WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | チャド・ドーソン(アメリカ) 戦績:35戦31勝17KO2敗2無効試合 |
挑戦者 | アドニス・スティーブンソン(カナダ) 戦績:21戦20勝17KO1敗 |
チャド・ドーソン対アドニス・スティーブンソンの試合内容
強打とスピードを兼ね備えたWBC世界ライトヘビー級チャンピオンのチャド・ドーソンが、敵地カナダに乗り込んで、初の世界タイトル挑戦となるアドニス・スティーブンソンと拳を交える初防衛戦です。サウスポー同士の楽しみな激突ですね。
チャド・ドーソンは2012年4月にバーナード・ホプキンスからタイトルを奪取。その後、ひとつ階級を下げて、2012年9月に「スーパーミドル級最強」の呼び声が高いアンドレ・ウォードに挑戦しますが、無念のTKO負けを喫してしまいます。
本来の階級に戻り、存在感をアピールしたいチャド・ドーソンが初防衛に成功するのでしょうか?それとも、アドニス・スティーブンソンの強打がさく裂するのでしょうか?衝撃の結末を迎えたサウスポー対決の開始を告げるゴングが鳴り響きます。
試合が始めると同時に、チャンピオンのチャド・ドーソンが右ジャブを連打しながら積極的にプレッシャーをかけます。一方、挑戦者のアドニス・スティーブンソンは、下がりながら右ジャブを突き、得意の左ストレートを打ち込むタイミングを狙っているようです。
「おおお、ドーソンがめっちゃ積極的だね。序盤で主導権を奪って、スティーブンソンのリズムを崩す作戦かな?」とチャド・ドーソンに注目していると、1ラウンド開始1分、アドニス・スティーブンソンが左ストレートをチャド・ドーソンのテンプルへ叩き込み、チャド・ドーソンが崩れ落ちます。
【Photo:FOX Sports on MSN】
「うぎゃ、これは決まった!完璧な左ストレートだよ」と思わず叫んでしまう管理人。タフなチャド・ドーソンは何とか立ち上がりましたが、全く体に力が入っていないようです。目の焦点も定まっていませんね。
「さすがに無理じゃないかな?」と思っていると、チャド・ドーソンの状態を確認したレフェリーが試合をストップ。アドニス・スティーブンソンがチャド・ドーソンに衝撃の1ラウンドTKO勝ちを飾り、初の世界タイトル挑戦で悲願のベルトを奪取しました。
いやー、全く予想していなかった衝撃の結果にめちゃめちゃ驚いています。アドニス・スティーブンソンの強みが大一番で発揮された見事な初戴冠でしたね。2013年の「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」の候補になりそうな、とんでもない一撃でした!
結果論になるんですけど、チャド・ドーソンはアンドレ・ウォード戦の悪いイメージの払拭しようと序盤から積極的にプレッシャーをかけたことが裏目に出ちゃいましたね。アウェイ開催の影響もあったのかな?悪い作戦じゃないと思ったんですけど、いやー、ビックリしました。
衝撃の世界タイトル奪取に成功したアドニス・スティーブンソンは、10月に初防衛戦が予定されています。前IBFライトヘビー級チャンピオンのタボリス・クラウドを最有力に、挑戦者をリストアップしている真っ最中だそうです。
カナダは、ルシアン・ビュテとジャン・パスカルの2大スターがライトヘビー級を舞台に激突する予定なので、アドニス・スティーブンソンとしてはタイトルを防衛し続けて、ビッグマッチを実現したいところですね。衝撃のKO勝利を飾ったアドニス・スティーブンソンの初防衛戦に注目しましょう。
チャド・ドーソン対アドニス・スティーブンソンの試合結果
試合結果 | アドニス・スティーブンソンが1ラウンド衝撃のTKO勝ち。初の世界タイトル挑戦で悲願のベルト奪取に成功しました。 |