WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | レオ・サンタクルス(メキシコ) 戦績:26戦25勝15KO1分 |
挑戦者 | セサール・セダ(プエルトリコ) 戦績:26戦25勝17KO1敗 |
レオ・サンタクルス対セサール・セダの試合内容
2階級制覇を達成した人気ファイターのレオ・サンタクルスが、サウスポーのセサール・セダを迎えてWBC世界スーパーバンタム級タイトルの初防衛戦を行います。ハードパンチャーのレオ・サンタクルスとテクニシャンのセサール・セダの楽しみな激突ですね。
試合は、ガードを高く構えて距離を詰め、パンチを上下に打ち分けるチャンピオンのレオ・サンタクルスに対して、挑戦者のセサール・セダが小刻みにポジションを変えながらコンパクトなパンチで応戦する展開で始まります。レオ・サンタクルスは立ち上がりからプレッシャーをかけていますね。
「サンタクルスが予想通り、攻撃に出てきたよ。セダはもう少し距離を取って戦うかと思ったんだけど、パンチでサンタクルスの前進を止めようとしてるね。我慢比べになりそうな立ち上がりだよ。おもしろくなりそうだぞ」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。セサール・セダが予想より攻撃的なボクシングで応戦しているので、どちらのパンチも当たりそうな雰囲気です。
【Photo:Showtime】
3ラウンドに入ると、レオ・サンタクルスがプレッシャーを強め、セサール・セダをロープに詰めて強烈な左ボディブロー!レオ・サンタクルスのベストショットをもらったセサール・セダですが、すぐに回り込み、ロープから脱出します。レオ・サンタクルスのボディブローをきっかけに、セサール・セダが大きくバックステップするようになりましたね。
「セダはサンタクルスの強打に付き合いたくないよね。打って、すぐに離れる作戦は英断じゃないかな?逆に、サンタクルスはプレッシャーを強めて、ボディから顔面にパンチを返したいなあ」と戦況の変化に注目する管理人。一発の破壊力はレオ・サンタクルスが上回っていると思いますが、手数はセサール・セダが上回っている印象です。
4ラウンドに入ると、セサール・セダが上半身を小刻みに振りながら、レオ・サンタクルスに的を絞らせないボクシングを徹底します。セサール・セダは飛び込んでくるレオ・サンタクルスに右フックで引っ掛けて、レオ・サンタクルスのボディにパンチを打ち始めましたね。
【Photo:Showtime】
「サンタクルスがめちゃくちゃ戦いづらそうだよ。セダはサウスポーの特徴を最大限に生かした見事なボクシングだね」と思っていると、5ラウンド終了間際、レオ・サンタクルスのパンチがセサール・セダにヒットし、バランスを崩したセサール・セダがダウンします。
「パンチが効いたわけじゃないと思うんだけど、セダがペースを握りかけていたところなんで、このダウンは大きいなあ。セダの10対9のラウンドが、サンタクルスの10対8だもん。接戦になりそうな雰囲気なんで、この3ポイントはめちゃくちゃ大きいよ」と予想外のダウンに驚く管理人。6ラウンドに入ると、ダウンを奪われたセサール・セダが積極的にパンチを連打します。
セサール・セダが息を吹き返すかと思いましたが、試合終盤は、レオ・サンタクルスが左ジャブを出し始め、パンチを打ちながらプレッシャーをかけ、主導権を渡しません。試合は一進一退の攻防が続き、最終ラウンド終了のゴング。採点の結果、レオ・サンタクルスがセサール・セダに12ラウンド判定勝ちを飾り、スーパーバンタム級タイトルの初防衛に成功しました。
【Photo:Showtime】
レオ・サンタクルスが粘り強いボクシングで、テクニシャンのセサール・セダを退けた試合でしたね。ボクシングの相性を考えると「サンタクルスが空回る可能性が高いかもしれないなあ」と心配していたのですが、苦戦しながらもタイトルを守り切った内容でした。
一方、敗れたセサール・セダにも大きな拍手を送りたいです。パンチをよける技術だけじゃなくて、パンチを打ち込む技術も優れたボクサーで、世界チャンピオンになれる逸材ではないでしょうか?終盤にスタミナが切れたことは今後の課題だと感じましたが、将来、世界タイトルに再挑戦する可能性が高そうですね。スピードも手数もある、好戦的なテクニシャンです。
戦いにくいセサール・セダを撃破し、タイトル防衛に成功したレオ・サンタクルス。2013年は、軽量級で最も注目されるレオ・サンタクルスにとって、大きな飛躍の1年になりました。さあ、2014年はいよいよビッグマッチが期待されます。スーパースターの扉を開く勝負の1年に注目しましょう!
レオ・サンタクルス対セサール・セダの試合結果
試合結果 | レオ・サンタクルスが12ラウンド判定勝ち。スーパーバンタム級タイトルの初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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