WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 井岡一翔(日本) 戦績:12戦全勝8KO |
挑戦者 | クワンタイ・シスモーゼン(タイ) 戦績:45戦43勝22KO1敗1分 |
井岡一翔選手とクワンタイ・シスモーゼンの試合内容
全勝で2階級制覇を成し遂げたWBA世界ライトフライ級チャンピオンの井岡一翔選手が、ミニマム級の世界タイトルを奪取した経験を持つクワンタイ・シスモーゼンを迎えて2度目の防衛戦を行います。戦うたびに進化している井岡一翔選手のボクシングに注目ですね。
試合は、左ジャブを突きながら右ストレートを打ち込むタイミングを狙う挑戦者のクワンタイ・シスモーゼンに対して、チャンピオンの井岡一翔選手が軽い左ジャブで距離を確認し、強烈な右ストレートと左ボディブローを打ち込む展開で始まります。
「お?井岡選手が立ち上がりから力を込めてパンチを打ってるね。倒しに行ってるよ。こりゃあ、目の離せない展開になりそうだぞ」と意外な立ち上がりに驚く管理人。井岡一翔選手が、ドッシリと構えて、スピードとテクニックだけでなく、パワーでクワンタイ・シスモーゼンをねじ伏せようとしている印象です。
2ラウンドに入ると、クワンタイ・シスモーゼンが、井岡一翔選手の左ジャブに合わせて、右ストレートのカウンターをかぶせる作戦を実行します。井岡一翔選手の攻撃の起点となる左ジャブを封じて、ペースを乱そうとしているようです。
一方、井岡一翔選手は、クワンタイ・シスモーゼンが左ジャブに右ストレートを合わせてくることを察知したのか、ロングの左ボディブローや右ストレートを中心に攻撃を組み立てます。いつになく攻撃的なボクシングなので、クワンタイ・シスモーゼンのパンチをもらう場面もあるのですが、普段より踏み込んでいる分だけ、パンチがめっちゃ効果的ですね。
強いパンチを「ガツンガツン」と正直に打ち込んでくるクワンタイ・シスモーゼンに対して、井岡一翔選手はワンツーを使ったり、左ジャブから左ボディブローを狙ったり、右ストレートを顔面とみぞおちに打ち分けたり、目線を変えながら攻撃を組み立てています。
「試合が進むにつれて、クワンタイが、井岡選手のパンチのバリエーションとスピードに対応できなくなってきた感じだね。このまま試合をコントロールできそうだぞ」と思っていると、7ラウンド30秒すぎ、強烈な左ボディブローをきっかけに、華麗なボディ攻撃を仕掛けます!
「ボディ、めっちゃ効いてるよ。ひとつひとつのボディブローが突き刺さってる感じだね。ボディで倒せるんじゃないかな?」と思った瞬間、井岡一翔選手がロングの左ボディブローから左フックを顔面に返し、クワンタイ・シスモーゼンが崩れ落ちます。
「よっしゃ、完璧なコンビネーション!」と大興奮の管理人。ダウンを奪われたクワンタイ・シスモーゼンは苦悶の表情を浮かべながら立ち上がろうとしますが、10カウント以内に立ち上がることができず、勝負あり。井岡一翔選手がクワンタイ・シスモーゼンに7ラウンドKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
井岡一翔選手が、タフなクワンタイ・シスモーゼンを真っ向から打ち破った防衛戦でしたね。テクニックとスピードで対戦相手を圧倒することが多い井岡一翔選手ですが、クワンタイ・シスモーゼン戦に限って言うと、気持ちで圧倒した内容だったと思います。
2階級制覇を狙う挑戦者を真っ向からハートでねじ伏せた井岡一翔選手。ラウンドを重ねるに連れて増えるパンチのバリエーションを目にしながら「疲れが出始める頃に、いろんな角度から的確に急所を打ち抜かれたら、対戦相手はたまらないよ」とうなってしまった2度目の防衛戦でした。井岡一翔選手のフィジカルとメンタルの進化を実感できる快勝に大きな拍手です!
井岡一翔選手とクワンタイ・シスモーゼンの試合結果
試合結果 | 井岡一翔選手が7ラウンドKO勝ち。2度目の防衛に成功しました。 |