WBA・IBF世界スーパーミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | カール・フロッチ(イギリス) 戦績:33戦31勝22KO2敗 |
挑戦者 | ジョージ・グローブス(イギリス) 戦績:19戦全勝15KO |
カール・フロッチ対ジョージ・グローブスの試合内容
激戦区スーパーミドル級の2本のベルトを持つカール・フロッチが、全勝のジョージ・グローブスを迎えた注目のイギリス新旧対決です。イギリスで絶大な人気を誇る2人のボクサー。25歳のジョージ・グローブスが36歳のカール・フロッチに挑戦するめちゃめちゃ楽しみな対戦ですね!
試合は、左ジャブとフェイントを交えながら積極的にプレッシャーをかける挑戦者のジョージ・グローブスに対して、チャンピオンのカール・フロッチが左ジャブを突きながら距離をキープし、カウンターの右ストレートを狙う展開で始まります。
【Photo:Sky Sports】
「グローブスが積極的にプレッシャーをかけて、フロッチを立ち上がりから後退させてるよ。すごいなあ。フロッチは前に出ると強いんで、グローブスは理想的な攻撃だよ」と思っていると、1ラウンド残り20秒、カール・フロッチが攻撃に出た瞬間、ジョージ・グローブスが強烈なカウンターの右ストレートを叩き込み、カール・フロッチが崩れ落ちます。
「なにっ、すげえ!タフなフロッチじゃなかったら終わってるよ。さすがのフロッチも足がフラフラしてるね」とジョージ・グローブスの完璧なカウンターに大きな拍手を送る管理人。一番おもしろい展開じゃないですか!ダウンを喫したカール・フロッチは、意識こそはっきりとしていますが、ダメージの影響で、体が動いていない印象です。動きが鈍っていますね。
2ラウンドに入ると、ジョージ・グローブスがプレッシャーをかけながら追撃の右ストレートを狙います。一方、カール・フロッチは左ジャブと右ストレートを打ちながら、ジョージ・グローブスの追撃を回避。「攻撃して追撃を許さないボクシング」はカール・フロッチの真骨頂ですね。
ジョージ・グローブスがカール・フロッチにプレッシャーをかけ続けますが、一発を狙っている影響でしょうか、手数が減ってしまいます。カール・フロッチがパンチを打ちながら少しずつダメージを回復する流れが続き、迎えた6ラウンド中盤。ジョージ・グローブスが再びカウンターの右ストレートから強烈な左右のフックを連打し、カール・フロッチの動きが鈍ります。
ジョージ・グローブスの強烈なパンチを浴びているカール・フロッチですが、必死に耐えながらパンチを打ち込み、執念の応戦!「いやー、信じられないタフネスだよ」とうなってしまうカール・フロッチの戦いぶりです。お互いの手数が一気に増え、すさまじい打撃戦が繰り広げられています!
7ラウンドに入ると、逆に、カール・フロッチがプレッシャーを強め、ジョージ・グローブスが後退しながらカウンターを狙う展開になります。「お互いにお互いの強さを感じてるんだろうなあ。めちゃくちゃ激しい我慢比べになってきたね」と一進一退の攻防に大興奮の管理人。カール・フロッチもジョージ・グローブスもスタミナと神経を削りながら戦っている印象です。
カール・フロッチがジョージ・グローブスを押し込む場面が増え、迎えた9ラウンド1分すぎ。ジョージ・グローブスがカール・フロッチをロープに詰めて、パンチを連打した直後、カール・フロッチが強烈な右ストレートをお返し。カール・フロッチの体重を乗せたパンチを浴びたジョージ・グローブスの動きが止まります。
一気に勝負を決めたいカール・フロッチは猛然とジョージ・グローブスに襲いかかり、ラッシュ!強烈な右ストレートと左フックを浴びせ、ジョージ・グローブスがフラフラしたところで、レフェリーが試合をストップ!カール・フロッチが大激闘の末、ジョージ・グローブスに9ラウンドTKO勝ちを飾り、統一タイトルの防衛に成功しました。
いやー、カール・フロッチが信じられないタフネスで盛り返した、とんでもない熱戦でしたね!最後は突然のストップに「え?もう少し続けてほしかったなあ」と思いましたが、いずれにしても、お互いのプライドがぶつかり合った名勝負でした。勝ったカール・フロッチはもちろん、敗れたジョージ・グローブスにも大きな拍手を送りたいです。
イギリス人気ボクサー対決を制して、新旧交代を許さなかったカール・フロッチ。2人のボクサーの大激戦の感動にひたりながら「絶対に再戦してほしいなあ。再戦も間違いなく盛り上がるよ」と興奮さめやらぬボクシングファンでした。カール・フロッチの気迫に驚きまくりです!
カール・フロッチ対ジョージ・グローブスの試合結果
試合結果 | カール・フロッチが9ラウンドTKO勝ちで、タイトル防衛に成功しました。敗れたジョージ・グローブスは無念のプロ初黒星です。 |