WBO世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | リッキー・バーンズ(イギリス) 戦績:39戦36勝11KO2敗1分 |
挑戦者 | テレンス・クロフォード(アメリカ) 戦績:22戦全勝16KO |
リッキー・バーンズ対テレンス・クロフォードの試合内容
絶大な人気を誇る2階級制覇チャンピオンのリッキー・バーンズと全勝の快進撃を続けるスイッチヒッターのテレンス・クロフォードが激突するWBO世界ライト級タイトルマッチ。「スコットランドの激闘王」リッキー・バーンズがテレンス・クロフォードの挑戦を受ける注目の英米対決です。
試合は、ガードを高く構えて左ジャブを突きながら、得意の右ストレートを打ち込むタイミングを狙うチャンピオンのリッキー・バーンズに対して、挑戦者のテレンス・クロフォードが左右にスイッチしながら目線を変え、コンパクトなパンチを上下に打ち分ける展開で始まります。
「バーンズは予想通り立ち上がりからパンチを打ち込もうとしてるね。でも、クロフォードがスイッチするんで、戦いづらそうだなあ。もっと距離を詰めることができれば、右構えも左構えも関係なくなるんで、バーンズが戦う距離がポイントになるかも」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。リッキー・バーンズは、テレンス・クロフォードのスピードにかなり戸惑っている印象です。
【Photo:Sky Sports】
挑戦者のテレンス・クロフォードは、チャンピオンのリッキー・バーンズがサウスポーを苦手にしていることに気が付いたようで、序盤からサウスポーで戦い続けます。テレンス・クロフォードの場合、サウスポーのほうが半身に構える分だけ、懐がさらに深くなる印象です。リッキー・バーンズは、パンチを打っても空を切る場面が多く、リズムに乗ることができません。
「うーん、バーンズにとって、最悪の展開になっちゃったなあ。逆に、クロフォードは理想的なボクシングだよ。試合が進むにつれて、クロフォードのペースになりそうな雰囲気なんで、バーンズはダメージが蓄積する前に勝負したいね。攻撃できるかな?」とリッキー・バーンズの奮起に期待する管理人。しかし、テレンス・クロフォードが巧みな試合運びで主導権を渡しません。
リッキー・バーンズは必死に攻撃をしようとしているのですが、距離が詰まると、テレンス・クロフォードにコンパクトなパンチを打ち込まれ、反撃しようとする前にクリンチで動きを封じ込められる苦しい展開。試合は、テレンス・クロフォードがリッキー・バーンズの攻撃的なボクシングを封じ込める展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがテレンス・クロフォードを支持。全勝の快進撃を続けるテレンス・クロフォードが、大観衆の後押しを受けるリッキー・バーンズに12ラウンド判定勝ちを飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。
テレンス・クロフォードのテクニックとスピードが、リッキー・バーンズのパワフルなボクシングを上回った試合でしたね。試合運びが絶妙で、さらに、12ラウンドに攻撃にシフトし、KOを狙ったテレンス・クロフォードに「おおお!スーパースターの資質があるなあ」と拍手を送っちゃいました。
テレンス・クロフォードにとって、敵地開催だったので、足を使って「逃げ切るボクシング」で終わってもおかしくない最終ラウンドだったと思うんですよ。「チャンスがあれば、倒してアピールしよう」という心意気はすばらしいですね!将来が楽しみな全勝チャンピオンが誕生した注目の英米対決でした。どんなタイプのボクサーと戦っても勝負できそうなテクニシャンだなあ。
リッキー・バーンズ対テレンス・クロフォードの試合結果
試合結果 | テレンス・クロフォードが12ラウンド判定勝ち。敵地で世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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