WBC世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 八重樫東(日本) 戦績:21戦18勝9KO3敗 |
挑戦者 | エドガル・ソーサ(メキシコ) 戦績:56戦49勝29KO7敗 |
八重樫東選手とエドガル・ソーサの試合内容
2階級制覇を成し遂げた八重樫東選手が、2階級制覇を目指すエドガル・ソーサを迎えて2度目の防衛戦を行います。ビッグマッチへ向けて、ひとつひとつ防衛を重ねたい八重樫東選手は、豊富なキャリアを誇る指名挑戦者のエドガル・ソーサを撃破することができるでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら右ストレートとフックを狙う挑戦者のエドガル・ソーサに対して、チャンピオンの八重樫東選手がフットワークを使い、縦横無尽にリングを動き回りながら、パンチを集める展開で始まります。八重樫東選手はスピードで勝負する作戦のようです。
「ソーサが八重樫選手のスピードに戸惑ってるね。スピードは八重樫選手のほうが上回ってるよ。ソーサは必ずパンチを打ち返してくるんで、打ち終わりに気をつけて、被弾を最小限に抑えながら、主導権を握りたいなあ。ロングのフックとアッパーは要注意だよ」と立ち上がりの攻防に注目する管理人。八重樫東選手はディフェンスを大事にしながら戦っていますね。
相手の体にパンチを当てながらリズムを作るタイプのエドガル・ソーサに対して、八重樫東選手はパンチを打って、すぐに離れるボクシングで、エドガル・ソーサのパンチをうまく空振りさせています。八重樫東選手はスピードを存分に生かしながら「打たせずに打つ」理想的なボクシングですね。
試合は、八重樫東選手が、エドガル・ソーサの攻撃を回避しながら、コンパクトな連打を集める展開が続きます。エドガル・ソーサは細かいフェイントを入れながら上下にパンチを打ち分けようとしたり、八重樫東選手にパンチを打たせてカウンターを狙おうとしたり、いろいろと工夫していますが、八重樫東選手に距離を支配され、パンチが単発で終わっている印象です。
8ラウンド終了後に発表された公開採点で、3人のジャッジすべてが八重樫東選手を支持。2人が5ポイント以上の大差で、八重樫東選手を支持しています。9ラウンドに入ると、エドガル・ソーサが逆転KOを狙ってプレッシャーを強めます。
しかし、八重樫東選手がフットワークを使って、エドガル・ソーサの反撃を封じ込め、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてが八重樫東選手を支持。八重樫東選手がベテランのエドガル・ソーサに12ラウンド判定勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
八重樫東選手のスピードがエドガル・ソーサの粘り強いボクシングを封じ込めた試合でしたね。縦横無尽のフットワークと回転の速いパンチを生かした「フライ級の八重樫東選手」の持ち味を最大限に発揮した理想的なボクシングだったと思います。終盤こそ手数が減っちゃっいましたが、経験豊富なベテランのエドガル・ソーサに快勝ですもんね。
八重樫東選手が試合後に「つまらなかったですよね?」とコメントを発表していましたが、ファン目線で言うと、まずはフライ級に適応しながら「フライ級で勝ち抜くためのボクシング」を確立して、チャンスがあれば、KOを狙うボクシングで全く問題ない気がします。
八重樫東選手のボクシングは動きが多く、ほかの日本人の世界チャンピオンと違ったボクシングの醍醐味が味わえて、楽しいですからね。あれだけ縦横無尽に動き続けられる日本人のボクサーはいないですもん。八重樫東選手にしかできない個性的なボクシングを貫いてほしいですね。
個人的に「八重樫選手がゾウ・シミンと戦ったら、絶対におもしろいと思うんだけどなあ。オリンピック2連覇のゾウ・シミンと言えど、八重樫選手のフットワークを生かしたトリッキーなボクシングには戸惑うんじゃないかな?手数で上回ることができれば、勝てるよ!」と激しく期待しているので「打たせずに打つボクシング」で防衛を重ねながら、ビッグマッチを引き寄せてほしいです!
八重樫東選手とエドガル・ソーサの試合結果
試合結果 | 八重樫東選手が12ラウンド判定勝ち。2度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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