NABF北米ウェルター級王座決定戦
元IBF世界ウェルター級 チャンピオン |
アンドレ・ベルト(アメリカ) 戦績:30戦28勝22KO2敗 |
WBC世界 ウェルター級24位 |
ヘスス・ソト・カラス(メキシコ) 戦績:39戦27勝17KO8敗3分1無効試合 |
アンドレ・ベルト対ヘスス・ソト・カラスの試合内容
王座返り咲きを目指すアンドレ・ベルトと悲願の世界タイトル奪取を目指すヘスス・ソト・カラスがウェルター級トップ戦線の生き残りをかけて激突します。強打とスピードを兼ね備えたアンドレ・ベルト。連打とタフネスを誇るヘスス・ソト・カラス。注目の人気ボクサー対決は激しい死闘になりました。
試合は、左ジャブを突きながら踏み込むタイミングを確認するアンドレ・ベルトに対して、ヘスス・ソト・カラスが左ジャブから右ストレート、左フックを連打して応戦する展開で始まります。どちらも立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けていますね。
「予想通りの立ち上がり!ベルトもソト・カラスも攻撃が好きなボクサーなんで、激しい打撃戦になりそうだぞ」と思っていると、1ラウンド残り40秒、ヘスス・ソト・カラスのオーバー・ハンド・ライトがアンドレ・ベルトのアゴを直撃!ヘスス・ソト・カラスが動きの止まったアンドレ・ベルトに襲いかかります。
「めっちゃ効いた!ベルトはいきなり大きいパンチをもらう最悪のパターンになっちゃったね。逆に、ソト・カラスは理想的な立ち上がりだよ」とヘスス・ソト・カラスの狙いすました一撃に大きな拍手を送る管理人。アンドレ・ベルトは足元がフラフラしていますね。
2ラウンドに入ると、アンドレ・ベルトが主導権を握り返そうと積極的に攻撃を仕掛けます。得意の右アッパーを連打して反撃開始!ヘスス・ソト・カラスがめっちゃタフなので、耐えていますが、並のボクサーなら終わってもおかしくないパンチが決まっていますね。
「ベルトが盛り返しそうな展開だよ」と思ったのですが、3ラウンドに入ると、今度はヘスス・ソト・カラスのアッパーがアンドレ・ベルトのアゴを跳ね上げ、アンドレ・ベルトが再び失速します。さらに、アンドレ・ベルトは右肩に違和感があるようで、4ラウンドの終わりから右肩を気にしながら戦っています。
手負いのアンドレ・ベルトは、右肩をかばうため、左ジャブから左フックを多用するボクシングを余儀なくされる苦しい戦い。得意の右ストレートと右アッパーを打つことができません。一方、ヘスス・ソト・カラスは、持ち味の休みなく連打するボクシングで、ダメージを抱えるアンドレ・ベルトの顔面とボディにパンチを浴びせます。
「いやー、ベルトはめっちゃ苦しくなってきたなあ」とダメージを確認する管理人。ところが、アンドレ・ベルトはフラフラになりながらも必死に耐え抜き、11ラウンド40秒、強烈なボディブローでダウンを奪います。「絶対に負けられない」というアンドレ・ベルトの気迫が伝わる戦いです。
一気に勝負を決めたいアンドレ・ベルト。しかし、ヘスス・ソト・カラスがパンチを出して耐え抜き、試合は最終ラウンドへ突入します。体を密着させた状態でパンチを打ち合う両雄。「どっちもフラフラだよ」と思っていると、ヘスス・ソト・カラスの左フックがアンドレ・ベルトのアゴを打ち抜き、アンドレ・ベルトが崩れ落ちます。
「うわっ、我慢し続けたベルトが倒れちゃったね。厳しいかもしれないなあ」と衝撃のダウンに驚く管理人。必死に立ち上がったアンドレ・ベルトですが、アンドレ・ベルトのコンディションを確認したレフェリーが試合をストップ。ヘスス・ソト・カラスが12ラウンドTKO勝ちを飾り、ウェルター級トップ戦線に生き残りました。
ものすごい激闘でしたね!勝ったヘスス・ソト・カラスはもちろん、敗れたアンドレ・ベルトにも大きな拍手を送りたいです。アンドレ・ベルトの「負けたら、あとがない」という決死の覚悟が痛いほど伝わってきました。だからこそ、ダメージを抱えてフラフラになっても、右肩を負傷しても、セコンドも止めることなく、最後まで戦い抜いたんだと思います。
耐えに耐え抜いたアンドレ・ベルト。しかし、あと少しのところで勝利に手が届きませんでした。アンドレ・ベルト対ヘスス・ソト・カラスのサバイバルマッチは、ボクシングの厳しさと残酷さを改めて感じた壮絶な死闘でした。アンドレ・ベルトとヘスス・ソト・カラスの誇り高き勇姿に胸が熱くなりました!
アンドレ・ベルト対ヘスス・ソト・カラスの試合結果
試合結果 | ヘスス・ソト・カラスが12ラウンドTKO勝ち。敗れたアンドレ・ベルトはまさかの2連敗となりました。 |