IBF世界スーパーフライ級王座決定戦
ランキング3位 | 亀田大毅(日本) 戦績:31戦28勝18KO3敗 |
ランキング4位 | ロドリゴ・ゲレロ(メキシコ) 戦績:24戦19勝12KO4敗1分 |
亀田大毅選手とロドリゴ・ゲレロの試合内容
亀田大毅選手が3兄弟同時世界チャンピオンと2階級制覇の偉業をかけて、ロドリゴ・ゲレロと激突するIBF世界スーパーフライ級王座決定戦。亀田家の夢を背負い、亀田大毅選手が大一番のリングへ向かいます。前人未到の大記録は誕生するのでしょうか?
試合は、ガードを固めて距離を詰め、自慢の強打を上下に打ち分けたいロドリゴ・ゲレロに対して、亀田大毅選手がフットワークを使って距離を取り、左ジャブを打ち込む展開で始まります。打ち合いも予想されましたが、亀田大毅選手は打ち合いを避ける序盤を選びましたね。
「序盤に打ち合いを避ける作戦は英断じゃないかな?打ち合いに巻き込まれちゃうと、スタミナを消耗しちゃうんで、減量に苦しんだ亀田選手にとって、厳しい展開になるかもしれないもんね。確実にポイントを取るためにも、もう少しパンチをまとめたいよ」と立ち上がりの作戦に興味津々の管理人。亀田大毅選手は12ラウンド勝負を想定した作戦ですね。
一方のロドリゴ・ゲレロは、スイッチを繰り返しながら、距離を詰め、亀田大毅選手にパンチを当てようと前進を続けます。真っ正面で打ち合うことが多かった亀田大毅選手ですが、この試合はポジションをすぐに変えながら、ロドリゴ・ゲレロに的を絞らせないボクシングに徹していますね。
「ゲレロがサウスポーを多用してるんで、亀田選手は右ストレートをリードパンチに使ってるね。相手がよく見えている証拠だよ。大きいパンチに気をつければ、主導権を握れそうだぞ」と亀田大毅選手に拍手を送る管理人。過去の試合と比べて、亀田大毅選手はスタミナに気を配りながら、冷静に戦っている印象です。
終盤に入ると、ロドリゴ・ゲレロがプレッシャーを強め、亀田大毅選手の顔面にフックを打ち込む場面が増えます。一方、亀田大毅選手はボディワークとフットワークを使って、ロドリゴ・ゲレロに追撃を許さず、簡単に主導権を渡しません。
10ラウンド序盤には、亀田大毅選手が力強いパンチを集め、ロドリゴ・ゲレロの前進を食い止めます。さらに、10ラウンド残り1分、亀田大毅選手が右ストレートから強烈な左フックをロドリゴ・ゲレロの顔面に打ち込み、ロドリゴ・ゲレロの動きが止まります。
「よっしゃ!めっちゃ効いた!小さく、強く。理想的なコンビネーションだよ」と亀田大毅選手に大きな拍手を送る管理人。フィジカル的にもメンタル的にも苦しい終盤で、亀田大毅選手が真っ向からロドリゴ・ゲレロの前進を食い止めましたね。回転の速い連打がめちゃめちゃ効果的です!
ラスト2ラウンドは、ロドリゴ・ゲレロが必死に前進しようとしますが、ダメージの影響で思うように体が動きません。一方、亀田大毅選手は最後まで距離をキープするボクシングを貫き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は3人のジャッジすべてが亀田大毅選手を支持。亀田大毅選手がロドリゴ・ゲレロに12ラウンド判定勝ちを飾り、2階級制覇を達成。同時に、世界初となる3兄弟同時世界チャンピオンの偉業を成し遂げました。
亀田大毅選手は最後までよく辛抱して戦い抜きましたね!本人の気持ちは「序盤から倒しに行きたかった」と思うんですよ。でも、亀田大毅選手は3兄弟のなかで最も減量が苦しいはずなので、序盤に打ち合うと、ダメージ蓄積とスタミナ消耗の大きなリスクを負ってしまう可能性も高くなります。いろんな意味で「オトナになった」戦いぶりでした。
世界初の3兄弟同時世界チャンピオンの夢を実現した亀田大毅選手。今後、海外で防衛戦や統一戦を行う場合、確実にポイントを奪うため、もっと手数を増やし、クリーンヒットを奪うことが大事になってくると思います。想像を絶するプレッシャーのなかで偉業を達成した勇姿が、印象的な大一番でした。持ち味の「がむしゃらさ」を失わず、ボクシングの幅を広げてほしいですね。
亀田大毅選手とロドリゴ・ゲレロの試合結果
試合結果 | 亀田大毅選手が12ラウンド判定勝ち。2階級制覇を成し遂げ、世界初となる3兄弟同時世界チャンピオンの偉業を達成しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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