WBO世界フェザー級王座決定戦
前チャンピオン | ミゲール・ガルシア(アメリカ) 戦績:31戦全勝26KO |
元2階級制覇 チャンピオン |
ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ) 戦績:35戦33勝30KO2敗 |
ミゲール・ガルシア対ファン・マヌエル・ロペスの試合内容
若きスーパースターのミゲール・ガルシアと2階級制覇のファン・マヌエル・ロペスが激突する注目の新旧対決です。全勝のミゲール・ガルシアが復活をかけるファン・マヌエル・ロペスを打ち倒して、次のステップへ進めるかの真価が問われる大一番ですね。
めっちゃ楽しみにしていたタイトルマッチですが、チャンピオンのミゲール・ガルシアが計量に失敗。試合前にタイトルをはく奪されてしまいます。挑戦者のファン・マヌエル・ロペスが勝った場合のみ、タイトル奪取が認められる変則マッチになりました。
大失態を演じてしまったミゲール・ガルシアが汚名返上の勝利を手にするのでしょうか?それとも、ファン・マヌエル・ロペスが若きスーパースターに初黒星をつけ、王座返り咲きに成功するのでしょうか?いろんな意味で注目の新旧対決です。
【Photo:Top Rank】
試合は、右ジャブを突きながら距離を確認し、左ストレートを打ち込むサウスポーのファン・マヌエル・ロペスに対して、ミゲール・ガルシアが左ジャブを突いて距離を取り、カウンターの右ストレートと左フックを狙う展開で始まります。
「ファンマ(ファン・マヌエル・ロペスのニックネーム)がめっちゃ積極的だね。逆に、マイキー(ミゲール・ガルシアのニックネーム)は落ち着いてるよ。すごいジャブの突き合いだなあ」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。
1ラウンドは、お互いが鋭いジャブを突く主導権争いが展開され、迎えた2ラウンド2分すぎ。試合が大きく動きます。フェイントをかけながら飛び込もうとするファン・マヌエル・ロペスに対して、ミゲール・ガルシアが鋭い左ジャブでガードをこじ開け、強烈な右ストレートを一閃!ファン・マヌエル・ロペスからダウンを奪います。
【Photo:Top Rank】
「ど真ん中!完璧な右ストレートだよ」とミゲール・ガルシアのテクニックに大きな拍手を送る管理人。タフなファン・マヌエル・ロペスはダウンから立ち上がりましたが、足に力が入っていない印象です。パンチに対する反応も鈍くなっていますね。
3ラウンドは、ダウンを奪われたファン・マヌエル・ロペスが前に出て攻撃をすることで、ミゲール・ガルシアの追撃を回避。ミゲール・ガルシアはファン・マヌエル・ロペスの力の残り具合を確認しながら戦っているようです。
「マイキーは猛攻を仕掛ければ倒せそうな感じだけど、慎重に戦ってるね。ファンマが攻めながらダメージを回復できるとまだまだわからないよ」と思っていると、4ラウンド中盤、衝撃の光景が目の前に広がります。
前に出て果敢にパンチを打ち込むファン・マヌエル・ロペスに対して、ミゲール・ガルシアが強烈な右ストレートのカウンター!ファン・マヌエル・ロペスの動きが止まった次の瞬間、ミゲール・ガルシアが左フックを叩き込み、ファン・マヌエル・ロペスが大の字に崩れ落ちます。
【Photo:Top Rank】
「うぎゃ、完璧なフィニッシュブロー!さすがのファンマも立てないんじゃないかな?」と絶叫する管理人。驚異のタフネスを誇るファン・マヌエル・ロペスはフラフラになりながら必死に立ち上がりますが、状態を確認したレフェリーが試合をストップ。ミゲール・ガルシアがファン・マヌエル・ロペスに4ラウンドTKO勝ちを飾り、汚名返上の勝利を手にしました。
ミゲール・ガルシアのテクニックが、ファン・マヌエル・ロペスの攻撃力を上回った新旧対決でしたね。うーん、ミゲール・ガルシアを熱烈に応援しているだけに、計量失敗はめっちゃショックでした。ファン・マヌエル・ロペスにとって気の毒な試合になっちゃったなあ。
勝ったミゲール・ガルシアは階級をひとつ上げて、WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンのローマン・マルチネスに挑戦するプランが浮上しています。ローマン・マルチネスはファン・マヌエル・ロペスの応援に駆けつけていたので、もし実現すれば、弔い合戦になりそうです。ミゲール・ガルシアの強さが目立った分だけ、余計に計量失敗が悲しかった新旧対決でした。
ミゲール・ガルシア対ファン・マヌエル・ロペスの試合結果
試合結果 | ミゲール・ガルシアが4ラウンドTKO勝ち。計量に失敗したミゲール・ガルシアが勝ったことで、王座は空位になりました。 |