WBO世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | パウルス・アンブンダ(ナミビア) 戦績:20戦全勝10KO |
挑戦者 | 亀田和毅(日本) 戦績:27戦全勝18KO |
亀田和毅選手とパウルス・アンブンダの試合内容
世界を転戦し、27戦全勝のレコードを積み重ねてきた亀田和毅選手が、フィリピンに乗り込み、全勝チャンピオンのパウルス・アンブンダに挑戦するWBO世界バンタム級タイトルマッチ。勝てば、史上初の3兄弟世界チャンピオンが誕生する大一番です。
試合は、ガードを固めてパンチを打ちながら距離を詰めようとするチャンピオンのパウルス・アンブンダに対して、挑戦者の亀田和毅選手が鋭い左ジャブから右ストレートを打ち込み、持ち味のスピードを生かしたボクシングで応戦する展開で始まります。
「よし!和毅選手、いいよ。手数とスタミナが要求される厳しい戦いになると思うけど、この調子で、ポイントを奪って、主導権を握りたいなあ」と亀田和毅選手の応援に力が入る管理人。初の世界タイトル挑戦となる亀田和毅選手ですが、めちゃめちゃ落ち着いていますね。
2ラウンドに入ると、チャンピオンのパウルス・アンブンダがプレッシャーを強め、亀田和毅選手をロープに詰める場面が増えます。一方の亀田和毅選手は、パウルス・アンブンダの力強いパンチをしっかりとブロックして、カウンターを狙う理想的なボクシングで応戦していますね。
「和毅選手はアンブンダのパンチがよく見えてるね。フットワークのスピードもパンチのスピードも和毅選手が一枚上手だよ。下がって戦ってる分だけ、パンチの有効度が同じだとジャッジの心証が悪いんで、手数で負けないよう、的確なパンチで勝負したいね」と亀田和毅選手のボクシングに注目する管理人。
距離を詰めてパンチを打ち込もうとするチャンピオンのパウルス・アンブンダに対して、亀田和毅選手が距離を保ち、カウンターを打ち込む展開が続き、迎えた8ラウンド。亀田和毅選手が強烈な左ボディブローを連打し、パウルス・アンブンダの前進を食い止めます。
「ナイスボディ!苦しい時間帯のボディブローはめっちゃ有効だよ。アンブンダはコンパクトなワンツーとボディブローを嫌がってるね。いきなりの右ストレートと接近戦のアッパーに気をつけて、このリズムで戦いたいよ」と見事なボクシングを披露する亀田和毅選手に拍手を送る管理人。
終盤に入っても、亀田和毅選手が、パウルス・アンブンダの前進をカウンターで食い止める展開が続きます。試合はこのまま、亀田和毅選手のペースで進み、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられます。
採点の結果、3人のジャッジすべてが亀田和毅選手を支持。亀田和毅選手が全勝チャンピオンのパウルス・アンブンダに12ラウンド判定勝ちを飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功すると同時に、史上初の3兄弟世界チャンピオンの大記録を成し遂げました。
シャープな左ジャブ、コンパクトなワンツー、強烈な左ボディブロー。亀田和毅選手の持ち味である、パンチのスピードとフットワークを生かした「緩急のボクシング」が存分に発揮された世界タイトル奪取でしたね。
手数が多く、12ラウンド動き続けられるスタミナとスピードを持っている亀田和毅選手なので、パウルス・アンブンダの前進をパンチで止めて、シャットアウトできた内容でしたが、手数が少ないボクサーが対戦すると、根負けしちゃってもおかしくない展開でしたね。見た目以上に苦しい試合だったと思います。亀田和毅選手は最後まで集中してよく戦い抜きましたね。
まだ22歳ですよ!世界タイトル奪取で自信を深め、チャンピオンの責任感や重圧ときちんと向き合い、楽しむことができれば、もっともっと強くなりそうですね。しかも、亀田和毅選手は、国外で戦えるボクサーなんですよ。どこで戦っても実力を発揮できますからね。いやー、すばらしい!
フィリピンに乗り込み、悲願の世界タイトル奪取に成功した亀田和毅選手。ボクシング史上初の3兄弟世界チャンピオンの偉業が達成された大一番は、亀田和毅選手の輝ける未来を予感させる見事な王座奪取でした。将来がめちゃめちゃ楽しみだなあ。
亀田和毅選手とパウルス・アンブンダの試合結果
試合結果 | 亀田和毅選手が12ラウンド判定勝ち。ボクシング史上初の3兄弟世界チャンピオンの夢を実現しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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