WBO世界フェザー級王座決定戦
ランキング1位 | オルランド・クルス(プエルトリコ) 戦績:23戦20勝10KO2敗1分 |
ランキング2位 | オルランド・サリド(メキシコ) 戦績:54戦39勝27KO12敗2分1無効試合 |
オルランド・クルスとオルランド・サリドの試合内容
初の世界タイトル挑戦に意気込むサウスポーのオルランド・クルスと再起戦で王座返り咲きを狙うオルランド・サリドが激突するWBO世界フェザー級王座決定戦です。テクニシャンのオルランド・クルスとファイターのオルランド・サリドが拳を交える楽しみな試合ですね。
試合は、自慢のスピードを生かして鋭い右ジャブを突くテクニシャンのオルランド・クルスに対して、ファイターのオルランド・サリドがボディを中心に攻撃を組み立てる展開で始まります。立ち上がりから激しい主導権争いが繰り広げられています。
「離れて戦いたいクルス。近くで戦いたいサリド。距離を支配したボクサーが一気に主導権を奪う展開になりそうだぞ」と序盤の主導権争いに興味津々の管理人。オルランド・クルスとオルランド・サリドの持ち味が正反対なので、距離が試合の流れを決めそうな雰囲気ですね。
【Photo:Top Rank】
2ラウンドに入ると、オルランド・サリドがプレッシャーを強め、上下に力強いパンチを打ち分けながら、手数を一気に増やします。動きの速いオルランド・クルスに対して、オルランド・サリドはパンチの強さと数でオルランド・クルスの持ち味を消す作戦のようです。
オルランド・サリドがプレッシャーをかけ続け、迎えた7ラウンド。オルランド・クルスが鋭いパンチでオルランド・サリドを突き放し、主導権を握ろうとします。ところが、オルランド・サリドがオルランド・クルスのパンチに耐えながら距離を詰め、強烈な連打で押し返します。
オルランド・クルスをロープに詰めたオルランド・サリドが、強烈な右ストレートと左アッパーを叩き込むと、耐えきれなくなったオルランド・クルスがダウン!最後は、オルランド・クルスの状態を確認したレフェリーがカウントをストップし、勝負あり。オルランド・サリドがオルランド・クルスに7ラウンドTKO勝ちを飾り、再起戦で王座返り咲きを果たしました。
【Photo:Top Rank】
オルランド・サリドが粘り強い攻撃を続けてオルランド・クルスにプレッシャーをかけながら倒し切った見事な快勝でしたね。オルランド・サリドがパンチを受けても我慢して前進を続け、パンチを打ち返してくるので、オルランド・クルスにとっては最も厳しい展開になっちゃいました。
個人的に、再起戦となったオルランド・サリドの全く変わらないボクシングがめちゃめちゃ印象に残りました。「全く変わらない」というより「勢いが増してるんじゃないかな?」と思える攻撃的な姿勢に「サリドの勝ちたい気持ちと精神力って本当にすごいなあ」と大きな拍手を送ったファンも多いのではないでしょうか?いろんな意味で、めっちゃタフですね!
再起戦で持ち味を存分に発揮して王座返り咲きを果たしたオルランド・サリド。「ハマったときの強さは圧巻だね。対戦相手はプレッシャーをかけ続けられて、リングがすごく狭く感じるんだろうなあ」と思えるオルランド・サリドの見事な復活劇でした。オルランド・サリド、強かったなあ。
オルランド・クルスとオルランド・サリドの試合結果
試合結果 | オルランド・サリドが7ラウンドTKO勝ち。再起戦で王座返り咲きに成功しました。 |