WBAインターナショナル・スーパーライト級王座決定戦（10回戦）
| 元3階級制覇チャンピオン | エイドリアン・ブローナー（アメリカ） 戦績：28戦27勝22KO1敗 |
| アメリカ同級 | カルロス・モリナ（アメリカ） 戦績：19戦17勝7KO1敗1分 |
エイドリアン・ブローナー対カルロス・モリナの試合内容
衝撃の初黒星から5か月。抜群のボクシングセンスを持つ「次世代の天才」エイドリアン・ブローナーがリングに戻ってきました。再起戦の相手は、好戦的なカルロス・モリナ。エイドリアン・ブローナーは、4階級制覇を視野に入れたスーパーライト級の初戦で復活をアピールできるでしょうか？
試合は、ガードを高く構えて左ジャブを突きながら距離を詰めようとするカルロス・モリナに対して、エイドリアン・ブローナーがスタンスを広く半身に構えながら、出入りのスピードを生かしてパンチを打ち込む展開で始まります。1ラウンドは、お互いに相手の戦力を探っていた印象です。
「スーパーライト級に階級を下げたブローナーだけど、全く違和感がないね。体もモリナより大きくて、動きも相変わらず速いよ。攻撃にシフトするタイミングに注目だね」と再起戦のエイドリアン・ブローナーに注目する管理人。立ち上がりをチェックする限り、動きは良さそうですね。
2ラウンドに入ると、カルロス・モリナが少しずつ手数を増やし、迎えた残り50秒。カルロス・モリナが思い切りよくオーバー・ハンド・ライトを打ち込み、エイドリアン・ブローナーの顔面にヒットします。エイドリアン・ブローナーは左のガードを下げて、ショルダーブロックしようとしたと思うのですが、カルロス・モリナのパンチのほうが速かったですね。
3ラウンドが始まると、カルロス・モリナが猛然と突進！エイドリアン・ブローナーはクリンチして、カルロス・モリナを持ち上げ、リングに叩きつけます。次の瞬間、会場のファンが、エイドリアン・ブローナーに大きなブーイング！注意だけで、減点はありませんでしたが、レフェリーによっては、減点を取られてもおかしくないシーンでしたね。
「うーん、フィジカルのコンディションは問題なさそうなブローナーだけど、メンタルは相変わらずだなあ。逆に、モリナは先手先手で攻めてうまく戦ってるね。アミール・カーンと対戦した経験が役立っているのかも。カーンもブローナーに負けないくらい速いもんね」とお互いのボクシングに注目する管理人。エイドリアン・ブローナーは、もう少し手数がほしいですね。
4ラウンドに入ると、前進を続けるカルロス・モリナに対して、エイドリアン・ブローナーが応戦する場面が増えます。エイドリアン・ブローナーのボディブロー、アッパー、左右のフックがクリーンヒットしています。でも、カルロス・モリナも我慢して前進。簡単に主導権を渡さないよう、懸命にパンチを出し続けています。カルロス・モリナの左ボディブローもナイスですね。
エイドリアン・ブローナーが一気に主導権を握りそうな展開だったのですが、カルロス・モリナが粘り強いボクシングで応戦し、エイドリアン・ブローナーに連続攻撃を許しません。試合は、お互いにダウンを奪うことはできないまま、終了のゴング。勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。
結果は、3人のジャッジすべてが大差でエイドリアン・ブローナーを支持。エイドリアン・ブローナーがカルロス・モリナに10ラウンド判定勝ちを飾り、再起戦に快勝しました。4階級制覇を狙うエイドリアン・ブローナーはスーパーライト級の初戦で実力を証明です。
エイドリアン・ブローナーのスピードとテクニックが、カルロス・モリナの粘り強いボクシングを上回った試合でしたね。カルロス・モリナがタフで最後まであきらめなかったので、打ち倒すチャンスがありませんでしたが、エイドリアン・ブローナーの持ち味を感じることができる試合でした。ただ、エイドリアン・ブローナーのポテンシャルを考えると、少し物足りない内容だったかな？
再起戦で勝利したエイドリアン・ブローナーは、プロ初黒星を喫したマルコス・マイダナにリベンジしたいと表明しています。初戦は立ち上がりにマルコス・マイダナのビッグパンチをもらってしまい、立て直すことができなかったエイドリアン・ブローナーですが、再戦は別の展開も十分に考えられるので、ぜひもう一度観戦したいです。
衝撃のプロ初黒星から復活を果たしたエイドリアン・ブローナー。次戦は、マルコス・マイダナとの再戦を目指すため、再びウェルター級へ体重を戻すのか、スーパーライト級で4階級制覇を狙うのか、新しい一歩を踏み出した「次世代の天才」の決断に注目しましょう。
エイドリアン・ブローナー対カルロス・モリナの試合結果
| 試合結果 | エイドリアン・ブローナーの10ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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