WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ロバート・スティーグリッツ(ドイツ) 戦績:47戦44勝25KO3敗 |
挑戦者 | 清田祐三(日本) 戦績:27戦23勝21KO3敗1分 |
清田祐三選手とロバート・スティーグリッツの試合内容
強打を誇る清田祐三選手が敵地ドイツへ乗り込んでロバート・スティーグリッツに挑戦するWBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ。清田祐三選手が勝てば、日本人ボクサーとして、最重量級の世界タイトル奪取の記録がかかる大一番です。
試合は、左ジャブを突きながら右ストレートを狙うチャンピオンのロバート・スティーグリッツに対して、挑戦者の清田祐三選手がガードを高く構え、右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。
「おおお、清田選手の左のガードがめっちゃ高い。まずはディフェンスを大事に戦って、右ストレートの一発で仕留める作戦かな?スティーグリッツをリズムに乗せないためにも、ポイントを簡単に与えないためにも、相手の打ち終わりにパンチを打ち返したいよ。頑張れ、清田選手」と大記録を狙う清田祐三選手の応援に力が入る管理人。
序盤は、清田祐三選手がガードを高く構え、ディフェンスを大事に戦う展開が続き、迎えた4ラウンド。清田祐三選手がディフェンスに使っていた左手を攻撃に使い、左ジャブを突き始めます。ボディを中心に、少しずつ攻撃に出始めましたね。
「よっしゃ!ボディから食いつく攻撃は理想的だね。スティーグリッツは打たれ強いボクサーじゃないんで、パンチさえ当てることができれば、主導権を取り戻せるよ」と思っていると、4ラウンド残り20秒、ロバート・スティーグリッツの右ストレートが清田祐三選手のアゴを直撃し、清田祐三選手の腰が落ちます。
「うぎゃ、やばい!」と思った瞬間、ロバート・スティーグリッツが清田祐三選手をロープに詰めて、パンチを連打!清田祐三選手は何とか耐え抜きましたが、コーナーへ戻る足取りがフラフラしています。めちゃめちゃ危ないシーンでした。
5ラウンドに入ると、チャンピオンのロバート・スティーグリッツが追撃を狙います。一方、清田祐三選手はクリンチを使いながら必死にダメージの回復に努めます。ロバート・スティーグリッツは「ここがチャンス」とパンチを集めています。
清田祐三選手が何とか耐え抜き、迎えた8ラウンド。ロバート・スティーグリッツの右ストレートで左のまぶたをカットしてしまいます。傷口が深く、ストップされてしまう可能性があるので、清田祐三選手としては勝負に出たいですね。
自慢の強打に夢を込め、攻撃に出る清田祐三選手。しかし、清田祐三選手の強打を警戒するロバート・スティーグリッツはパンチを打ったあと、そのまま清田祐三選手にクリンチをして、パンチを打たせません。
「スティーグリッツのクリンチがめっちゃ厄介だなあ。清田選手は何とか自分から攻撃できるといいんだけどなあ」と思っていると、10ラウンド開始40秒、清田祐三選手の傷を確認したレフェリーがドクターにチェックを要請します。
ドクターの判断は続行不可能。ロバート・スティーグリッツが清田祐三選手に10ラウンドTKO勝ちを飾り、初防衛に成功しました。ちなみに、当初は負傷判定だったのですが、後日、パンチによるカットと判断され、ロバート・スティーグリッツの負傷判定からTKO勝ちに変更されました。
ロバート・スティーグリッツの経験が清田祐三選手の強打を封じ込めた試合でしたね。特に、ロバート・スティーグリッツのクリンチが印象的で「清田選手をよく研究してるなあ」と感心しました。
一方、清田祐三選手にとって、無念のTKO負けになってしまいましたね。ラウンドが進むにつれて、右が当たりそうな雰囲気があったので、本当に残念です。ロバート・スティーグリッツは決してエキサイティングなタイプじゃないんですけど、勝ち方を知っているチャンピオンですね。
清田祐三選手とロバート・スティーグリッツの試合結果
試合結果 | ロバート・スティーグリッツが10ラウンドTKO勝ち。清田祐三選手を撃破し、初防衛に成功しました。 |