WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | 三浦隆司(日本) 戦績:30戦26勝19KO2敗2分 |
挑戦者 | ダンテ・ハルドン(メキシコ) 戦績:27戦24勝20KO3敗 |
三浦隆司選手とダンテ・ハルドンの試合内容
初防衛をメキシコで戦い、ベルトを守った三浦隆司選手が、タフな強打者のダンテ・ハルドンを迎えて2度目の防衛戦を行います。初防衛戦でセルヒオ・トンプソンと激闘を演じた三浦隆司選手は、再びメキシカンの挑戦者を迎え、ベルトを守ることができるでしょうか?
試合は、チャンピオンの三浦隆司選手が正面から距離を詰め、強烈なプレッシャーをかける展開で始まります。一方、挑戦者のダンテ・ハルドンは下がりながら強いパンチを打って応戦。打撃戦の予感がガンガン伝わってくるスリリングな立ち上がりですね。
「三浦選手がいきなりプレッシャーを強めてるね。ハルドンは前に出ると、勢いに乗るタイプなんで、すばらしい作戦だよ。先にパンチを当てて『ミウラはパンチがあるなあ』って警戒心を植えつけたいね」と思っていると、1ラウンド中盤、三浦隆司選手が強烈な左ボディブローを叩き込み、ダンテ・ハルドンの表情が変わります。
「ボディ、めっちゃ効いてる!ハルドンは三浦選手のパンチをめっちゃ警戒してるよ。最高の立ち上がりじゃない?」とチャンピオンの攻撃に大興奮の管理人。三浦隆司選手はパンチを打ちながらダンテ・ハルドンを後退させることで、ダンテ・ハルドンの持ち味をうまく消していますね。
「三浦選手の真ん中から突き上げるボディのアッパーがめっちゃ効果的だよ。ハルドンの意識が明らかに下(ボディ)に向いてるもん」と思い始めた3ラウンド残り50秒、三浦隆司選手の強烈な右フックがテンプルをとらえ、ダンテ・ハルドンの体が流れます。ダンテ・ハルドンは顔面もボディもダメージが蓄積してきたようです。三浦隆司選手がめっちゃ頭脳的にパンチを上下に散らしていますね。
三浦隆司選手が主導権を握る展開が続き、迎えた5ラウンド残り1分すぎ。三浦隆司選手が上下にパンチを打ち分けながらダンテ・ハルドンをロープに追い詰め、最後はコンパクトな連打を集めてダウンを奪います。ダウンから立ち上がったダンテ・ハルドンですが、ダメージはかなり深そうです。
6ラウンド30秒、三浦隆司選手が左アッパーを顔面に突き上げ、ダンテ・ハルドンからダウンを奪いますが、レフェリーの判断はスリップダウン。足が微妙にかかっていたのかな?レフェリーによっては、ダウンと判断してもおかしくないシーンでしたね。いずれにしても、ダンテ・ハルドンのダメージはめちゃめちゃ深いです。
7ラウンドと8ラウンドは、三浦隆司選手がダンテ・ハルドンを圧倒する展開が続き、8ラウンド終盤、強烈な連打でダウンを奪います。ところが、レフェリーは三浦隆司選手が上から押さえつけたとして、再びダウンを認めません。さすがに、今回は会場からブーイングが起こっています。
「うーん、今回は完璧なダウンだけどなあ。こうなったら、三浦選手にわかりやすい形で倒してほしいね」と思っていると、9ラウンド50秒、三浦隆司選手がダンテ・ハルドンをロープに詰め、強烈な連打!最後は右フックを叩き込み、ダンテ・ハルドンが崩れ落ちたところで、レフェリーが試合をストップ。三浦隆司選手が9ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
いやー、すばらしいフィニッシュでしたね!前に出ると強いダンテ・ハルドンに対して、三浦隆司選手が立ち上がりからプレッシャーをかけ続けてパンチを出しながら後退させることで、完全に主導権を握った圧勝でした。ダンテ・ハルドンは決して簡単な挑戦者じゃないんですけど、格の違いを見せつけた防衛戦だったと思います。試合運びが完璧でしたね。
世界タイトルを奪取した試合を含めて、3連続でメキシカンに快勝した三浦隆司選手。「完全にメキシカンキラーだよ。三浦選手にメキシコの強豪を連破してもらって、内山高志選手と2人で『スーパーフェザー級と言えば、強い日本人チャンピオン』のイメージを作ってもらいたいなあ」と期待してしまう完璧な防衛劇でした。「圧倒」という言葉がピッタリの勝利でしたね。
三浦隆司選手とダンテ・ハルドンの試合結果
試合結果 | 三浦隆司選手が9ラウンドTKO勝ち。2度目の防衛に成功しました。 |