WBC世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 山中慎介(日本) 戦績:20戦18勝13KO2分 |
挑戦者 | ホセ・ニエベス(プエルトリコ) 戦績:27戦22勝11KO2敗3分 |
山中慎介選手とホセ・ニエベスの試合内容
圧巻の左ストレートと抜群の距離感を駆使し、バンタム級の頂点に君臨する山中慎介選手が、同じくサウスポーのホセ・ニエベスを迎えて4度目の防衛戦を行います。王座統一戦、アメリカ進出を見据える山中慎介選手のボクシングに注目ですね。
試合は、軽い右ジャブを突きながらプレッシャーをかけるチャンピオンの山中慎介選手に対して、挑戦者のホセ・ニエベスが距離を取り、山中慎介選手の強打を警戒する展開で始まります。山中慎介選手は距離を測定しながら、ジワリジワリとプレッシャーを強めていますね。
「山中選手のプレッシャーがめっちゃ強烈!静かに倒しに行ってるよ。独特の緊張感がたまらないなあ」と山中慎介選手の作戦に注目していると、1ラウンド残り1分、山中慎介選手がホセ・ニエベスをロープに詰めて、強烈な左ストレートをボディに打ち込みます。
「あ、効いた!」と思わず叫んでしまう管理人。ホセ・ニエベスの背中が丸まり、表情が曇る強烈なボディブローです。何とか反撃しようとするホセ・ニエベスは右ジャブを突きますが、山中慎介選手が左ストレートのカウンターをかぶせて突破口を与えません。
「おおお、すげえ!当たらなかったけど、めっちゃ効果的!山中選手の細胞が自然に反応した感じだね。ニエベスはパンチを出せなくなるんじゃないかな?」とチャンピオンに大きな拍手を送る管理人。山中慎介選手が世界タイトル初挑戦のホセ・ニエベスを早くも飲み込んじゃいましたね。
静かに追い詰める山中慎介選手は、ホセ・ニエベスのパンチを素早くよけて、すかさず左ストレートを打ち込み、ロープから逃がしません。山中慎介選手がチャンスになってもペースを乱さず、淡々とフィニッシュを狙って反撃のチャンスを与えないので、ホセ・ニエベスはどう戦えばいいのか困ってる印象です。
早くも主導権を握り、迎えた1ラウンド残り30秒。山中慎介選手が伝家の宝刀である左ストレートを叩き込むと、ホセ・ニエベスがコーナーまで吹っ飛び、目を押さえながらリングに座り込んでしまいます。
「ありゃ?決まったかも。ニエベスは戦意を喪失してるんじゃないかな?」と思っていると、レフェリーが大きく両手を交差し、試合終了。山中慎介選手がホセ・ニエベスに1ラウンドKO勝ちを飾り、4度目の防衛に成功しました。最後は10カウントだったようです。
山中慎介選手がホセ・ニエベスを全く寄せ付けなかった圧巻のKO劇でしたね。ホセ・ニエベスには申し訳ないのですが、正直なところ「格が違いすぎて勝負にならなかったね」と思っちゃいました。同時に「山中選手に日本のリングは狭すぎるよ」と改めて実感した快勝でした。
ファン目線で言うと、山中慎介選手が日本で証明しなければならないことは何ひとつ残ってない気がします。試合前のリラックスした表情。ホセ・ニエベスの右ジャブに合わせ、当たらずとも挑戦者を飲み込んだ左ストレートのカウンター。当たれば挑戦者がリングに沈む伝家の宝刀。「同じ時代に生まれた挑戦者はめっちゃ気の毒だよ」と思えるくらい強さがずば抜けています。
もし統一戦をするなら、WBAスーパーチャンピオンのアンセルモ・モレノが最も理想的なターゲットでしょうか?亀田興毅選手と亀田和毅選手が他団体のチャンピオンに君臨していますが、長い目で見ると、お互いにとっても、ボクシング界にとっても、あまりメリットがない気がします。
乱暴な言い方をすると、実績と知名度のあるアンセルモ・モレノを踏み台にすることが「頂点」へ駆け上がる最短距離だと思うんですよ。「最強のKOアーティスト」山中慎介選手と「KOすることが最も難しい超絶テクニシャン」アンセルモ・モレノ。統一戦が実現したら、めっちゃ緊張感のある戦いになるんだろうなあ。ぜひ最短距離で実現を!遠回りする必要ってあるのかな?
山中慎介選手とホセ・ニエベスの試合結果
試合結果 | 山中慎介選手が1ラウンド衝撃のKO勝ち。4度目の防衛に成功しました。 |