IBF世界スーパーウェルター級チャンピオン
チャンピオン | イシェ・スミス(アメリカ) 戦績:30戦25勝11KO5敗 |
挑戦者 | カルロス・モリナ(メキシコ) 戦績:28戦21勝6KO5敗2分 |
イシェ・スミス対カルロス・モリナの試合内容
ラスベガス生まれのボクサーとして、初の世界チャンピオンになったイシェ・スミスが、強豪を撃破して悲願の世界タイトル挑戦のチャンスを手にしたカルロス・モリナと激突します。イシェ・スミスの初防衛か?カルロス・モリナの初戴冠か?熱戦の幕開けとなるゴングが鳴り響きます。
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰め、積極的にパンチを打ち込む挑戦者のカルロス・モリナに対して、チャンピオンのイシェ・スミスが左ジャブを連打してカルロス・モリナの前進を突き放そうとする展開で始まります。カルロス・モリナがめっちゃ積極的ですね。
「モリナが持ち味を存分に発揮している立ち上がりだよ。スミスの左ジャブだけじゃあ、モリナの前進が止まりそうにないんで、得意の右ストレートを打ち込みたいところだね。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と主導権争いに興味津々の管理人。立ち上がりは「攻めのモリナ」「守りのスミス」の構図になっています。
【Photo:Showtime】
3ラウンドに入ると、イシェ・スミスが攻撃にシフトするようになり、右ストレートを打ち始めます。一方のカルロス・モリナは、ガードを固めながらイシェ・スミスのパンチをブロックして、懐へ飛び込み、強打を打ち込みます。カルロス・モリナの勢いが止まりませんね。
「モリナが先手先手で攻めているんで、スミスの持ち味が消されちゃってる感じだね。スミスが流れを変えられるかどうかの勝負になりそうだぞ」と試合の行方に注目する管理人。カルロス・モリナの手数が、イシェ・スミスのテクニックを封じ込める展開が続いています。
終盤は、一進一退の攻防が続き、どちらも譲らないまま、試合終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は、3人のジャッジに委ねられ、結果は、2人がカルロス・モリナ、1人がイシェ・スミスを支持。カルロス・モリナがイシェ・スミスに12ラウンド判定勝ちを飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。
【Photo:Showtime】
カルロス・モリナの粘り強い連打が、イシェ・スミスのテクニックを上回った試合でしたね。個人的に、カルロス・モリナの立ち上がりの勢いと思い切りの良さが、イシェ・スミスのリズムを狂わせ、最後まで主導権を握ることに成功した要因だったと思います。
カルロス・モリナは過去に5敗していて、KO率も低いので、過小評価されることが多い典型的なボクサーです。いつも「世界タイトル挑戦にあと一歩」というところで、強豪に敗北を喫したいたカルロス・モリナが初めて手にした世界戦でタイトル奪取に成功。手数が多い勇敢なボクサーなので、チャンピオンになったことで、自信と人気が高まりそうな雰囲気ですね。
会心の勝利で激戦区の世界タイトルを手にしたカルロス・モリナ。「KO率は低いけど、試合はおもしろいんで、ビッグマッチのチャンスを手にする可能性は高いんじゃないかな?」と新チャンピオンのカルロス・モリナに期待してしまう初戴冠でした。波乱を巻き起こす存在になるかもしれませんね。
イシェ・スミス対カルロス・モリナの試合結果
試合結果 | カルロス・モリナが12ラウンド2-1の判定勝ち。悲願の世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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