WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | デメトリアス・アンドレイド(アメリカ) 戦績:20戦全勝13KO |
挑戦者 | ブライアン・ローズ(イギリス) 戦績:27戦25勝7KO1敗1分 |
デメトリアス・アンドレイド対ブライアン・ローズの試合内容
激戦区スーパーウェルター級の頂点に君臨するデメトリアス・アンドレイドが指名挑戦者のブライアン・ローズを迎えた初防衛戦。全勝の快進撃を続けるサウスポーのデメトリアス・アンドレイドが初防衛に成功するのでしょうか?それとも、敵地アメリカへ乗り込んできたブライアン・ローズが初の世界タイトル挑戦でタイトル奪取に成功するのでしょうか?米英対決の幕開けです!
試合は、右ジャブを突きながら左ストレートを上下に打ち分けるチャンピオンのデメトリアス・アンドレイドに対して、挑戦者のブライアン・ローズがガードを高く構えながら距離をキープし、ディフェンスを大事に戦う展開で始まります。お互いに相手の戦力を分析しながら戦っている印象です。ピーンと張りつめた空気がリングに漂う立ち上がりですね。
「ローズは、アンドレイドのカウンターを警戒して、わざとパンチを出してないみたい。パンチを出すと、カウンターが飛んでくる予感がするのかな?」と静かな立ち上がりに注目していると、開始1分、デメトリアス・アンドレイドがコンパクトなワンツーを叩き込み、ブライアン・ローズが後ろに倒れ込みます。真ん中を打ち抜く、めちゃめちゃコンパクトな左ストレートでした。
【Photo:HBO】
2ラウンドに入ると、ダウンを奪われたブライアン・ローズが手数を増やし、攻撃に転じます。しかし、デメトリアス・アンドレイドが鋭い右ジャブから左ストレートを連打し、ブライアン・ローズに反撃するチャンスを与えません。デメトリアス・アンドレイドの強くて速い左ストレートが、ブライアン・ローズのガードの真ん中を突き破るシーンが目立ちます。
デメトリアス・アンドレイドが主導権を握り、迎えた3ラウンド1分。距離を詰めてパンチを打ち込もうとするブライアン・ローズに対して、デメトリアス・アンドレイドが強烈な右フックのカウンターを浴びせ、ブライアン・ローズが崩れ落ちます。下がりながらの右フックが完璧に決まりました!ブライアン・ローズはダウンから立ち上がりましたが、ダメージはめちゃめちゃ深いですね。
4ラウンド以降は、デメトリアス・アンドレイドが、的中率、手数、スピードのすべてでブライアン・ローズを圧倒する展開が続きます。ブライアン・ローズの動きを読み切ったデメトリアス・アンドレイドは5ラウンド終了間際、再び強烈な右フックを叩き込み、ブライアン・ローズの動きが止まります。デメトリアス・アンドレイドの左ストレートと右フックが決まりまくっています!
【Photo:HBO】
「アンドレイドの的中率はすごいなあ。ローズはディフェンスだけで精一杯の状況になってきたね」とチャンピオンに拍手を送っていると、7ラウンドに入り、デメトリアス・アンドレイドが猛ラッシュ!最後は、ブライアン・ローズが防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップし、デメトリアス・アンドレイドが7ラウンドTKO勝ちで初防衛に成功しました。
デメトリアス・アンドレイドがパワー、テクニック、スピードを思う存分に発揮し、ブライアン・ローズを圧倒した初防衛戦でしたね。全勝の快進撃を続けているデメトリアス・アンドレイドは、試合を重ねるにつれて、着実にパワーアップしているところがすごいなあ。的中率の高いテクニシャンにパワーが加わり、KOが増えると、もっともっと人気が出そうですね。
指名挑戦者のブライアン・ローズを圧倒し、強烈な存在感をアピールしたデメトリアス・アンドレイド。「パンチを当てる技術とパンチをよける技術を兼ね備えたサウスポーは、対戦相手からすると、めちゃめちゃ戦いづらいよね?他団体の世界チャンピオンじゃないと勝負にならないかも。長期政権になりそうだね」と改めてデメトリアス・アンドレイドの強さを感じた初防衛戦でした。
デメトリアス・アンドレイド対ブライアン・ローズの試合結果
試合結果 | デメトリアス・アンドレイドが7ラウンドTKO勝ち。初防衛戦に成功しました。 |