WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

井上尚弥選手とアドリアン・エルナンデスの試合内容

プロ6戦目の井上尚弥選手が強打のアドリアン・エルナンデスに挑戦するWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ。日本人ボクサーの世界タイトル奪取の最短記録更新を狙う井上尚弥選手は、アドリアン・エルナンデスを撃破し、日本ボクシング界に新しい歴史を刻むことができるでしょうか？

試合は、左ジャブを突きながらプレッシャーをかけ、右ストレートを上下に打ち分ける挑戦者の井上尚弥選手に対して、チャンピオンのアドリアン・エルナンデスがガードを固めてディフェンスに専念する展開で始まります。アドリアン・エルナンデスは井上尚弥選手の攻撃にかなり戸惑っている印象です。

「井上選手の立ち上がりが完璧だよ。エルナンデスが前に出られないもん。右ストレートも左フックも当たりそうな雰囲気だね。この調子で主導権を握りたいよ」と井上尚弥選手の応援に力が入る管理人。2ラウンドに入ると、アドリアン・エルナンデスがプレッシャーをかけようとしますが、井上尚弥選手が的確なパンチで押し返し、主導権を渡しません。

「井上選手の左ボディブローがめちゃめちゃ効果的だなあ。エルナンデスは、井上選手のスピードに全く対応できないね。顔面もボディもダメージが蓄積しているみたい」と序盤の攻防に大興奮の管理人。井上尚弥選手がパンチとフットワークのスピードを生かして、主導権を握っています。

序盤から井上尚弥選手のペースで進み、迎えた4ラウンド。チャンピオンのアドリアン・エルナンデスが勝負に出ます。ガードを固めて距離を詰め、左右のフックを上下に振り回します。しかし、井上尚弥選手はアドリアン・エルナンデスのパンチを丁寧にブロック。反撃の糸口を与えません。

4ラウンド終了後に発表された公開採点は、3人のジャッジすべてが、井上尚弥選手をフルマークで支持。井上尚弥選手が、世界チャンピオンのアドリアン・エルナンデスを圧倒しています。気がかりなことがあるとすれば、井上尚弥選手が4ラウンド終了後に「やばい」と口にしたことだけです。どこかを痛めちゃったのかな？

6ラウンドに入ると、お互いが足を止め、至近距離で激しいパンチを交換します。力強いパンチの応酬が続き、迎えた6ラウンド残り20秒、井上尚弥選手の右ストレートがアドリアン・エルナンデスのテンプルを直撃し、アドリアン・エルナンデスがリングに手を突いてダウン！アドリアン・エルナンデスは自分の体を支え切れないくらいダメージを抱えているようです。

「よしっ、めっちゃ効いてる！井上選手、フィニッシュしたいよ」と大興奮の管理人。チャンピオンのアドリアン・エルナンデスは何とかダウンから立ち上がりましたが、試合続行を拒否し、勝負あり。井上尚弥選手が6ラウンドKO勝ちを飾り、井岡一翔選手が樹立した日本人ボクサーの世界タイトル奪取の最短記録を更新しました。

よいしょ！井上尚弥選手がスピード、テクニック、パワーのあらゆる面でアドリアン・エルナンデスを上回った圧勝でしたね。ボクシングファンの皆さんがご存知のように、アドリアン・エルナンデスは強いんですよ。ハマったときは、とんでもない強さを発揮するボクサーなんです。でも、井上尚弥選手と同じリングに上がると、全く何もできませんでしたね。

井上尚弥選手の特筆すべき能力に、パンチのバリエーションがあります。今回のタイトルマッチを例にすると、2種類の左ジャブ（最短距離を走るジャブと少し腰を落として打つフリッカー気味のジャブ）を使い分けていました。アドリアン・エルナンデスの目線を変えながら右ストレートと左フックを打ち込む準備を整え、立ち上がりから一方的にパンチを浴びせてフィニッシュしましたね。

4月10日に21歳の誕生日を迎える井上尚弥選手。20歳で初の世界タイトルを手に入れた「怪物」の輝ける未来が頭に浮かんでくる圧巻の世界タイトル奪取を目にして「4団体統一できるんじゃないかな？」と期待せずにいられない完璧すぎるボクシングでした。ポテンシャルの高さは、ずば抜けていますね。いやー、すごい。しかも、まだまだ強くなりますよ！まさに「怪物」です！

井上尚弥選手とアドリアン・エルナンデスの試合結果