WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | ベイブト・シュメノフ(カザフスタン) 戦績:14戦13勝8KO1敗 |
挑戦者 | タマス・コバチ(スロバキア) 戦績:23戦全勝14KO |
ベイブト・シュメノフ対タマス・コバチの試合内容
1年6か月ぶりの復帰戦となるWBA世界ライトヘビー級チャンピオンのベイブト・シュメノフが、スロバキア初の世界チャンピオンを目指す全勝のタマス・コバチと激突する注目のWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ。試合は1ラウンドから予想を上回るエキサイティングな展開となりました。
試合が始まると、挑戦者のタマス・コバチが積極的に上半身を振りながらパンチを打ち込みます。一方のベイブト・シュメノフはドッシリと構えて力強いパンチで応戦します。「静」のベイブト・シュメノフに対して「動」のタマス・コバチという感じでしょうか?
「コバチは少しずつシュメノフのプレッシャーを感じてきたかな?フットワークだけでかわそうとすると、シュメノフの前進が止まらないんで、パンチを打ち込んで前進を食い止めたいね」と思っていると、1ラウンド残り15秒、ベイブト・シュメノフの左フックがタマス・コバチのアゴを打ち抜き、タマス・コバチが後ろへゴロンと倒れます。
【Photo:Showtime】
「めっちゃ効いた!ラウンド終了間際のダウンじゃなかったら、追撃して、もっとダメージを与えられたんじゃないかな?」と思ってしまうくらい強烈なダウンでした。ベイブト・シュメノフは器用なタイプじゃありませんが、パワーと当て勘はすばらしいですね。
2ラウンドに入ると、ベイブト・シュメノフがプレッシャーを強め、ジワリジワリと距離を詰めながらパンチを打ち込みます。タマス・コバチはフットワークとクリンチを使いながら何とかダメージを回復しようとしますが、2ラウンド残り1分、スイッチしたベイブト・シュメノフの左フックを浴びて、リングにヒザを突いてしまいます。見た目以上にダメージが深いようです。
3ラウンドに入ると、ベイブト・シュメノフがますますプレッシャーを強め、タマス・コバチを追い回します。ベイブト・シュメノフが一方的に攻め込み、迎えた3ラウンド残り10秒。ベイブト・シュメノフの強烈な右ストレートがタマス・コバチのアゴを打ち抜き、3度目のダウン!レフェリーがすぐに試合をストップし、ベイブト・シュメノフが3ラウンドTKO勝ちを飾りました。
ベイブト・シュメノフが全勝のタマス・コバチを圧倒した劇的な復帰戦でしたね。ベイブト・シュメノフが1ラウンドに奪ったダウンがタマス・コバチのリズムを奪い、一気に試合の流れを引き寄せた印象でした。見事に存在感をアピールしたベイブト・シュメノフは次戦でIBFチャンピオンのバーナード・ホプキンスと対戦するプランが浮上しています。実現するかな?
ベイブト・シュメノフ対タマス・コバチの試合結果
試合結果 | ベイブト・シュメノフが3ラウンドTKO勝ち。1年6か月ぶりの復帰戦で5度目の防衛に成功しました。 |