WBA暫定世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | エリスランディ・ララ(キューバ) 戦績:21戦18勝12KO1敗2分 |
挑戦者 | オースティン・トラウト(アメリカ) 戦績:27戦26勝14KO1敗 |
エリスランディ・ララ対オースティン・トラウトの試合内容
暫定チャンピオンのエリスランディ・ララと元チャンピオンのオースティン・トラウトが激突する注目の技巧派サウスポー対決です。懐の深いテクニシャン対決を制して、さらなるビッグマッチへ駒を進めるボクサーはどちらでしょうか?
試合は、暫定チャンピオンのエリスランディ・ララが右ジャブを突きながらプレッシャーをかけ、挑戦者のオースティン・トラウトが距離を取りながらカウンターを狙う展開で始まります。エリスランディ・ララが積極的にパンチを打ち込んでいますね。
「ララがめちゃめちゃ積極的だね。逆に、トラウトはララの出入りのスピードに戸惑っているみたい。ララは序盤でペースを握って、試合を有利に進める作戦かな?」と予想外の立ち上がりに驚く管理人。カウンターが得意なオースティン・トラウトですが、右ジャブの突き合いで、エリスランディ・ララに押し込まれ、リズムがつかめていない印象です。
【Photo:Showtime】
試合が進むにつれて、エリスランディ・ララがオースティン・トラウトの顔面に右ジャブを打ち込む場面が増えます。オースティン・トラウトは顔面の左サイドが少し腫れてきましたね。オースティン・トラウトはリズムが作れないのか、普段より足の動きがバタバタしている印象です。
「ララの駆け引きはすごいなあ。キューバ出身のボクサーは立ち上がりのペースの握り方がめちゃくちゃうまいよ。逆に、トラウトは右ジャブが当たらないんで、距離感がつかめてない感じだね。パンチを打ったあとに体が流れるボクサーじゃないんだけどなあ」と両雄の駆け引きに注目する管理人。エリスランディ・ララの術中にオースティン・トラウトがはまっている印象です。
序盤はエリスランディ・ララがプレッシャーをかけ、中盤以降はオースティン・トラウトがプレッシャーをかける展開となり、迎えた11ラウンド残り40秒、エリスランディ・ララの左ストレートのカウンターがオースティン・トラウトの耳の裏をとらえ、オースティン・トラウトがダウン!狙いすましたカウンターが見事に決まりましたね。
【Photo:Showtime】
ダウンした立ち上がったオースティン・トラウトですが、目がうつろですね。一気に勝負を決めたいエリスランディ・ララは、KOを狙ってパンチを集めますが、オースティン・トラウトが耐え抜き、11ラウンド終了のゴング。エリスランディ・ララはもっと攻めてアピールしたかったですね。
12ラウンドは、エリスランディ・ララがオースティン・トラウトの前進を待ち構えてカウンターを狙う展開。「いやー、ララは自分から攻めてKOを狙いたいなあ。流れを変えず、カウンター狙いだね」と予想外の作戦に驚く管理人。エリスランディ・ララは絶好のチャンスなので、KOを狙ってアピールしたいところですが、自分のボクシングを貫きます。
試合は、エリスランディ・ララがオースティン・トラウトを圧倒する展開が続き、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがエリスランディ・ララを支持。エリスランディ・ララがオースティン・トラウトに12ラウンド大差の判定勝ちを飾り、暫定タイトルの初防衛に成功しました。
【Photo:Showtime】
エリスランディ・ララのテクニックがオースティン・トラウトのテクニックを封じ込めた試合でしたね。エリスランディ・ララが序盤に主導権を奪って、中盤以降はカウンターを狙うキューバ出身のボクサーが得意とする作戦で、オースティン・トラウトを手玉に取った印象でした。
欲を言えば、希望するビッグマッチを実現するために、エリスランディ・ララにもっと攻め込んでほしかったのですが、スタイルもあるので、しょうがないのかな?「絶好のチャンス」というタイミングで攻める機会が増えれば、もっと人気が出ると思います。次戦に期待しましょう。
注目の技巧派サウスポー対決に快勝したエリスランディ・ララ。実力をアピールしたことは間違いありませんが、今後は「どれだけ人気を獲得できるか」がビッグマッチのカギを握りそうです。KOできる絶好のチャンスだったので、もったいなかったなあ。
エリスランディ・ララ対オースティン・トラウトの試合結果
試合結果 | エリスランディ・ララが12ラウンド判定勝ち。暫定タイトルの初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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