WBO世界ミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ピーター・クイリン(アメリカ) 戦績:29戦全勝21KO |
挑戦者 | ガブリエル・ロサド(アメリカ) 戦績:28戦21勝13KO6敗1無効試合 |
ピーター・クイリン対ガブリエル・ロサドの試合内容
強烈な右ストレートを武器に圧巻のKO勝利を積み重ねるピーター・クイリンが、悲願の世界タイトル奪取を狙うガブリエル・ロサドを迎えて2度目の防衛戦を行います。日本の村田諒太選手が参戦する激戦区ミドル級で、異彩の輝きを放つピーター・クイリンの強打に注目ですね。
試合は、ジワリジワリとプレッシャーをかけながら得意の右ストレートを狙うチャンピオンのピーター・クイリンに対して、挑戦者のガブリエル・ロサドが距離を取りながらディフェンスを大事に戦う展開で始まります。ピーター・クイリンが立ち上がりからKOを狙っている印象です。
「クイリンのプレッシャーが強いね。ロサドはもっと攻撃的なボクサーなんだけど、クイリンが右ストレートを狙っているんで、かなり警戒してるみたい。ロサドは自分から攻めることができるかな?」と序盤の攻防に注目する管理人。予想より静かな立ち上がりです。
【Photo:Showtime】
ピーター・クイリンがガブリエル・ロサドにプレッシャーをかけ続け、迎えた2ラウンド残り50秒。ピーター・クイリンが左ジャブを突き、ガブリエル・ロサドをコーナーへ詰め、左フックを打ち込みます。バランスを崩したガブリエル・ロサドがリングに手を突いてしまい、ダウン。ピーター・クイリンが見事な追い込みとプレッシャーでダウンを奪いました。
3ラウンドに入ると、ダウンを奪われたガブリエル・ロサドが自分から攻めるボクシングに切り替えます。一方、ピーター・クイリンは距離を取りながら、カウンターの一撃を狙っている印象です。立ち上がりと、正反対の展開になりましたね。
「ロサドが攻撃にシフトしたことで、流れが変わるかな?」と思い始めた4ラウンド終了間際、ガブリエル・ロサドが右ストレートのカウンターを叩き込み、ピーター・クイリンの足がバタつきます。「効いた!」と思わず叫んだ瞬間、ガブリエル・ロサドが追撃!ピーター・クイリンはクリンチをしながら何とかラウンド終了のゴングを迎えましたが、足に力が入っていないようです。
【Photo:Showtime】
6ラウンドに入ると、ガブリエル・ロサドがプレッシャーを強めます。ピーター・クイリンは下がりながら距離を取って、ダメージを回復しながらカウンターを狙います。本来は抜群のタイミングを誇るピーター・クイリンのカウンターですが、ダメージの影響でしょうか?タイミングがワンテンポ遅れている印象です。パンチを簡単にもらっちゃうシーンは珍しいですね。
「クイリン、苦しくなってきたなあ。逆に、ロサドは大チャンスだよ」と予想外の流れに驚く管理人。7ラウンドは、ガブリエル・ロサドがピーター・クイリンをロープに詰める場面が増え、ピーター・クイリンがロープを背負いながら応戦。どちらのパンチもヒットする一進一退の攻防が繰り広げられています。
ガブリエル・ロサドが先手で攻め、ピーター・クイリンが応戦する展開が続き、迎えた10ラウンド30秒。レフェリーがガブリエル・ロサドのまぶたの傷をチェックするよう、ドクターに要請します。ガブリエル・ロサドは、ピーター・クイリンのパンチで大きくカットしてしまったようです。
【Photo:Showtime】
ドクターがガブリエル・ロサドの傷をチェックした結果、続行は不可能と判断。ガブリエル・ロサドは「続行したい」と必死に食い下がりますが、レフェリーが試合をストップし、勝負あり。ピーター・クイリンがガブリエル・ロサドに10ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
いやー、ピーター・クイリンにとって、めちゃめちゃ苦しい防衛戦でしたね。管理人が観戦したピーター・クイリンの試合で最も苦しい試合でしたが、勝ち残った経験は大きな財産になると思います。一方、ガブリエル・ロサドにとっては、めっちゃ悔しいTKO負けになっちゃいましたね。
2ラウンドにダウンを奪いながら、予想外の大苦戦で幕を閉じたピーター・クイリンの2度目の防衛戦。個人的に、大きな試練を乗り越えたピーター・クイリンの次戦に注目したいです!ピーター・クイリンの良かった面と悪かった面がはっきりと見えた大苦戦でした。
ピーター・クイリン対ガブリエル・ロサドの試合結果
試合結果 | ピーター・クイリンが10ラウンドTKO勝ち。大苦戦の末、2度目の防衛に成功しました。 |