦する展開で始まります。荒川仁人選手は、オマール・フィゲロアの突進をパンチで止める作戦ですね。
「フィゲロアは下がると一気に攻め込んで来るんで、荒川選手、英断だよ」と荒川仁人選手の応援に力が入る管理人。荒川仁人選手は体を密着させて、体重を乗せたパンチを振り回してくるオマール・フィゲロアの上下にパンチを打ち分けます。
【Photo:Showtime】
「よし、いい感じだよ」と思っていると、1ラウンド中盤、オマール・フィゲロアが左フックから左アッパーのコンビネーションを叩き込み、荒川仁人選手がフラフラになります。オマール・フィゲロアの体重を乗せたパンチが、荒川仁人選手の顔面とボディに突き刺さります。
「フィゲロアは、めちゃめちゃパンチがあるなあ。後半勝負に持ち込むためにもできるだけ少ないダメージで前半を折り返せるといいんだけど、タフな試合になりそうだぞ。頑張れ、荒川選手」と応援に力が入る管理人。
2ラウンドに入ると、荒川仁人選手が自分から前進し、オマール・フィゲロアをロープに押し込みます。ところが、2ラウンド開始50秒、オマール・フィゲロアの右フックが荒川仁人選手のテンプルにクリーンヒット!フラフラになったところを追撃され、ダウンを奪われてしまいます。
【Photo:Showtime】
「うそっ!めっちゃ強いなあ」とオマール・フィゲロアの破壊力に改めて驚く管理人。タフな荒川仁人選手はダウンから立ち上がり、試合が再会されると、距離を詰めて接近戦で攻撃を続けます。追撃を防ぐため、あえて懐に飛び込む作戦でピンチを乗り切ります。
3ラウンド以降は、荒川仁人選手が必死に前へ出て、オマール・フィゲロアを押し込み、小さなパンチを連打。一方、オマール・フィゲロアは、力強いパンチで応戦し、主導権を渡しません。どちらも血まみれになりながら、パンチを出し続ける壮絶な死闘です。
6ラウンドに再びダウンを奪われてしまった荒川仁人選手ですが、とにかく前へ出続けて勝利を目指します。荒川仁人選手の驚異的な粘りにテキサスのファンも驚いているようです。試合は、お互いが最後までパンチを出し続け、一歩も引かない一進一退の攻防が続き、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられます。
【Photo:Showtime】
採点の結果、3人のジャッジすべてが大差でオマール・フィゲロアを支持。オマール・フィゲロアが荒川仁人選手に12ラウンド判定勝ちを飾り、無敗のまま悲願の世界タイトル獲得に成功しました。敗れた荒川仁人選手は無念の敗戦です。
荒川仁人選手とオマール・フィゲロアのプライドがぶつかり合った名勝負でしたね!「10対9.5」の積み重ねが続く展開で結果的に大差の判定負けとなった荒川仁人選手でしたが、すさまじい執念で最後まで勝利を目指した勇姿に胸を熱くしたボクシングファンもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
敵地アメリカで大きな拍手を浴びた荒川仁人選手。誇り高きサウスポーの世界初挑戦は、敵地のファンとメディアから絶賛される名勝負でした。もう一度、最高の舞台で輝く荒川仁人選手を応援できる日が来るとうれしいなあ。荒川仁人選手、めっちゃかっこよかったです!
荒川仁人選手とオマール・フィゲロアの試合結果
試合結果 | オマール・フィゲロアが12ラウンド判定勝ち。無敗で初の世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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