欧州クルーザー級タイトルマッチ
チャンピオン | マテウシュ・マステルナク(ポーランド) 戦績:30戦全勝22KO |
挑戦者 | グレゴリー・ドローズド(ロシア) 戦績:37戦36勝25KO1敗 |
マテウシュ・マステルナク対グレゴリー・ドローズドの試合内容
全勝のマテウシュ・マステルナクとベテランのグレゴリー・ドローズドが激突する欧州クルーザー級タイトルマッチ。マテウシュ・マステルナクもグレゴリー・ドローズドも各団体でトップ10に入る実力者です。世界タイトル挑戦を見据えたサバイバルマッチですね。
試合は、お互いが左ジャブを突きながら、右ストレートを狙う激しい主導権争いで始まります。チャンピオンのマテウシュ・マステルナクは距離を取りながらカウンター、挑戦者のグレゴリー・ドローズドは右ストレートを打ちながら距離を詰めて連打を狙う作戦のようです。
2ラウンドに入ると、試合が大きく動きます。全勝のマテウシュ・マステルナクが左まぶたを大きくカット!試合の流れが、グレゴリー・ドローズドに傾き始めます。マテウシュ・マステルナクはどちらかと言えば中間距離を得意とするボクサーだと思うのですが、カットの影響で自分から攻めるようになりました。
「マステルナクはカットしちゃったんで、ストップを考えて、自分から攻めてポイントを奪う作戦かな?マステルナクが前に出てくるんで、ドローズドは戦いやすくなったね。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と試合の行方に注目する管理人。グレゴリー・ドローズドは、距離を取るボクシングに切り替え、チャンスになるとパンチを集めています。
グレゴリー・ドローズドが主導権を握り始め、迎えた7ラウンド。グレゴリー・ドローズドが右ストレートを連打し、マテウシュ・マステルナクが「カクカク状態」になってしまいます。マテウシュ・マステルナクがタフなので、ダウンを拒否していますが、強烈なパンチが決まりまくっていますね。
主導権を握ったグレゴリー・ドローズドは、終盤に入ってもペースをキープし、マテウシュ・マステルナクに強くて的確なパンチを打ち込みます。マテウシュ・マステルナクは右ストレートを中心に、必死に反撃しようとするのですが、グレゴリー・ドローズドが必ず打ち返すので、主導権を奪い返すことができません。
グレゴリー・ドローズドのペースで迎えた11ラウンド。マテウシュ・マステルナクが逆転KOを狙って勝負に出ます。しかし、グレゴリー・ドローズドが強烈な左ジャブから右ストレートで突き放し、逆に、マテウシュ・マステルナクをロープへ追い詰めます。
グレゴリー・ドローズドがマテウシュ・マステルナクをロープに釘付けにして、強烈なパンチを連打!最後は、レフェリーが防戦一方になったマテウシュ・マステルナクを救出して、勝負あり。グレゴリー・ドローズドがマテウシュ・マステルナクに11ラウンドTKO勝ちを飾り、トップランカー対決に快勝しました。
グレゴリー・ドローズドのパワフルなパンチが、マテウシュ・マステルナクの勢いを封じ込めた試合でしたね。一方、プロ初黒星を喫したマテウシュ・マステルナクは2ラウンドのカットの影響で、本来のリズムを失っちゃった印象です。出血が試合の流れを左右する典型的な戦いを観戦し、ボクシングのリズムの大切さを感じたトップランカー対決でした。
マテウシュ・マステルナク対グレゴリー・ドローズドの試合結果
試合結果 | グレゴリー・ドローズドが11ラウンドTKO勝ち。全勝のマテウシュ・マステルナクを撃破しました。 |