WBA世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 亀田興毅(日本) 戦績:31戦30勝17KO1敗 |
挑戦者 | ジョン・マーク・アポリナリオ(フィリピン) 戦績:21戦17勝4KO2敗2分 |
亀田興毅選手とジョン・マーク・アポリナリオの試合内容
WBA世界バンタム級チャンピオンの亀田興毅選手が、悲願の世界タイトル奪取を狙うジョン・マーク・アポリナリオを迎えた7度目の防衛戦。気合い十分の亀田興毅選手はタイトル防衛に成功し、世界戦を控える2人の弟に理想的な形でバトンを渡すことができるでしょうか?
試合は、お互いが相手のボクシングを確認する静かな立ち上がりでスタート。飛び込んで左ストレートを狙うチャンピオンの亀田興毅選手に対して、挑戦者のジョン・マーク・アポリナリオが距離を取りながらカウンターを狙う展開で始まります。
「亀田選手が戦ってきたボクサーと違って、アポリナリオは完全なボクサータイプだね。小さいパンチでロープに詰めて、距離をつぶしたいなあ。下(ボディ)から攻めて、手数で上回ることができれば、主導権を握れそうな展開だぞ」と序盤の攻防に興味津々の管理人。
序盤は、亀田興毅選手がジョン・マーク・アポリナリオにプレッシャーをかける展開が続き、迎えた5ラウンド。亀田興毅選手がプレッシャーを強め、ジョン・マーク・アポリナリオをロープに詰める場面が増えます。
「おおお、ナイス!亀田選手がアポリナリオの動きに慣れてきた感じだね。リードパンチに使ってる左ストレートが特に効果的だよ。アポリナリオのカウンターのビッグパンチに気をつけながら、ロープに詰めてパンチを集めたいね」と亀田興毅選手の応援に力が入る管理人。
6ラウンド以降は、亀田興毅選手がプレッシャーをかけ、ジョン・マーク・アポリナリオが鋭い左ジャブから右ストレートで応戦する展開が続きます。序盤と違う点は、ジョン・マーク・アポリナリオが大きく動き、ロープに詰められる前に軽いパンチを打って左右に逃げることです。
ガードを固めて距離を詰めるため、どうしても手数が少なくなってしまう亀田興毅選手。下がりながらも小さなパンチを集めるジョン・マーク・アポリナリオ。亀田興毅選手は確実にポイントを奪うためにも、もう少しリードパンチがほしいところですね。
亀田興毅選手がプレッシャーをかけながら、なかなか捕まえきれない展開が続き、迎えた10ラウンド1分。ジョン・マーク・アポリナリオが体を沈めて右フックを打ち込もうとした瞬間、亀田興毅選手が右フックを合わせ、ダウンを奪います。
「よっしゃ!絶妙のカウンター!この2ポイントは大きいよ」と亀田興毅選手に大きな拍手を送る管理人。パンチを当てにくいジョン・マーク・アポリナリオに対して、亀田興毅選手がめっちゃコンパクトな右フックを合わせましたね。
ラスト2ラウンドは、必死に反撃するジョン・マーク・アポリナリオに対して、亀田興毅選手が真っ向から応戦。12ラウンド残り30秒、亀田興毅選手がカウンターの左ストレートをジョン・マーク・アポリナリオのアゴに叩き込み、2度目のダウンを奪います。
ダウンから立ち上がったジョン・マーク・アポリナリオですが、試合は、亀田興毅選手がこのまま逃げ切り、12ラウンド終了のゴング。判定の結果、亀田興毅選手が12ラウンド判定勝ちを飾り、7度目の防衛に成功しました。
亀田興毅選手が戦いにくいジョン・マーク・アポリナリオから2度のダウンを奪う快勝でしたね。ただ、亀田興毅選手が試合後のインタビューで言っていたように「良いところ」と「悪いところ」がはっきり出た防衛戦だったと思います。
気になった点は、アウトボクシングを徹底する挑戦者に対して「リードパンチがもう少し使えると、いい意味でもっと楽に戦えるんじゃないかな?亀田選手はすごくシャープな右ジャブを持ってるんだけどなあ」と感じました。カウンターを警戒していたのかな?
一方、良かった点は、スタイルチェンジの途中で「まだしっくりきてない感じ」が見え隠れする難しい状態で、ダウンを2度奪い、大差の判定勝ちを飾ったことは大きな収穫だったと思います。あれだけ下がる相手からダウンを奪うことはめちゃめちゃ難しいですよ。
長男の亀田興毅選手が7度目の防衛に成功したことで、前人未到の3兄弟同時世界チャンピオンの偉業に近づきました。8月は三男の亀田和毅選手、9月は次男の亀田大毅選手が世界タイトル奪取に挑戦します。ぜひ世界初の偉業を成し遂げてほしいですね。
亀田興毅選手とジョン・マーク・アポリナリオの試合結果
試合結果 | 亀田興毅選手が12ラウンド判定勝ち。7度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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