WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | ティモシー・ブラッドリー(アメリカ) 戦績:31戦30勝12KO1無効試合 |
挑戦者 | ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ) 戦績:62戦55勝40KO6敗1分 |
ティモシー・ブラッドリー対ファン・マヌエル・マルケスの試合内容
2階級制覇チャンピオンのティモシー・ブラッドリーと4階級制覇の実績を誇るファン・マヌエル・マルケスが激突するWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。直前の試合でマニー・パッキャオを勝った2人のボクサーが拳を交える大一番です。
無敗の快進撃を続けるティモシー・ブラッドリーがスピードを生かして存在感をアピールするのでしょうか?それとも、ベテランのファン・マヌエル・マルケスが得意のカウンターを決め、5階級制覇を成し遂げるのでしょうか?世界中のボクシングファンが注目する運命のゴングが鳴り響きます。
試合は、鋭い左ジャブを突きながら持ち味のスピードを生かしたボクシングを狙うチャンピオンのティモシー・ブラッドリーに対して、挑戦者のファン・マヌエル・マルケスが距離をキープしながら左フック、左アッパーのカウンターを狙う展開で始まります。
【Photo:Top Rank】
「マルケスの動きがめっちゃいいよ。後ろに下がっているボクサーはマルケスだけど、マルケスのほうがプレッシャーをかけてる印象だね。ブラッドリーはマルケスのカウンターをめっちゃ警戒してるみたい。かなり慎重に戦ってるね」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。とんでもない緊張感がリングを支配していますね。
1、2ラウンドは積極的に左ジャブを突いていたティモシー・ブラッドリーですが、3ラウンドに入ると、ファン・マヌエル・マルケスのカウンターを警戒して、パンチの数を減らし、確実に当てるボクシングに切り替えます。手数を減らすことがカウンター対策になっている印象です。
一方のファン・マヌエル・マルケスは、ティモシー・ブラッドリーが完全なアウトボクシングに切り替えたことを察知したのか、5ラウンドに入ると、距離を詰め、前に出てプレッシャーをかけながらカウンターを狙うボクシングに切り替えます。どちらも相手の作戦によって、作戦を変更する、すさまじい心理戦が繰り広げられています。
【Photo:Top Rank】
試合が進むにつれて主導権を握ったボクサーは、チャンピオンのティモシー・ブラッドリー。スピード重視のボクシングで、ファン・マヌエル・マルケスのパンチをことごとく回避し、ポイントを積み重ねます。ティモシー・ブラッドリーが「勝ちにこだわるボクシング」を貫いていますね。
終盤に入ると、劣勢のファン・マヌエル・マルケスがプレッシャーを強め、KOを狙いに行きます。しかし、ティモシー・ブラッドリーが最後まで距離をキープして試合終了のゴング。新旧対決の勝敗は、3人のジャッジに委ねられます。
採点の結果、2人がティモシー・ブラッドリー、1人がファン・マヌエル・マルケスを支持。ティモシー・ブラッドリーがファン・マヌエル・マルケスに12ラウンド判定勝ちを飾り、世界中のボクシングファンが注目した新旧対決に勝利しました。
【Photo:Top Rank】
ティモシー・ブラッドリーのスピードが、ファン・マヌエル・マルケスのテクニックを完全に封じ込めた試合でしたね。1人のジャッジがファン・マヌエル・マルケスを支持したので、2対1の判定になりましたが、内容はティモシー・ブラッドリーの圧勝だったと思います。
立ち上がりの2ラウンドを終え、完全なアウトボクシングに切り替えたティモシー・ブラッドリー。ファン・マヌエル・マルケスに「パンチが当たる!」と思わせた直後の思い切った作戦変更が、ティモシー・ブラッドリーに勝利につながったターニングポイントだったかな?
世界中のボクシングファンが注目した新旧対決で「勝利に徹した」ティモシー・ブラッドリー。百戦錬磨のファン・マヌエル・マルケスをポイントアウトし、大満足の表情を浮かべたティモシー・ブラッドリーの目指すゴールが少しだけ見えた大一番でした。ボクシングの駆け引きが楽しめる、めっちゃ玄人好みの試合でしたね。
ティモシー・ブラッドリー対ファン・マヌエル・マルケスの試合結果
試合結果 | ティモシー・ブラッドリーが12ラウンド判定勝ち。2度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
|